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フルリモートワークの「名も無き仕事」

私が新卒で働き始めた頃、会社にいると自分の仕事ができませんでした。

当時はお客様からの電話が絶えず会社の固定電話にかかってきて、
3コール以内にとっては担当者に繋ぐという業務がありました。
困ったことに私は鳴る電話への反射神経には自慢がありましたし、電話も嫌いじゃなかったのです。
営業職だった私に「電話に出なくていい」と上司は何度も言いましたが、
気づいたらずっと電話に出てしまう・・・そんな毎日で、結局自分の仕事は残業時間・・ということが多々ありました。

家庭に「名も無き家事」があるように職場にも「名も無き仕事」というのがあるように思います。
・誰かが落としたモノを元の場所に戻す。
・1日が終わったら外出先を記載したホワイトボードをさっと一拭きする。
・会社備品が少なくなっていたら棚に補充する。
・シュレッダーの前に山積みになったプリントを機械へ通す。
・溢れんばかりのゴミ箱のゴミ袋を取り替える・・・。
他にも数え切れない”ちょっとした業務”=「名も無き仕事」があふれています。

本当に些細なことで、時間もかからないのですが、積み重なるとかかる時間は膨大に。
オフィスで働いていた頃はMission以外の業務時間にも多大な時間を使っていたように思います。

同僚と「あ、気づいてしまったね」なんて言いながら
評価されない名も無き仕事をしていた気がします。


現在ワカルクはフルリモートワークでオフィスに集うことがありません。
では、「名も無き仕事」が存在しないか。というと決してそうではないと私は思っています。

一つのMtgをとってみても、
・初めて参加するメンバーがいたらMtg背景を教える。
・定例議事録を事前に送付し資料の準備を促す
・会議の進行方法に変更があったら議事録テンプレートを直す。
・お知らせSlackをピン留めしておく
ある程度役割分担しているものの、やはり細かい業務は気づいたメンバーがフォローすることになります。業務というより配慮と呼んだ方がしっくりくるのかもしれません。

先日メンバーの友可里さんが社内の月末業務を終えた後、関わるメンバーにメッセージをくれました。

「どんどん業務スピードがあがり、ミスも減って、素晴らしいです!」


でも、実は私も、関わるメンバーも気づいているのです。
月末業務に入ろうとするころ、みんなの作業しやすいように、
友可里さんがスプレッドシートのセル範囲を整えてくれたり、
変更点を書き加えたりしてくれていることを。
おそらく友可里さんは「準備したっていうほどのことでもないよ」と言うんだと思います。

名も無き仕事をさっと見つけて、さささっと処理し、月末にコアな業務に集中しやすいように準備しておく。
友可里さんをはじめとするみんなのちょっとした心配りに、作業者はどれだけ助けられているかわかりません。

本当に素敵だなと感じます。

ワカルクの仕事ぶりは時にお客様に「女神」とおっしゃっていただけることがあり、社外とのやりとりでも、そして社内のやりとりにもSlackに女神スタンプがよく登場します。

それはきっと「名も無き仕事」やちょっとした配慮を大切にするメンバーが多いからだと私は感じています。
そして、「名も無き仕事」を評価しない、ではなく、そこに気づき合えるメンバーがいること、また褒めてくださるお客様と仕事ができていることに改めて感謝の念が溢れます。

ワカルクは意思を持って自分ゴトとして日々の業務に取り組みます。

みんなの気遣いや配慮が、
お互いに気持ちよく働ける環境をつくっているなと感じる日々です。

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