「好きな事だけでは生きれない」
巷でよく耳にする「好きな事で生きていく」
僕は痛いほどこの言葉と向き合ってきた。
好きな事の為に仕事を辞め、フリーターになり音楽に力を注いできた。
たくさん遠回りしてきたからこそ、失敗も成功も経験した。
だからこそ気付く事もあったので文章に起こして、何かこれから好きな事をしようとしている人に参考になればと思います。
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「いくら必要?いくら稼ぎたい?」
好きな事で生きていくと避けて通れないのがお金。アートやクリエイティブな事をしている人は機材費や材料費がかかってくる。
お金が必要と知り、そこに漬け込んで詐欺をしている人と会ったりもした。
(マルチ商法、FX詐欺など)
実際は何も被害は遭わずに済んだ。
そんな中少しずつお金を頂いて音楽を作る事も増え、同時に僕の心にモヤモヤを抱くようになった。
「まえしーは音楽で月いくら稼ぎたいの?」
この言葉に違和感がずっとあった。
お会いした方に相談すると口を揃えるように僕に言って来た。
でもまだ音楽で生活出来るまで稼げてはいない。
もしかしたら自分は音楽向いてない?
もしかしたら自分は音楽で稼げない?
いや違う。
そもそもなんで音楽始めたんだ?
お金を稼ぎたいからか?
いや違う。
僕は音楽で自分を表現したかったんだ。
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「2種類のタイプ」
1つは僕のような芸術家タイプ。
自己表現を目的としたお金を稼ぐことに着目せず、ひたすら作品を生み出すタイプ。
お金を稼ぐとなると相手の要望に合わせた物を提供してそれに対してマネタイズが生じる。
ただ自己表現が目的な為、生産的な事をしていくうち次第に心が枯渇して作品が作れなくなってしまう事がある。
ちなみに僕もその1人だ。
2つ目はクリエイタータイプ。
作る事に特化した人。
相手の要望に忠実に合わせて作品を作り届けるタイプ。
簡単に言うと表現者かどうかの違いだと思う。クリエイターは職人で芸術家はアーティスト。(個人的見解です。)
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「自己分析」
自分が今どっちのタイプかを見極める事が大切でお金を稼ぐ事に執着して活動するのか、表現をする事に執着して活動するのか。
人によって様々だがはっきりと自覚しているのといないのでは天と地の差が出て来る。
海行こうって言って山行こうとしているのと同じ。
何故か皆好きな事で稼ごうとする。あたかもそれが正しいみたいな言い方をする人もいる。僕もそうあるべきだと思っていた。
お金を求めていくうちに段々やりたい事が分からなくなって、自分を見失った。
そんな時は原点に返ってまた思い出して欲しい。
表現をしたいのか?
お金を稼ぎたいのか?
あなたはどっちでしたか?