記譜ソフト:Avid Sibelius(シベリウス)を始めて3日!役に立ったショートカットや操作方法


この記事は自分のための覚え書き要素を多分に含むラフ投稿です。
とにかくソースが少ないと感じたので、どなたかのお役に立てれば幸いです。


Sibeliusの最初に感じた難しさ

ジャムセッションやバンドリハなどに用いる簡単な構成譜を作成するのが私の用途・目的。
Macでバンド譜やドラム譜を作ってみたい人間が初めてSibeliusに向き合ってみて感じたこと。
操作体系はかなり複雑。
私にとっては初めて使う記譜ソフトになるが、どのソフトも恐らく同じような複雑さを内包しているのだろう。
複雑な理由は、手書きだったら可能な「アレコレ」を実現するために様々な「定義付け」や「独自の呼称(クラシックに慣れている人には取っ付きやすいのかも)」と思われる操作子が乱立している感じが面食らってしまう。
これはDAWソフトの「始めたて」にも共通する話題かもしれないが、最初の一歩が非常に難しく感じる。
できたつもりになっても、その操作がそもそも正しいのかどうか、操作順序が適切かどうか(先にやっておかないと効率が悪化するような手順が存在する)、使っていかないことには検証が進まない。
「アレがやりたい」を実現するために数ある操作子の中から適合するものを見つけるまでがひと苦労、web検索などで対応するものの、ソースがDAW系よりもかなり少ない印象。
個人的に非常に参考になったのは、ストーンミュージックさんという楽譜の出版などを手がける会社が公開しているコラム集だ。
web検索していて結局毎回こちらのコラムに辿り着くのだ。
慣れるまでは、同じ操作を繰り返していくしかないのだが(あれ…なんだっけ…?)想像以上に忘れる。
そしてまた同コラムにお世話になる(ありがとうございます)、の繰り返しになってしまうのだが、これだけでもかなりの時間を要する。

それ以外の暫定の最適解は、自分の記憶用に必要なメモを取ることだと気づいた。
必要最低限でいいと思うし、自分が見返せば思い出せる情報を。
今回は個人的に役に立ったと思うメモ+αをこちらに公開しておく。
私のようなシベリウス初心者の方にお役に立てれば幸いだ。

<前提手順>

・階層を理解しておく

基本はパートごとに記譜していく仕様になっているため、
「ファイル」タブの「追加または削除」より楽器を選択する必要がある。
これは必要に応じて楽器数を増やすことが可能
僕の場合は1段で多パートの内容を記譜する必要があるバンドスコアなので
通常の「高音部譜表」を選べば良い。

その他「大枠」を変更する場合、細かい作業に入る前にやっておくことをお勧めする。というのも、後からやろうと思うとできないことが結構ある。
例えば楽曲の構成を決めて配置した後にBメロを1小節増やしたい、となった場合、指定の小節数から割り込んで増やすことができない。(やり方があるのだとは思う…)

・ハウススタイル(書式レイアウト)の好みを決めておく

僕の場合は、inkpen系が好き。一度決まったら独自のハウススタイルをエクスポートしておくと良い。

・各行の先頭の小節線がデフォルトではオフになっている

この問題は選ぶハウススタイルに依存するようだ。「LeadSheet」という表記のあるハウススタイルを選択することで解決する。
私はコレに超ハマってしまってしばらく抜け出せなかった…。

・音部記号を非表示にする

音部記号とは、いわゆる行頭に付く「ト音記号」などのこと。
バンドスコアとして用いるにはこの音部記号が著しく邪魔になる。
音部記号を記譜する際に「その他のオプション」を選ぶ
「以降の譜表に対して描画」チェックボックスを外す

・音部記号の予告表示の非表示

選択してオブジェクトの非表示「Cmd」+「Shift」+「H」
空いた余白を消したい場合は「外観」タブの「音符感覚をリセット」を選択で解決

・拍子変更の予告の注記を非表示

拍子記号を変更する際に「その他のオプション」を選択
「注記を許可」のチェックマークを外して「OK」を選択
※後から拍子記号を変更するとレイアウトが崩れるので、構成を作る際に早めに着手が吉

・小節の追加

「Cmd」+「B」

・小節の削除

「Cmd」+「Delete」

・音符の記入をしていない空白小節の休符の非表示

該当の小節を選択してオブジェクトの非表示「Cmd」+「Shift」+「H」

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<必要な操作項目一覧>

・音符の紐を上下逆転する

音符を選択して「X」

・アウフタクトを設定する

「記譜」タブの「拍子記号」から「その他オプション」を選択する
拍子記号を設定したうえで、「アウフタクト」欄にチェックを入れる
「開始する小節の長さを」を設定して「OK」を選択する
先頭小節をクリックする
※ただしアウフタクトは最大1小節半まで(かな?)作成可能

・行の小節数を一定(例えば4小節とか)に保つ

「レイアウト」タブの「自動改行」を選択して小節数を指定

・行の小節を改行する

末端の小節線を選択して「Enter」
ただしこの方法では、先に設定した4小節のレイアウトが崩れてしまい、残った小節が下段に段一杯に表示されてしまう。
これを防ぐためには下記の方法

・改行を段の途中で折り返す(裏技的)

段末の小節を非表示にすることで回避
https://www.stonemusic.jp/sibelius_61/
(こちらを参考に非表示設定を作成した上で…)
消したい小節を選択
「ホーム」タブの「楽器」から「変更」を選択
「すべての楽器」グループから「楽器なし(非表示)」を選択する
※このときチェックマークは全て外してください
※小節線は先に追加する必要あり!!

・行の小節を左詰め/右詰めにする

同様に端の小節線を選択してドラッグ
先に小節数などを整えておいた方が良い

・1行の小節のレイアウトが音符の入力に伴いバランスが崩れていくのを防ぐ方法

今のところなし、各小節線をドラッグして手直しているが、非常に面倒。
誰か良い方法知ってたら教えてください

・記譜モードにする

「N」

・入力した音符のうち、特定の音符を「×」型の音符記号に変更する・戻す

特定の音符を選択して「Alt(Option)」+「Shift」+「1」
戻す場合は「Alt(Option)」+「Shift」+「0」

・音符の種類を変える

「Control」→「NNT」で種類を確認することができる
多用する場合はショートカットも可能

・連桁のつながり方を変える

蓮桁とは、連符の際に音符と音符の間を繋げる線のこと。
テンキーの上部左から3番目で指定が可能

・リハーサルマークの挿入

「Cmd」+「R」

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とりあえずこれだけ思い出すだけで、
私の最低限必要な用途は満たせるようになった。(2023年8月現在)

2023年4月18日更新
2023年8月14日追記
2023年11月2日修正
2024年9月26日追記(記譜モードにする・特定の音符をX型の音符記号に変更する)

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