#11 青年海外協力隊_Toulouse
Castresで約1週間過ごした後はToulouseに向かいました。
恥ずかしながら、見学させて頂くまではStade Toulousainの凄さを理解していませんでした。今の日本のラグビーチームで例えると人気、実力共にワイルドナイツぐらいでしょうか。もちろんフランス代表へ多くの選手が選ばれており、常にTOP14で上位を争っているチームです。ここではフランスと日本のハーフの方にお世話になりました。ありがたいことに、ほぼ通訳として一緒に過ごして頂けたため、充実したものになりました。
Stade Toulousain
南仏のToulouseに位置するチームで、チームカラーは赤と黒です。
前回の記事で少し紹介しましたが、DupontとNtamackがチームを代表する選手だと思います。街の規模としてもCastresより大きくフランス第4の都市ぐらいだそうです。また宇宙産業が発展しており、エアバスの本社があり、かつToulousainのスポンサーでもあるようです。
ちなみに日本のヤマハとも繋がりがあるようで、選手の交流も少しあるようです。ヤマハのスクラムマシーンが紹介されている、こちらの記事もありますが、Toulousainの施設内にも同様のスクラムマシーンがありました。
試合観戦
CastresからToulouseへの移動日は試合観戦でした。スタジアムの規模は2万人程度ですが球技専用スタジアムのため快適でした。Toulousainのサポーターも熱狂的で選手の会場入りから盛り上がっていました。ちなみにDJらしき人がいて、煽っておりスタジアム入場すらエンターテインメント化していると感じました。
また、スタジアム横に小さい屋内バーがあり、試合前から観客は飲んだりして楽しんでいました。ちなみにビールが提供されるカップは選手がプリントされており、お土産のような形になっておりました。2杯目以降はカップを持っていくと割引があるようなシステムで、ゴミを減らす工夫ではないかと思います。ハーフタイムは子供向けのキックチャレンジみたなイベントも開催していました。
アフターマッチファンクションについては、年間シートを購入している人たちは参加可能でした。ここも計らいにより参加させて頂きました。後ほど聞いたのですが、クラブと選手の契約の中にファンサービスも記載されており、適切なファン対応をしないと罰金があるようでした。
練習見学
Toulousainはメインスタジアムの横に2つのグランドを所有していました。カテゴリーも子供から女性までチームがあり、それぞれの練習を数日間見学させて頂きました。勉強になったのが、男性より女性の方が靭帯の損傷リスクが高いことでした。そのためチームとしてもしっかりと予防対策に取り組んでいるということです。そしてToulousainのコーチもCastresのコーチ同様に選手の自主練習に付き合っていました。意図を聞くと選手と良い関係を築くためには、一緒に取り組むことが必要だそうです。日本人にはあまり馴染みのない考え方だなと思いました。
また、ちょうどチームの入団時期にだったようで、全カテゴリーの選手が集まってメインスタジアムでイベントを実施していました。子供たちにとって憧れの選手と同じグランドに立つということは、いい記念になるのかなと感じました。
最後に
お世話になった方よると、以前まではToulousainは見学などを受け付けないチームだったようですが、トップが変わってから対外に関して変わったようです。またチーム関係者との対話の場を作ってくださり、いろいろ聞くこともできました。例えばフランスでは20歳以下の選手についてはプロ契約できないということです。また若い選手に対しては教育機会の提供が義務の様でした。チームが費用を負担して学校に通う、難しい場合はスタジアムで受講する環境を提供しなければいけないようでした。実際に会った若い選手の1人は医者を目指しているということでした。ラグビーのみならず、フランスのスポーツについても知るいい機会となりました。
また、この計画をアレンジしてくださった方のお力により、フランスでも取材して頂きました。恥ずかしながら、受け答えできるフランス語レベルではなかったのでToulouseでお世話になった方にすべて通訳して頂きました。
「L’étonnant voyage de Nakano」
想像以上の経験をフランスではすることができました。スイスからフランスも近くなるので、また関わった方とどこかで縁があればとは思います。
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