個展「雲外蒼龍」 西元の新たな挑戦!
西元祐貴は、古来より続く日本の墨絵の伝統に根ざしながらも、
その枠を超えた創造へと情熱を燃やしている。
陶板というキャンバスに釉薬を駆使し、
窯で焼成する工程での
土・火・風・水による自然とのコラボレーションで、
新たなる陶墨画(とうぼくが)の世界を切り開いた。
この技法は、西元の創造の火花を放つ舞台となった。
彼の心を震わせる次なる挑戦は、
来たる 3月16日 より福井で開催される
陶墨画展「雲外蒼龍(うんがいそうりゅう)」で披露される。
この個展は、これまで西元が心血を注いだ作品の集大成。
暗雲を裂き、人々に希望の光をもたらす龍を描くことで、
人間の無尽蔵の力を現したいと願っている。
西元は、蓮如上人が記した「白骨の章」から着想を得て、
「誰も見たこともない龍の骨を描きたい」という
想いに駆り立てられた。
生命の本質である骨に肉を付け加え、
龍に生命を吹き込み、
雲を越えて広がる蒼天を突き進む、
人の想いの力を描き出したいのだ。
この試みは、金と銀の釉薬を求める旅から始まった。
白黒の墨絵の伝統から発展した陶墨画は、
これまで8年間に渡って「下絵の具」と言われる
下地作りに用いられる釉薬だけを使用してきた。
しかし今回は初めて「上絵の具」を使うことになる。
正確には一般的な上絵の具ではなく、
普通は陶板には用いられない塗料を
独自に開発するという試みを敢行した。
これらを使い、下絵と上絵の技法を駆使しながら、
何度も筆を重ね、窯での焼成を繰り返すことで、未知の美を追求した。
今までにない工程の複雑さに制作は困難を極めた。
しかし、だからこそ苦難を超えようとする
「雲外蒼龍(※)」にふさわしい作品になる確信が西元にはあった。
※造語:どんな試練も、努力して乗り越えれば青空が望めるという「雲外蒼天」より
幾度もの試行錯誤の結果、西元の努力は、
前例のない立体感を持つ、
息をのむような新しい陶墨画を生み出した。
また本個展では、
チャリティーLIVEペイントも開催。
会場で描く龍の墨絵を
サイレントオークション形式で販売し、
その販売利益の全額は
「令和 6 年能登地震災害義援金」として寄付される。
ぜひ、会場で西元の創造と祈りの世界を
感じていただきたい。
▼陶墨画展の詳細はこちら
https://note.com/yuki_nishimoto/n/nb41467e4b5bd
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