TaylorSwiftのFearless再録版が私にもたらした、懐かしさと当時の記憶

TaylorSwiftのFearless再録によって、私はまた新鮮な気持ちでその曲を聴くことになった。音質や歌い方は間違いなく良くなっているものの、アレンジはほとんど以前のままであることから、懐かしさを強烈に感じる再録版となっている。

2008年当時に、高校生の私がTaylorSwiftに衝撃を受けて、歌詞を覚えるまで聞き込んだり、ネットに出回っているunlereased songを探したりしていたことは、あまり公言はしなかった。でも、彼女の発言やインタビューを毎日読んだり、彼女のソングライティングの手法やのめりこませる世界観の構築のみならず、販売方法やマーケティング戦略に至るまで、諸々すべて知りたかった。事実、熱烈なファンであることには変わりなかったし、いまでもそうだ。

Taylor自身も必死で自分の音楽をつくり、販売の方法を考えていたけれど、その当時の私も必死で彼女のあらゆるものを吸収しようとしていたように感じる。

思えば彼女も遠い道のりをここまで来て、素晴らしい業績を築きあげ、トップアーティストとなった。しかも、いまも変化に柔軟に迅速に対応していて、その意思決定の速さにはただただ驚かされる。

でも彼女だけではない。私も、私たちファンも、遠くまで来たな、と感じた。このアルバム、彼女の曲とともに、さまざまなことを乗り越えてきたんだ。

2008年高校生だった私の、その当時の苦悩は、今の私をささやかに支えている。恋愛におけるジェットコースターのような感情の浮き沈み、不器用な人間関係、進路への不安。Fearless時代に抱いていた現実世界での不安と期待に入り混じった感情は、再録版によって鮮やかによみがえった。

きっと、Taylor自身も再録をするにあたって、当時の記憶をはっきりと思い出し、ほろ苦いような、せつないような、しかしそれを乗り越えてここまできたんだ、とかみしめたんじゃないだろうか?元の2008年のCDを聞くよりもなぜかはるかにノスタルジックに感じられるようだから。

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ゆき
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