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海を望む遺跡と、バッドな流れの原因【インド旅行記7】


こんにちは!yukiです。

今日は、南インドの様子
お届けしたいと思います。

刺激的な北インドと比べると、
南インドはわりと“まろやか”。

殺伐とした空気もあまり無いので、
のんびりと旅ができるのです。

今回は、
ちょっとイヤな思い出も書きましたが、
旅の参考になると幸いです。


夜行列車でのプチトラブル


薄暗くなった鉄道駅に到着し、
インド南部・チェンナイ行きの
夜行列車に時間どおり乗り込みました。

しかし、
僕のチケットに印字された席には、
インド人の一家がいました

インドの列車だと、
座り間違いや確信犯で座っているのは
よくあるパターンです。

「あの、チケットだと、
 ここが僕の席みたいなんですが…」

話しかけると、
座っていた若いお兄さんが、

「いや、ここは私たちの席だから。
 君のチケットが間違ってるんだよ。
 車掌さんに聞きに行ってきて。」

と言います。

「うーん、あなたのチケット、
 見せてもらってもいいですか?」

お兄さんは、
ポケットから携帯を取り出しました。

そして、
粗くて読み取れない写真を
見せられます。

「これだと読めないですし、
 僕のチケットのどこが間違っているのか
 あなたも分からないんですよね?
 一緒に車掌さんのところ
 行ってくれませんか?」

「いや、これは君の問題だ。
 私たちには関係ない。」

うー、口調が強い…。

会話を聞いていた近くの人が、
親切にも車掌さんを
呼びに行ってくれてたようで、

車掌さんがやってきて、
チケットを確認してくれました。

「あー、これは、
 あなたが乗り間違えてますね。
 この列車、遅れて到着したんですよ。
 次の駅で降りて少し待ってください、
 すぐあなたの便が来ますから」

うわっ。
時間通りに乗って、
行き先も合ってるのに、
前の便だったなんて。

「ごめんなさい!」

「しょうがないよ、気にしないで。」

攻撃的だったお兄さんは、
急に爽やかになって言いました。

この件は、
アナウンスを聞いていなかったうえ、
インド人はテキトーばかりと思い込んで
疑っていた僕に非があります。

次の駅で、
ひっそりと暗いホームに降りました。

いつ来るのだろうという不安も束の間、
10分くらいで闇から光が現れ、
正しい列車が到着しました。

僕の席は、
ちゃんと空いていたのでした。

悪い流れが続く


翌日の昼、
列車はチェンナイに到着しました。

大都市に泊まりたくないので、
その足でさらに南へ向かいます。

行き先はマハーバリプラム

しかしバス乗り場に行くと、広すぎて、
どこから乗るのかわかりません。

バス会社の人たちに尋ねるも、
みんなそっけない感じ。

目も合わせず、
適当にあっちと指さされます。

いろんな人に尋ねながらさまよっていると、
あるバスに座っているおばちゃんが、

「マハーバリプラム行きならこれだよ!」

と窓から声をかけてくれました。

助かった…!
ありがとうございます!


うーん、ここ数日、
悪い予兆を感じます。

他にもいろいろタイミングが悪かったり、
小さなトラブルが続いたり。

経験上、
こういう時は神様のメッセージだと思って
行動と思考を見つめ直さないと、
もっと悪いことが起きます。

バスに乗り込み、
ぐったり座って、
自分の言動に思いを巡らすのでした。

遺跡の町。やっぱり人が好き


マハーバリプラムには夜中に着いたので、
翌朝、町を歩いてみます。

夜明けの澄んだ空に、
ひんやり爽やかな海風が気持ちいい。

漁の様子

漁師さんは朝の仕事をしていました。

「Good morning!」

声をかけてもらえて嬉しくなります。
仕事中なのにすみませんね。

朝日を浴びながら砂浜を歩き、
海岸寺院と呼ばれる遺跡へ向かいました。

ここは8世紀の初めころ、
つまり約1300年ほど前に作られた寺院です。

海岸寺院

海からの風や雨により、
岩の表面は削られ、
丸みを帯びたやさしいフォルム
に。

もともとは精巧な彫像だったのかな。

すり減った彫像

時間の経過とともに
消えゆくものの美しさを感じます。


マハーバリプラムは、
かつて海路による交易の拠点として
栄えた町だったそう。

その頃に作られた遺跡が、
あちこちに点在しているのです。

海沿いの町

穏やかで、とても綺麗な町。

こう言ったらあれですが、
インドのイメージとは
かけ離れたスッキリさです。

マハーバリプラムの光景


海から少し内陸部に歩くと、
「バターボール」と呼ばれる
すごいバランスの巨岩があります。

下に立ちたくない…笑

バターボール

インド人の観光客もいっぱいで、
「一緒に写真撮ってくれない?」
ってたくさん声をかけられました。

ツーショットの列ができるほど笑



この丘の麓にも、
精巧で巨大な岩のレリーフがあります。

インドの偉大な叙事詩『マハーバーラタ』の
一場面を描いたもので、
「アルジュナの苦行」と呼ばれています。

これまた壮観。

アルジュナの苦行



マハーバリプラムには、
もう1つ有名な遺跡があります。

「ファイブ・ラタ」と呼ばれる遺跡です。

ここ、
ひとつの巨大な岩をくり抜いて
一連の建造物を作ったのだそうです。

ファイブ・ラタ

これ、ひとつの岩なの?

ありえなすぎて、
もはや笑えてきます。

いったい何年かかったんだろう…

ここでも、
インド人観光客の方々が
たくさん声をかけてくれました。

遺跡と、ポーズをとる家族


やっぱり、人との関わりが、
何より元気をもらえます。

心が軽くなっていく。

しばらく続いたバッドな流れは、
ちょっとした体調不良から端を発し、
気力が低下していたせいのようです。

たかが体調不良とあなどるなかれ、
心と身体はリンクしているので要注意です。

心のエネルギーが下がっているときは、
正常ならありえない選択をしてしまったり、
悪い流れを招いてしまったり。


人々とのふれあいでエネルギーをもらい、
そこから抜け出せたようです。

元気をくれてありがとうございました!

公園であった家族


インド人の少女

南インドの旅は続きます。




最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

それでは、今日も良い1日を!



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