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石丸市長の東京の弱体化発言とは

久しぶりにnoteを投稿します。
最近SNSを見る中で色々思う事があり、少し自分も私見を発信してみたくなりnoteを久々に始めてみました。

今回は今一部ニュースで都知事選出馬が話題となっている安芸高田市長の石丸伸二氏の話題から、SNSでも批判の声の多い「東京の弱体化」発言について、どのような発言だったのかをまとめたいと思います。

※今SNS上では石丸市長を応援されている方・反石丸市長の方どちらも非常にヒートアップされている方が散見されます。
私は石丸市長のチャレンジ精神そのものは否定されるべきではないと感じていますが、一都民としては彼の政策方針が出揃ってから支持・不支持を決め、それまでは中立のスタンスである事を先に述べておきます。


◎石丸市長の東京の解体・弱体化発言

さて、SNS上では都知事選出馬に賛否が巻き起こっていますが、否定派の多くが「何を言っているんだ!」と怒る要因に、この発言があると思います。

  • 東京の解体

  • 東京の弱体化

そりゃ、これだけを見れば「都知事選に出てやる事が東京の解体、弱体化?なに言ってんだ!」となるのは当然。
ただ、これだけを見て怒るだけでは、その意図や背景までは分かりません。
まずは石丸市長の人なりを知った上で、この発言の背景と何故この発言をされたのかを把握しておきたいところです。


①石丸市長とは

今更素人が紹介するべくも無いのですが、一応。

石丸伸二氏は三菱UFJの為替アナリストとしてアメリカ駐在として赴任されていましたが、2020年当時「河合夫妻選挙違反事件」で責任を取り前任の安芸高田市長が辞職する中、急遽故郷の市長選へ出馬、広島県安芸高田市長となりました。

その後「お片付け」を標榜しハコモノや効果が上がらないとされる政策の打ち切りなどの削減を実施。
一方、市議会との歯に衣を着せぬ対立がYoutubeを中心に話題となり、安芸高田市のYoutubeチャンネル登録者数は東京都を抜き地方自治体でトップ、本記事記載時点で26万人超となりました。

2024年8月で市長の任期が切れるためその後の動向を注目されていましたが、2024年5月に東京都知事選の出馬を発表、現在に至ります。

尚、これに伴い6月9日に市長を辞職するとのことです。


②発言の背景

件の発言が出たのは、古舘伊知郎氏のYoutubeチャンネルに石丸市長が出演された時です。

時系列としては都知事選出馬表明より前。
動画は今年の2/14に公開されていて、筆者はこれをほぼリアルタイムで見ていました。
動画は前/後編で別れており、後半の動画の6:10頃からこの話題となり、前段の少子化対策の流れを受ける形で始まりました。


③東京の解体・弱体化発言の経緯・まとめ

まず、石丸市長はこの時点では安芸高田市長として「日本にこうして欲しい」という希望の観点で話しています。
自分で遂行するという旨の発言ではないですが、一方でその思考が市長の中にある事は間違い無いと思います。

石丸市長が東京の解体・弱体化のテーマで話した内容は、下記のように理解しました。

  • (前段の少子化対策の話題で、コンパクトシティを推進し時間を稼ぐとした上で)本当に日本でやってほしいのは、東京の解体である。

  • 都会にばかり人が集まってしまい一極化して地方が衰退している現状は、地方から引っ張り戻そうとしても難しい。なので、悪い言い方だが東京を弱体化させるくらい踏み込む必要がある。

  • 橋本徹氏を尊敬しているのは(否決されたが)大阪都構想で、都構想が道州制に繋がることが日本にとって必要だと感じている。

  • 行政人としてはどんどん税を使っていいとは言いがたいが、注目を集めるなら万博などの起爆材も必要。でないと東京の再開発は止まらず、地方は開発されないままとなる。

総じて、「東京を弱らせることになってでも地方に注目を集め再開発しないと地方は衰退する」ということだと、筆者は理解しました。
東京の再開発を止めるというのは大都市中心部の再開発はあまり必要なく、その分を地方に回すべきという意ではないかと推測します。
また、東京の解体というのはその言葉の通りではなく、現状の東京の一極集中化の解体という文意であると解釈しました。

この時点で石丸市長は当然安芸高田市長の目線のため、内容の是非はともかく地方首長の一つの意見として地方開発を望む発言自体は理解できます。

しかし、これを地方首長の願望ではなく、都知事選候補とした場合、意味合いが変わってきます。


④都知事になった場合、どの程度これらの意見が組み込まれるのか

ここが気になる点。
都知事が単に「都の解体・弱体化」などと言えば、都知事としていかがなものかと写ってしまいます。
都民としては都の生活をいかように変えてくれるかと期待するのは至極最もで、逆の主張のように感じてしまうからです。

「東京都の解体・弱体化をしてでも地方を再開発せねばこれこれこのような事態となり、日本の将来が危険である!」となれば痛みにも耐えようという意識も生まれるかもしれませんが、その為には今後この発言の中からどの程度政策に反映させ、その目的・効果は何なのかを詳しく都民に説明・納得させられなければ、都民が石丸市長を新たな首長に迎え入れるのは難しいのでは、というのが私見です。
もしこの発言とは違う政策になるにしても、少子化対策のための「多極分散」という姿勢を既に都知事選出馬会見で打ち出しているため、遠からぬところに考えはあると思っています。

古舘氏の動画の石丸市長の発言について、悪意ではなく地方の再開発のためのものというのはわかりましたが、その細かな意図については筆者はまだ理解しきれていません。
前段の発言は「何故ならこれが必要でこうなるから」という理由付けが少なかったためです。
とはいえ番組の建て付け上、古舘氏の質問に答える形になっていたからでもあると思います。
(ただ筆者としてはどちらかと言えば古舘氏の方が、直下型地震のリスク分散、ブラジルのような各都市の個性の分散、万博への考え方など具体性があり分かりやすかった。この点には石丸市長も舌を巻くシーンがあった)

この辺りについては、今後の石丸市長の都知事選の出馬にあたる政策の考えの発信を待ちたいところです。


私見は以上です。
最後になりますが、現時点ではまだ出馬表明から日も浅く、現時点までの情報と私見となります。
今後変わる可能性は幾分にもあり、また私見も間違っている可能性が大いにあります。
是非古舘氏のチャンネルや石丸市長の発信などから、情報取得して各々方この都知事選を考えて頂きたく思います。

現時点では石丸市長の具体的な政策方針については発信自体が少ないため、今後の動きや発信に注目したいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました🙇


※追記
こちらの記事の一部答え合わせとなる内容が、石丸市長の都知事選出馬会見の発言の中にありました。
そちらについても記事にしておりますので、よろしければ是非お読み下さい🙇

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