仕事に対する覚悟は私を母獅子にする(決意)
先週の金曜日。3月31日。令和4年度の最終日。
私の隣の人が仕事でミスをした。
ちょっとしたミスではなく今後に影響するもの。
リカバリーできなくはないがかなり手間がかかることを仕出かしてくれた。
「リカバリーの作業をやります」と本人は言ったがその作業のやり方を手取り足取り教えなくてはならないから断った。
それなら私がやってしまった方が早い。
今の時期、優しく丁寧に教えている余裕はない。
そもそも、なぜミスをしたのか。
理由は三つあると思う。
1.マニュアルを読まない
今回のミスに限ったことではないが、初めての仕事をするときに分からないことがあったら、まずマニュアルを読めばいいのだが、それをしない。
面倒くさいからか、読んでも分からないからかは不明だが、とにかくすぐ隣の私に聞いてくる。
私の知識は古いから今は違うかも、と言ってもお構いなしなので、私がマニュアルを一から読む羽目になり、自分の仕事が進まなくなる。
他人の時間を奪っている認識がない。
2.苦手なことを先送りする
今回の作業、本当は昨年の7月以降はできたものなので、何度も声掛けしていたが、苦手なのか先延ばししていた。
他の課でも同じ作業をしたところがあるので、とっとと作業していれば、その時に聞きながらできたのに、先延ばしするから今さら聞けなくなったということだろう。
子どもの夏休みの宿題だって、「苦手なものは先に片づけよう」と教えるのに。
3.最終確認をしない
マニュアルも読まず、誰にも聞かずに初めての作業をしておきながら、最終確認もせずにいとも簡単に「実行」ボタンを押して必要なデータを消去してしまったというのが今回の顛末だが、そもそも普段から最終確認をしていない仕事をこちらに回してきて、私はそれを差し戻しし続けている。おそらく、差し戻し率はほぼ100%である。間違いは誰にでもあるが、他人に直してもらえばいいという姿勢がありありである。
それでも…だ。
まだ、仕事をバリバリしてくれていて、たまに仕出かしてしまったミスなら許せなくもない。
お任せしたい業務量には遠く及ばないボリュームの仕事しかさせていない状況でこれである。
その人ができない仕事は他の人たちが自分の仕事にプラスしてこなしているという、要するに、今の仕事をしてもらうにはスペックが低過ぎ、費用対効果が悪過ぎる人としか思えない。
何とか仕事できるようになって欲しいと思って丁寧に向き合ってきたつもりだが、それも丸2年も経てば、私も限界である。
おまけに、家族のこと、学びのこと、年齢のことなど諸々考えると私自身もこの職業を続けるのは今年が最後かも知れないと覚悟している。
なので、来春、私がいなくても困らないように、明日からは私が教えるのはやめにすることにした。
マニュアルを読み、自ら考え、同じ作業をする仲間と教え合う、そんな仕事の仕方に変えていく。
まさに「獅子の子落とし」である。
本人のために、敢えて母獅子になろう。
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