転職における自己紹介のポイント3選!回答例とNG例も解説

「どんな自己紹介をすれば好印象を持たれるんだろう」
「辞めた理由を聞かれたら、なんて答えれば良いのかな」

自己紹介は面接の可否を決めると言っても過言ではありません。
「良く思われたい」
「絶対失敗できない」
そんなプレッシャーから却って悪い印象を与えてしまう事もしばしば。
けれど、いくつかのポイントを抑えれば大きな失敗を避けられます。
回答例、NG例も比較しつつ、好印象を持たれる自己紹介のやり方を学んでいきましょう。



自己紹介だけで第一印象が9割決まる

自己紹介の本質は面接官に大まかな人柄を伝える事です。
対人関係である以上、人柄の良し悪しは必ず、その後の質疑応答にも影響してきます。
例えば、あなたが何気なく見た広告に目を止めた時は、どんな理由でしょうか。
きっとキャッチフレーズや、効果効能に目を惹いたからではないでしょうか。
逆に「役者の主張が強過ぎるなぁ」とか
「これは何を伝える広告なの?」と言ったような悪い印象を抱くと、以降興味を持つことはないでしょう。
自己紹介も同じで、如何に第一印象で相手に興味を持たせられるかが肝になります。

合否を分ける3つのポイント

自己紹介におけるポイントは以下の3つです。

  1. 好印象を持たれる第一印象

  2. 1~2分で済ませる

  3. テンプレート

それぞれ具体的な方法を解説してきます。

1. 好印象を持たれる第一印象

第一印象は以下のように決まります。

  • 視覚情報58%
    表情、身振り手振り、姿勢、服装など

  • 聴覚情報38%
    声の大きさ、トーン、話すスピードなど

  • 話の内容7%
    聞かれたことに対してちゃんと回答できているか
    相手が求めている回答か など

これらを5秒の間で判断されます。 
つまり、最初は所作や聞き取りやすさが重視されます。

また面接官としっかり目を合わせたり、「田中さん。本日はどうぞよろしくお願いいたします」など最初の挨拶の段階で相手の名前を含めれば、相手に認識されている事がしっかり伝わり、好印象を与えられます。
些細なことですが、初対面はこういった細かな気配りが評価され易いです。

2. 1~2分以内に済ませる

自己紹介は言うなれば「目次」です。
目次は導入に過ぎません。
気になった漫画をペラりとめくった際に、やたら説明口調だと読む気がなくなってしまいますよね。
自己紹介でも、必要以上に時間を割いてしまうと印象が悪くなります。

面接時間は20分~1時間程度です。
一度に全てを語らず、まずは聞かれたことに対して答えるようにしましょう。
事前練習の際には面接練習用アプリや自己紹介を撮影するなどして、1~2分以内に収まっているか確認してみると良いです。

3. テンプレート

自己紹介のテンプレートは以下のようになります。

  1. 名前
    まずは「○○と申します」と簡単に名前を伝えましょう。
    経歴や現職を変に付け加えずに、以降から説明します。

  2. お礼
    「本日は貴重なお時間をありがとうございます」など相手に敬意を払います。
    その際に面接官の名前も含めると好印象です。

  3. 略歴
    「○○学校卒業後、△△に3年間勤めました」とシンプルな形で大丈夫です。

  4. 現職の概要
    ここでも長々と現職について説明する必要はありません。
    一般的に周知されていない特殊な職業でない限り「〇〇会社で営業しておりました」などで十分通じます。

  5. 現職の実績・経験
    ここでも詳細に説明する必要はありません。
    数字と因果関係を用いるなどして、分かりやすく簡潔に説明します。

  6. 意気込み
    実績・経験をアピールして終わりではありません。
    それらを活用して具体的にどのように会社に貢献できるか伝えます。

  7. 締めの挨拶
    締めの挨拶を省いてしまうと「まだ何か話す事があるのかな?」と期待させます。
    細かな点ですが「本日はどうぞよろしくお願いします」のように締めて、淀みないコミュニケーションを意識しましょう。

上記はあくまで例です。
重要なのは以下の項目を含めることです。

  • 聞かれたことに対してしっかりと答える

  • できるだけ分かりやすく簡潔に済ませる

回答例とNG例

※便宜上、自己紹介者を山田太郎。面接官を佐藤とします。

Q.お名前と現職について教えてください

回答例
A.山田太郎と申します。
佐藤さん、本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。
私は○○大学卒業後、△△会社の法人営業を担当しました。
主に中小企業向けの新規開拓営業に従事し、1年間で売上目標を120%達成した実績があります。
また既存顧客のフォローにも注力し、顧客満足度調査で部署内トップの評価を得ました。
これらの経験を活かし、貴社の売上拡大や顧客基盤の強化に貢献できるよう尽力したいと考えております。
どうぞよろしくお願いします。

NG例
A.山田太郎です。
△△会社に務めております。
取引先や社内では円滑なコミュニケーションを取れるように頑張りました。
営業においてコミュニケーション能力は非常に重要であり、貴社でもこの経験を活かしていこうと考えております。
どうぞよろしくお願いします。

NGポイント

  1. 具体性に欠ける経験
    「頑張りました」は基本的にNGです。
    何をどのようにして、どうなったのかを含めて、どのような経験を経たのか伝えます。

  2. 押売り気味になっている
    自分の事を良く見せたいと思うばかりに「営業においてコミュニケーションが重要」と勝手に定義して話を進めてしまっています。
    全てが間違いという訳ではありませんが「相手は絶対この能力が欲しい筈」と決めつけてかかるやり方は推奨されません。

  3. 短い
    自己紹介は1~2分程度に収めるのが理想です。
    短過ぎず、長過ぎない文章になるようにします。

Q.簡単な自己紹介と現職を退職する理由を教えてください

回答例
A.山田太郎と申します。
佐藤さん、本日は貴重なお時間ありがとうございます。
現職では法人営業を5年間経験し、新規開拓と既存顧客対応を担当しました。
主に中小企業向けの新規開拓営業に従事し、1年間で売上目標を120%達成した実績があります。
転職を決意した理由はスキルアップのためです。
現職では非常に多くのことを学び、成長させていただきましたが、業務範囲が限定されているため、より幅広い営業活動にチャレンジしたいと考えるようになりました。
その点、貴社では新規事業にも積極的に取り組まれていると伺い、自分の経験を活かしながらさらに成長し、貢献できる環境があると感じ、転職を決意しました。
どうぞよろしくお願いします。

NG例
A.山田太郎と申します。
現職では法人営業を5年間経験し、新規開拓と既存顧客対応を担当しました。
主に中小企業向けの新規開拓営業に従事し、1年間で売上目標を120%達成した実績があります。
現職では一定の成果を出せましたが、さらなる成長や新たな挑戦を求めて転職を決意しました。
どうぞよろしくお願いします。

NGポイント

  1. 結論から話す
    回答例では退職する理由に対して「スキルアップのためです」と、まずは結論を伝えています。
    最初に長々と経緯を話してしまうと「いつになったら答えが出てくるんだ?」と相手の集中力を無駄に使わせてしまいます。

  2. 企業理解が不足している
    退職する理由自体は問題ありません。
    しかし「じゃあ何でここに転職しようとしたの?」という疑問を与えてしまいます。
    現職と転職先の会社を比較して、何ができて何ができないのかを説明しましょう。

コミュニケーションを意識しましょう

面接と言っても、コミュニケーションの一種である事を忘れてはいけません。
そして、コミュニケーションの基本は相手とのキャッチボールです。
相手の投げた質問を受け取り、望む答えを返すという実は非常に単純な事です。
それでも何故か本番になると失敗してしまう。それは緊張や不安からくるプレッシャーが原因です。
質問を想定し、企業理解を深め、コミュニケーションの基本を心がけて臨みましょう。

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