多拠点生活をして3年目。2年前と過ごし方が大きく変わった話
3月7日(月)AM
佐賀県唐津に滞在中。
前回唐津を訪れたのはちょうど2年前。
月額定住サービスのADDressを利用しはじめて
1ヶ月が経過した7拠点目の滞在先だった。
それまで唐津は行った事もなければ
どこにあるのか知らない街。
そして2年後、再訪してみて感じたことがあった。
風景や街並みは2年前と
なんら変化はなくて最高の街だったけれど
過ごし方が大きく違っていた。
日々少しずつ変化しているものだからこそ
過ごし方がどれだけ変わったか実感しにくかった。
けれど
「2年前とどう変わったか?」
の視点でみると絶大だった。
また偶然にも歴史は繰り返されるというか
2年前もちょうど1ヶ月近く九州を廻っていた。
そして現在も3月に1ヶ月かけて九州を廻っている。
ADDressの中でも多拠点生活を3年やっている人は
数えられるくらいしかいないので
今日はそんな変化の話をしてみる。
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次どこいこっかな? - 目的地の決め方 -
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2年前に唐津を決めた大きな理由は
観光名所や名物料理だった。
唐津城があり、イカをはじめ魚介で有名。
福岡からのアクセスもバスで約1時間と
福岡観光するには都合が良かったので滞在した。
あとは滞在施設のホテルがおしゃれで
1階に映画館があることも魅力だった。
こんな感じで、2年前はその土地の名物と
観光名所や滞在先の拠点情報が選ぶ基準だった。
では2年経つとどう変わるか。
好きな人・友人からの情報が基準となる。
ちょうど九州の滞在先を決めるときも
同じ多拠点生活者であり
友人のヒョンちゃんの投稿。
そしてADDressの社長であるサベさんの
オススメに影響を受けた。
情報の感度も高くて
国内だったらどこでも行けちゃうから
行ったことが無い場所でも
気になる所はメモっている。
例えば三浦に滞在していた時のこと、
ADDress会員同士で話しているときにもあった。
その方は僕と同じサウナ好きで
武雄温泉や御船山楽園ホテルの話に。
このホテルは
サウナシュランで殿堂入りするほど
サウナ界では非常に有名な場所で
すでにメモっていた。
前から行きたいと思っていたところだったけど
実際に趣味が一緒で仲良くなった人から
「むっちゃ良かった。絶対行くべきです」
と言われたら、もう行くしかない(笑)
この時に武雄温泉の拠点も予約した。
ちなみに実際行ってみたら、
もう楽園だった(笑)
しかも近隣に仕事できる図書館もあり
もう言う事なしだった。
他にも
「今度佐渡行くんだけど、一緒に来たら?」
って誘われるパターンもあるし行く予定。
あるいは、その拠点先で誰と逢えるか?
各拠点にいる家守はもちろんのこと
地域のプレーヤーや住民など
過去に話題に上がった逢いたい人と会うために
訪れることも多々。
人がきっかけで決めることが非常に多くなった。
なので現地の人の繋がり方も大きく変化した。
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誰と繋がるか?
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もともと人見知りで1人が大好きな人間でもあるので
2年前の自分は1人でいる事が多かった。
また、繋がるとなっても
たまたま同じ拠点で過ごすことになった
ADDress会員や家守の方くらいだった。
だけど、今は違う。
まず、「ただいま」「お帰り」から始まる。
1度行っていると、すでに繋がりがあるからだ。
仮に初めての拠点であっても
他の拠点で逢ったことがある人と遭遇したり
家守の方ともオンラインや
SNSで繋がっていたりしている。
すでに1日目から孤独ではない。
またADDress会員や家守だけではない。
最近は特に地元の方や移住者など、
その土地に住んでいる方と話している。
これが本当に魅力的。
僕は「友達の友達は友達ですよね説」を使っていて
一気に繋がりにいく(笑)
この友達(一番最初の友達)は、
家守やADDress会員であったり
あるいはその土地と関わりのある
関係人口の友人だったりだ。
あとはお世話になっている場所の話をする。
ADDressの拠点やコワーキングスペースだったり
よく行く居酒屋やカフェなどだ。
現に沼津では
東京で仲良くしてもらっているクリハラさんを軸に
沼津のヒト達とも一気に繋がれたし、
白馬では家守のミズトさんをきっかけに
知り合いの数は数十人単位になっている。
とはいえ、1人の時間も確保するし
現地に住んでいる友達と会ったり話すこともある。
「西出=多拠点生活をしている人」ってなると
地方の友人は誘いやすいようだ。
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滞在先での暮らしの変化
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2年前の多拠点生活は、
観光の延長線上でしかなかった。
観光ガイドで調べたお店を廻り、
有名どころの観光地をまわってみる。
そして「せっかく来たんだから・・・」で
予定を詰め込みすぎてしまう。
決して悪いことではないし好みの問題だと思うが
僕は疲れちゃったし飽きちゃった。
非日常は体験しすぎると日常に変わっちゃうから。
旅行が日常になる怖さを感じた。
今はどうか?
余白を楽しんでいる。
山を観る。
海辺を散歩する
自転車で街散策。
ぼーっとしたり、
今の自分の気持ちや悩みと向き合う時間が
僕の暮らしの幸せを上げている気がする。
また、これは僕だけかもだけど、
好きな拠点であればあるほど、
予定を入れないようにしている。
有難いことに
何もせずとも予定が入っていくからだ。
そして何か面白い話や体験が出てくると
すぐに乗っかれることも利点だ。
E-bikeの体験だったり
SUPからのターザンロープだったり
朝3時半起きで日の出を観に行ったり。
食も変わった。
外食が多いけれども、
お店の多くは誰かのオススメであったり
地元の人がよく行くお店が多い。
また行きつけのお店に行くことも楽しみだ。
一方で地の食材を使って自炊するのも楽しい。
白馬で食べたミニトマトは
トマト嫌いな僕でも
「うまい!!」と言ってしまうほど。
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多拠点生活3年目の抱負
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「どうする、、俺、、話しかけるか、、?」
初対面の人がいるといつもそう。
そして話しかけても、
うまく会話が盛り上がらなければ
1人でお通夜のように落ち込んで反省会をする。
「西出さんって良い意味で人たらしね。憎めない」
「初めまして感がない。馴染むの早すぎ」
と人はよく言ってくれるけれども
毎日この葛藤との闘い(笑)
正直なところ今でも
避けたくなる時が多々ある。
だけど、何気ない判断や日々の過ごし方は
自分の周りの環境に少なからず影響を受けていて
構築されているんだなと思う。
そして魅力を感じているからこそ
毎日葛藤がありながらも
いろんな人に話しかけるし
「繋がりを創れて良かった」
と思う自分がいつもいる。
年下・年上関係ない。
過ごした時間の長さ・会った回数も関係ない。
当然ながら住んでる場所の距離も関係ない。
相手を尊重し受け入れてくれる人
自分との違いを楽しめる人でありたい。
その土地で出会った数多くの繋がりや価値観が
僕自身の一生の財産になるんだと思う。
今の生活を楽しみながら、この生活を通して
自分にしかできない価値を生み出し
誰かの笑顔に貢献できたら嬉しいなと思う。
最後に
TOP画は多良木でたつみさんに
撮ってもらった写真。
この写真好きすぎて、TOP画即決で決まるという(笑)
たつみさん、いつもありがとう。