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結局、教えられていたのも育てられていたのも、いつも監督の方。


映画監督をやり始めて、
2年目を迎えようとしている。

経歴に穴が空きすぎていて、
初めて映画を撮ったのは2020の年末〜2021年の年始なんですが、
その時に周りに居た女優たちだけで
映画撮るかーみたいな気持ちで撮っただけなので、映画監督とも言うには烏滸がましく。

出来上がったものを見て身内で満足して、
私も、もういいかと監督を1度辞めました。

辞めたというか、そもそも始まってもなかったけど。

でも色々と考える事があって、映画監督を真剣にやろうと思ったのは2022年の8月です。
2022年10月に2作品目を撮り、11月に初めて映画祭に受かったので、キャリアのスタートはそこからを記憶してます。 


でも撮ったとしても年に2.3本いけたら良いくらい。
本当にコンスタントに頑張り出したのは、2024年に入ってから。
ここ最近です。 

なので、やっともうすぐで2年目になりますね。
今で、1年と11ヶ月目。

キャリア浅すぎ!!!!!!!!!笑

新人やな。
すみません。なんか大御所みたいな気持ちでいつも居ますけど。
全然浅いわ。笑

新人すぎて、自分でもビックリしたー。
あーすんません。ホンマに。

なんかあれですね。
前にYouTubeショートで見たんですけど、
筋トレトレーニーも、初心者〜3年目くらいが1番、なんか尖ってるんやけど、
10年目になると、1番謙虚というか冷静になるってやつ。

そんな感じです。

この2年ほどで沢山の人と出会いました。
1人ではここまで撮れなかったなと思います。

今でこそ、1人で映画を撮るスタイルをしてますが、
『エンドロールまで追いかけて』
『夢が始まる』
『甘美な死骸』


の3本の作品はプロのカメラマンの方のお力を借りました。

自分1人では撮れなかった作品です。

本当に当たり前ですが
映画は1人では撮れない。

自分で1人で決めて、自分で何もかもやっているので、
(撮影・脚本・編集・美術・録音・照明・出演・監督を)

本来なら、それは一人一人のプロフェッショナルがやるべき事ですからね。

私のやり方なんて邪道なんですよ。邪道。

だから、つい1人でなんでも出来る気になってしまいますが、
そんな事、ないんです。

例え全ての部署を1人で担っていても、
俳優部だけはそれが出来ません。

ひとり芝居なら出来ても、
2人芝居以上になると、俳優部の力が必要です。

だからね。やっぱり映画は集団制作なんですよ。

色んな感情を感じます。

けして全部が美しい感情ではないです。
腹立たしかったり、文化が違うなとか、なんでそうなるのだ?と思う時の方が多いかもしれません。

でも、それでも、
その度に、痛みを知り、人を知るんです。

ああ、この人は、私とは違う人間なんだなと。
それは絶望ではなく、希望なんです。

私と違う人間だからこそ、
一緒にやる意味があるんだと思います。

結局、私は女優さんに教えているようで、育てているようで、

教えられているのも、育てられているのも
私の方なんだと気がつきました。

昨日に。笑

でも本来ならそうあるべきなんです。
育てられているようで育てられていた。
でも自分も育てていた。

教えられているようで教えられていた。
でも自分も教えていた。

どちらか一方ではなく、両方がそうある姿が
真の意味での学びなのではないかと
私は思いました。

これからも、そうやって
人を知っていきたいです。


2024.09.28


西尾友希

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西尾友希
タコ次郎🐙のエサ代にします。 それか映画制作費にします。

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