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未経験からインフラ業界へ挑戦する人がLinuxで覚えておきたいコマンド
みなさん、こんにちは!松永幸大と申します!現在ITエンジニア歴1年7ヶ月が経過しました。未経験からのエンジニアにチャレンジした自身の経験を通して、IT業界の経験が浅い人やIT業界へキャリアチェンジしたい人の後押しになればと思い投稿しています。
今回は、Linuxについて紹介します!これまでの記事から急に専門性が爆上がりしましたが、これからlinuxに携わりたい方向けの記事です。これまでの実務経験から、覚えておいた方が良いコマンドを抜粋します。
1.そもそもLinuxとは?
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Linuxとは、OSの1種です。OSとは、Windows・macなどデバイス操作するために必要なソフトウェアで、LinuxもOSに含まれています。一般的にGUI(画面上のボタンをクリック)ではなく、CLI(コマンド操作)がメインです。
Linuxは1991年にリーナス・トーバルズが開発したオープンソースのUNIX系OSです。無料でカスタマイズ可能なため、サーバー、組込み機器、開発環境など幅広く利用されています。コミュニティ主導で進化し、多様なディストリビューション(例: Ubuntu、CentOS、RHEL)が存在します。安定性とセキュリティに優れ、企業や個人に支持されています。
2. よく使うコマンド
ここからは、私が実務経験を通して学んだ、これだけは覚えた方が良いコマンドを紹介します。
(1)ネットワーク関係
インフラ業界では、ネットワークの知識は必須です。特にIPアドレスは息を吸うかの如く使います。
pingでの疎通確認はコマンドプロンプトでも同様に使います。
ipアドレスの確認コマンドは複数あります。サーバの環境によっては使えないこともありますが、知識として持っておくと良いです。
# 疎通確認
ping xx.xx.xx.xx
# ipアドレス確認コマンド
ip addr show # 「ip a s」 と省略可
ifconfig
nmcli device show
ipアドレスの設定・変更コマンドもありますが、ここでは割愛します。nmcliコマンドで変更できます。1かたまりのコマンドの後に「 --help」を入力すると説明が表示され、わからないコマンドを調査していました。
(2) ファイル・ディレクトリ操作
CLI上でディレクトリ・フォルダが作成・編集・作成できるようになっています。Windowsで例えると、エクスプローラーを開いてフォルダ・ファイルの作成・削除、ファイルを開いて編集、などの操作に該当します。
# ファイル操作コマンド
pwd # 現在いるディレクトリの場所を表示
cd /(dirA)/ # dirA(ディレクトリ)に移動
ls -l /(dirA) # dirA以降に存在するディレクトリorファイルを確認(llと省略可能)
cat /(dirA)/・・/(fileA)/ # fileA(ファイル)の中身確認
vi /(dirA)/・・/(fileA)/ # fileAの編集
mkdir /(dirA)/ # dirAを新規作成
rmdir /(dirA)/ # dirAを削除
touch /(fileA)/ # fileAを新規作成
rm /(fileA)/ # fileAを削除
cp /dir/fileA /dir/fileB # fileAをfileBとしてコピー(コピー場所はディレクトリに示す)
mv /dir/fileA /dir2 # dir内にあるfileAをdir2に移動
上記で挙げたものがよく使用するコマンドです。
応用編ですが、強制的に削除してしまう危険コマンドも潜んでいるので、削除時は注意する点もあります。
(3) viで編集時
(2)の中でも、catとviは習慣的に使われます。ここではviで編集時のキーの操作手順をまとめます。
使用するキーはたくさんありますが、基本的な手順を抜粋しています。
# viで編集する手順
⓪ viコマンドを叩く
① iキー insertモード # カーソル合わせた位置に文字を挿入可能にする
② 文字入力
③ escapeキー insertモードの解除
④ :wq(入力)→enterキー ファイルを保存してviを終了
# ↓ファイルを保存しない場合
④ :q!(入力)→enterキー. ファイルを保存せずにviを終了
(4) ユーザー管理
ユーザーの新規作成・削除・変更もコマンドで行います。こちらの情報の見方・編集方法も使用しました。
cat /etc/passwd # ユーザー一覧
# ↓出力結果
root:x:0:0::/root:/bin/bash
root: ユーザー名 x: ダミーパスワード
左の0: ユーザーID 右の0: グループID
::の間はコメントが入る /root: ホームディレクトリ /bin/bash: ログインシェル
# ユーザー編集
useradd (ユーザー名) # ユーザー新規作成
userdel (ユーザー名) # ユーザー削除
usermod (変更内容) (ユーザー名) # ユーザー情報の変更(変更内容は複数入力可)
(5) 権限付与(所有者・グループ・パーミッション)
権限付与も重要で、案件によっては間違えたらゲームオーバーです。
一般的にls -lの出力結果は下記になります。実行することで所有者やグループ、パーミッション(アクセス権限)の情報が見れます。
drwxr-xr-x 2 root root 4096 Jan 7 12:34 ./
# 1文字目: dまたは-。dがディレクトリ、-はファイルを指す。
# パーミッション(3文字で1かたまり)
# rwx: オーナーのパーミッション
# r-x: グループのパーミッション
# r-x: その他のユーザーのパーミッション
# r: 読み取り。数値では4と表せる。
# w: 書き込み。数値では2と表せる。
# x: 実行。 数値では1と表せる。
# root root: 左が所有者ユーザー、右が所有者グループ
ここで、パーミッションは3桁の数値で表せます。左からファイルの所有者、ファイル所有者が所属しているグループ、その他全員を示します。
例えば、上記の場合、ファイル所有者は読み書き実行全て可能で、グループ・その他は読み取りと実行のみ可能です。数値で表すと755です。
これらの権限を変更するコマンドはこちらです。
変更後は、再度ls -lを叩いて本当に変わったか確認しましょう!
chown owner /(dir or file)/ # (dir or file)の所有者権限を「owner」に変更
chgrp gggg /(dir or file)/. # (dir or file)のグループ権限を「gggg」に変更
chmod 775 /(dir or file)/ # (dir or file)のパーミッションを変更
以上が、Linuxで覚えておいた方が良いコマンドでした!
紹介したコマンドはほんの一部で、オプションコマンド(例: -v, -pなど)もあります。今後、新たに重要だと気付いたコマンドは別の機会に紹介していきます。