【内部からみたメガバンク】業界環境
都内某メガバンクで法人営業をしています、
夏目と申します。
就職活動中で金融を見ている方、
メガバンクに転職活動をされている方向けに書いています。
お役に立てれば幸いです。
1.どうあがいても低金利
金利とは、お金がお金を稼ぐ率のことです。
他の記事で紹介した通り、日本は低金利が続いています。
銀行はお預かりした預金を元手にお金を貸し、得た金利から預金者への利息を引いた分
(利鞘)で儲けています。
低金利では、預金者への支払利息は減りますが、貸出利息も減ってしまう為に利益が落ち込むのです。
例)1億円を5年間で返済する
①支払利息1%、貸出利息5%の場合
支払100万円、貸出500万円
収益=4,000,000円×5年=2千万円
②支払利息0.001%、貸出利息0.3%の場合
支払1千円、 貸出30万円
収益=29万9千円×5年=149万5千円
以上のように、低金利はお金を借りる企業にとっては追い風ですが、貸す側の銀行にとっては旨味が減っているビジネスになります。
もうお金を貸すだけでは食べていけません…
では、この環境下で銀行はどう動いているのでしょうか。
2、銀行は何をすればいい?
結論、貸金以外に儲かる事業を行う事です。
それが具体的に何を指すのか。
銀行によって考えが違います。
各行の統合報告書から、目指す姿を見てみましょう。(お時間が許せばリンクもどうぞ)
①三菱UFJフィナンシャルグループ
金融とデジタルの力で未来を切り拓くNo. 1ビジネスパートナー
出典
三菱UFJフィナンシャルグループMUFG Report2022から抜粋
https://mufg-report.meclib.jp/ir2022/book/index.html#target/page_no=48
②三井住友フィナンシャルグループ
最高の信頼を通じて、お客さま・社会と共に発展するグローバルソリューションプロバイダー
出典
三井住友フィナンシャルグループ中期経営計画(2022-2023年度)の基本方針から抜粋
https://www.smfg.co.jp/investor/financial/disclosure/fy2021_f01_pdf/fy2021_f01_00.pdf
③みずほフィナンシャルグループ
日本を代表する、グローバルで開かれた総合金融グループ
出典
みずほフィナンシャルグループ統合報告書2022から抜粋
https://www.mizuho-fg.co.jp/investors/financial/disclosure/data22d/pdf/main_all_browsing.pdf
共通事項
・貸金推進を掲げているメガバンクはなし
・グループ会社と連携したソリューション提供
を標榜
以上がフィナンシャルグループの方針です。
これを受けて現場の営業はどう動いているのか。気になる方は別記事
【内部から見たメガバンク】法人営業のお仕事
も是非ご覧ください。