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少人数野球部の価値を伝えるために、書く
「何を書けばいいのか」「どこに書けばいいのか」
「このテーマは今じゃないのでは」——。
私はそんなことを考えすぎて
結局何も動けないまま、時間だけが過ぎていきました。
成功している人を見ていると、とにかく動いてから考えている。
それなのに私は逆で、考えすぎるあまり、行動できないという悪循環に陥っていました。
いくら「こんなに考えているんだ」と言ったところで、
実際に何も生み出していなければ、それは考えていないことと同じ。
だったら、まず自分が書きたいものを書こう——やっと決意が固まりました。
「うちで書いてみない?」その一言で踏み出せた
では、どこに書けばいいのか。
考えていたときに出会ったのが、「野球まなびラボ」の
松井克典さんでした。水戸駅前のカフェで何気なくそんな話をすると、
「それ、うちで書いてみない?」とスッと声をかけてくれたんです。
これまでいくつもの企画を考え、いろんな場所に提案しても、
なかなか採用されず悔しい思いをしてきました。
でも松井さんは、一瞬で受け入れてくれた。
まるで求められている場所に、ようやくたどり着けたような気がしました。
今回は「依頼を受けて取材をし、記事を書く」というお仕事とは少し違います。
でも、あのカフェで響き合った「阿吽の呼吸」を信じ、
この巡り合わの波に乗っていこうと思いました。
「よし、書くぞ!」と。
タイトルは「新・いま会いにゆきます」に決まりました笑。
(なぜ(笑)なのかは、わかる人にはワカルw)
このコラムで、
私が一番書きたいのは「少人数野球部の取り組み」です。
少人数野球部には、甲子園を目指すチームには見えにくい価値があります。
彼らは甲子園常連の強豪校や、プロ野球を目指す軍団ではない。
それでも野球に向き合っています。
それは、昨日の自分より少し成長することに、喜びや価値を感じているからです。
本来、人は日々の小さな成長に喜びを感じる生き物だと思います。
それが「生きるやりがい」につながります。
ところが、プロ野球でない成長期の学生野球に対し、
勝ち負けだけで価値評価をしてしまうと、成長の過程が見落としてしまう。
少人数野球部を取材していると、
ときどきグッとくるような熱い指導者に出会います。
彼らは、生徒一人ひとりの小さな成長を見逃さず、しっかりと指導しています。
その結果、生徒たちは「自分の成長を見てもらえている」という実感を持つことができるのです。この経験は、きっと社会に出たときにも生きるはずです。
全国には、現在403校の少人数野球部があります。
これは高校野球部全体の約10%にあたります。
決して少なくはありませんし、
これからさらに増えていくでしょう。
増えているものには、必ず理由があります。
こうした小さな野球部の奮闘は、
野球の底辺拡大にもつながると信じています。
アクセス数にとらわれず、50本の記事を書く。
私はこれまで、アクセス数や周囲の評価を気にしすぎていましたが、
ここでは自分が本当に書きたいものを書く。
その挑戦をするために、松井さんが場所を提供してくれました。
〝勝利至上主義ではなく、成長至上主義‘’
その価値を伝えるために、私は書きます。
第1回のコラムは、
甲子園全国制覇の監督のお話です。
野球の価値ってなんですか? と聞くために、九州に行ってきました。