レンタルスペース屋が何故ワークボックスを開発したのか?
株式会社クルトンの森実です。
コロナに振り回されたまま2020年が終わろうとしている中、
弊社では大きなチャレンジを2021年に行います。
タイトルの通りですが、
レンタルスペース屋が、ワークBOXを開発しました。
周囲にはなんでそうなるんだよと言われますが、
僕からすると当然の帰結でした。
何故そうなったのか、2021年1月のワークBOX発売を前にまとめる事にしました。
長くなりますがお付き合いくださいませ。
1.30秒で分かるクルトンの自己紹介
弊社は「空間を再定義する」をミッションとして遊休資産の活用方法の提案を行っております。
こう書いてしまうとお堅い感じがしますが、平たくいうと
この立地・間取りのこの空間を何に使えば一番マネタイズ出来るのか?を考えて提案から、実際の運営代行まで行うのが仕事です。
マンション空室の貸し出しが主ではあるものの
変わった物件の取り扱いも行っています。
今まで実際に、資産家の方の別荘を撮影場所にしてみたり、
一軒家をまるまるパーティースペースにしたり、
赤坂のスナックの定休日をプチコンサート場所に貸し出したりもしています。
遊休スペースに悩んでいる方は多く、現在は全国で約350スペースの運営管理をしております。
下記はマルイ横浜店の中の撮影スペース
2.コロナで変わったレンタルスペース利用者の行動変容
コロナはレンタルスペース業界でも大きく影響が出ました。
※これについては前記事をご参考下さい。
【データ公開】レンタルスペースから見えてきたポストコロナでの行動変容
ポイントは何といっても「1名利用が大半」「ZOOM会議などオンライン需要が爆増」です。
この記事を書いている2020年12月時点でも、街中に気軽に使えるサードプレイスとしての個室は足りません。
サードプレイスならカフェがあるじゃないかと思うかもしれません。
ただ実体験としても言えますがカフェでZOOMをやるのはなかなか辛いものがあります。
BGMがうるさかったり、席が空いていなかったり、周囲に聞かれている中では社名も出せませんし・・・・。
withコロナにおける日本の生産性を下げているのは、気軽に使えるサードプレイスとしての個室が圧倒的に不足している事だと僕は思っています。
割とまじめに思っています。
対面アポイントの間にZOOM会議が入ってしまって、オフィスや自宅に戻るという方も多いのではないでしょうか?
そんな時にコンビニ感覚で使える、個室サードプレイスがもしあったなら?
クルトンでは全国の住宅街・ビジネス街どこにでもそんな空間が当たり前にあればいいんじゃないかと思っています。
3.様々な物件をサードプレイスとしての個室空間に
そこで弊社では「ミニマルオフィス」というブランド名を作り、サードプレイスとしての個室空間を2020年5月以降全国にどんどん作ってきました。
マンションの1室を転用したパターン
ホテルの客室を転用したパターン
などなど全国で現在67スペース提供をさせて頂いています。
今後は個室の居酒屋などでも営業時間前をミニマルオフィスとして提供する予定です。
4.ミニマルオフィスを展開してみて分かった事
ミニマルオフィスを展開していく中で様々な気づきがありました。
・ビジネス街でも住宅街でもどこでも需要がある
・広さはあまり関係なし。PC作業がしやすい環境があればいい。
・WIFI環境はマスト
・プライベート、ビジネスどちらでもZOOM利用は浸透してきている
という事です。
ちなみに需要の話で行くと、本当に大きな反響があります。
ワンルームをミニマルオフィスとして運用する場合、平均で毎月100組の予約を頂いております。(1日3組以上!)
2021年は遂に日本でもコロナワクチンの接種が始まると言われていますが、
ここまで浸透してきたオンライン文化がまた逆戻りするとは思えません。
企業も床を減らしたところも多く、出社は週1回、オンラインが前提の会社も増えてきました。
そう考えると2021年は個室のサードプレイス問題はさらに顕在化していくと考えられます。
そこにミニマルオフィスの運営経験も踏まえて考えると、
「狭くても良いので防音された作業がしやすい個室、WIFIありそして安く借りられる」
こんな環境を全国で提供していきたいと考えました。
そこで辿り着いたのがワークBOXです。(やっと出た)
ワークBOXを全国の至るところに設置して、それを貸し出す事が出来ればこの需要を満たす事が出来るのではないか?
そう考えました。
5.ワークBOXを調べてみた
上記の通りワークBOXを全国に設置しようと考えたので、早速ワークBOXのリサーチを始めました。
実際にショールームで体験したり、詳しい人にヒアリングしてみたり。
するとなかなか自分のイメージするワークBOXがありません。
僕が重視したのは、
①遮音性能
②価格
③室内の快適性
です。
海外の製品などは非常にオシャレでスタイリッシュなものもあります。
ですが、調べてみると1個200万円以上したり(別途運搬費など)、重すぎて日本での設置が難しかったり、長時間作業を想定していなかったり・・・
※室内が見えるのはオシャレですが、実際に利用する方は視線が気になりストレスだったりします。
日本製のワークBOXも最近多く出てきましたが、実はそれもレンタルスペース屋としてワークスペースを提供してきた僕からするとどうもイメージが違う・・・。
そこで結論に至りました。
だったら作ったらいいんじゃないかと。
ボックスを販売して、貸し出しもしたい場合はクルトンで運営を代行できる体制を作ろうと。
ホテルや商業施設、マンションの共用部や空室スペース、小売店の一画など
様々な場所に販売して、設置してもらおうと思います。
そうと決まればあとは行動あるのみです。
そこからは物凄いスピードで進みました。
6.ワークボックスPaO(パオ)完成!!
家具メーカー大手のタックさんと組んでこだわりの詰まったワークボックスが出来ました。その名もパオです。
色も3色展開となっております。
外壁、床、天井など変えられますので空間に合わせたものをご用意可能です。家具メーカーならではですが、それ以外の色もご用意可能です。
こだわりのポイントをお話しします。
①遮音性能
これは実際に動画で体感頂ければと。
https://youtu.be/seE7EjpK9w8
完全防音ではありませんが、室内でZOOMを行ったとしても
室外の方が内容を聞き取る事は難しいレベルの遮音です。
②価格
大体個室のワークボックスの相場感としては70万~120万ぐらいなのですが、PaOについてはギリギリまで削りました。
なるべく多くの人にお買い求め頂きたいと思っているからです。
サイズは3サイズご用意しております。
最も大きなサイズ「PAO-1218」でもボックス価格としては50万円を切ります。
③室内の快適性
ZOOMがしやすいような白壁、作業しやすい大きさの天板(テーブル)、ボックス内でも圧迫感を和らげるスリット窓、集中力を邪魔しない静音ファン。
こだわりの詰まった仕様となっております。
壁にはビス留めも出来るので、コート掛けやフェイクグリーンやアートを飾ったりなど様々な使い方が可能です。
※椅子・PC・デスクライトは付属しておりません。
④その他のこだわりポイント
・ブースは組み立て式で30分程度で設置完了!解体も30分!
※設置・組立はパナソニックリフォーム社が行います
・キャスター付きで動かせるので自由に移動可能
・オプションでremote lock 5iもドアノブに設置出来るのでセキュリティ対策も!(下図)
7.さいごに
PaOについてはワークスペースとして開発致しました。
弊社がレンタルスペースとして貸し出すかはさておき、ワークBOXとしても非常にコスパも良く優秀です。これは自信を持って言えます。
ZOOMのスペースに困っている法人の皆様、是非購入をご検討下さい。
年始からPaOを体感できるショールームを都内で作りますので
その際は是非一度体感してください。
弊社は全国にPaOを設置し、安価な個室ワークスペースをレンタルスペースとして提供する事で日本の生産性アップに寄与していきたいと思います。
ご購入を検討している方には一足早く商品パンフレットをお送りします。
お気軽に下記メールアドレスまでお問い合わせくださいませ。
yuki.morizane@crewtone.jp