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cl7アコードユーロRのプレミアムサウンドシステム

cl7アコードユーロRの
プレミアムサウンドシステムが壊れた。
 
新車で購入したとき、ナビを付けるのに
あまり深く考えずに
純正のプレミアムサウンドシステムを選んだ。
ナビ一体型の、メーカー純正オーディオシステム。

地上波TVと6連奏CDチェンジャ―。
携帯電話の回線を使った
インターネットとメールの送受信。
音声で操作できるナビとエアコン。
デジタル表示の瞬間燃費計や燃料残量表示。
などなど。
当時としては結構先進的な代物で
しばらくはそれなりに喜んで使っていた。
 
そう。しばらくは。
 
2011(平23)年7月24日の正午。
TVのアナログ放送が終了した。
プレミアムシステムのTV画面には
何も映らなくなった。
 
音声認識システムの精度が落ちた。
ナビもエアコンも、思うように動かない。
ぼくが加齢で声変わりしたのだろうか。
音声登録をやり直しても、結果は同じ。
 
うちのcl7の前期型はナビの地図がDVD。
DVDは更新されると有償で交換できた。
この地図の更新が止まってしまった。
鴨川西から山科を結ぶトンネルも
京都市の新堀川を南下した先の
第二京阪やその側道の1号線も
ナビの地図では存在していない。
 
このナビが、最初に不調を起こした。
去年の冬に、ピックアップが不良になったのだ。
地図データをロードするのに何時間もかかってしまう。
目的地に着いた頃にようやく表示されるという
じつに不便な状態になってしまったのだ。
 
スマホのカーナビアプリがそこそこ使えるので
ナビ自体が必要なときはそれで代用できる。
なので、さほどの不便は感じていなかった。
 
それが5月の連休に
システムそのものがおかしくなった。

プログラムを読み込み中です
しばらくお待ちください

この表示のあと、続いて
 
ディスクを確認してください

何度かDVDの出し入れを繰り返す。
そうすると、しばらくしてから起動する。
 
それがここ数日、本格的に壊れたのか
「ディスクを確認…」の表示が消えない。
 
CDもFMも聴けるが
ディスプレーには何も表示されないので
操作に支障が出る。
CDのランダム再生やリピート再生はできない。
FMの選曲もパネルから選べない。
他所に行ったとき
その土地の放送を選曲したり
あらたに周波数を登録したりもできない。
 
エアコンは作動する。
正常であれば、運転席側と助手席側とで
独立した温度設定もできたりするのだが
AUTOで機械任せの音ON/OFFだけで
温度や風量、吹き出し口の設定など
細かな操作がまったくできなくなってしまった。
 
この、エアコンの制御も兼ねているというのが
プレミアムサウンドシステムの困った点で
本体を外して社外品と丸ごと交換してしまうと
エアコンがまったく働かなくなってしまうのだ。
 
HONDAさん。
なんでそんな仕様にしたんですか。
 
外国製のAndroidナビシステムで
エアコンの制御もできるものがあるようだが
海外製品の購入はなにかと面倒だし
DIYは大がかりな作業で、自身がない。
業者に頼むと、かなりの出費になってしまう。
 
それでもそのキットが入手できるうちに
交換するのがいいかとも思うのだが。
 
Androidナビ。
ポケットWifiも契約しなきゃならないし
そもそもカーナビはアプリで事足りるのだから
費用対効果がよろしくない。
 
cl7ユーロRのまえのp10プリメーラは
実家の親名義のクルマだった。
京都へ越してきてしばらくは
実家のディーラーに入れていたのだが
整備のたびに往復するのが面倒になっていたぼくに
義兄夫婦が整備工場を紹介してくれた。
任意保険も契約し直して、しばらく世話になっていたが
11万キロを超えたころ、そのプリメーラが壊れた。
 
新潟まで旅行した帰り道。
真夏の夕暮れ間ぎわの北陸自動車道。
金沢手前でエアコンが止まった。
ボンネットを開けると、ベルトが回っていなかった。
 
夜の高速を窓全開ではつらいので
下道に降りて日産のディーラーにかけこんだ。
 
オルタネーターが働いていなかった。
充電がされておらず
バッテリーは放電するばかり。
このまま走り続けていたら
まちがいなく高速上で停まってしまっていただろう。
 
はじめて会った日産のサービスマンは親切で
このあと京都まで帰るという事情をよく理解してくれ
充電なしでも帰るまではぎりぎりもちますからと
小型の新品のバッテリーを載せてくれた。
 
京都に戻り、整備工場の社長に相談した。
オルタネーターの交換はリビルトでも費用がかかる。
乗り換えを決意し
db8インテRの中古車を探してもらうことにしたが
なかなか状態のいいのが見つからないので
思い切って新車を買うことに決め
ユーロRを購入した。
 
それが十七年前。
 
ユーロRは定期的に整備をしてもらい
何度かあったトラブルにもていねいに対処してもらった。
 
カスタマイズは
FEEL’Sの一本出しマフラーと
FD2シビック純正のフライホイールに
無限のリアウイング。
 
10万キロ超えまで、あと5,000㎞。
足回りや駆動系に走行距離相応のやれはあるが
機関そのものは絶好調で
2ℓNAのi-VTEC K20AのRスペックエンジンは
車歴十七年とは思えないくらいの快音で回る。
 
最近息子が、免許を取得できる年齢になった。
実際に乗り始めるのはまだ先だろうが
このユーロRが息子の最初のクルマになるかもと
大事に乗り続けてながら
思い続けてきた。
 
でも。
 
押しつけはよくない。
 
去年の夏は
片側4車線の大通りの交差点信号待ちで
突然動かなくなって、レッカーを呼ぶ羽目になった。
あんなことがまたしても起こらないとはかぎらない。
 
時代遅れのセダン。
3ペダルMT。
やかましい排気音。
ハイオク指定(燃費は悪くないが)。
まもなく18年超えとなりさらに高くなる重量税。
 
免許取りたての若者に
本人がそれを望むならともかく
いつ停まるかわからない古いクルマに乗れなんて
言ってはいけない、よな。

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