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Day5 駐在備忘録 引っ越し作業

昨日に引き続き、アメリカにおける3回の引っ越し経験の備忘録です。
昨日は家探しについて書きました。

今日は実際の引っ越し作業についてです。


3回の引っ越し作業を通して学んだこと

もともと転勤族で引っ越しが多い生活を送っていますが、毎度引っ越し作業は大変なものです。
アメリカでの引っ越しで学んだことは、特に以下の3つです。

①荷物は少なければ少ないほど良い
②任せられるところはプロに任せる
③トラブルを覚悟する

シンプルで普遍的なことですが、私の体験踏まえて記載します。

①荷物は少なければ少ないほど良い

私自身はミニマリストとまではいかないものの、度重なる引っ越しにより、持ち物は少ない方です。
それでも、定期的に持ち物を整理して、1年以上使っていないものは引っ越し前にできるだけ捨てていくようにしています。
荷物を少なくしておいた方がよいのは、単純に引っ越し作業中に目が届くからです。

まず、大型の家具は日本から持っていくことはあまりないと思われます。
駐在員は家具付きの家に住む、前任の家具が置いてある家にそのまま住む、家具をレンタルするの3パターンがほとんどです。
自分で全部揃えるよう言われたとしても、現地でアメリカサイズの家具を調達した方が家にフィットしやすいです。

そのため、赴任・帰任時の荷物は貴重品、衣類、日用品、仕事道具、趣味関係など、ダンボールに入るものがメインになります。
基本的に駐在中の引っ越し費用は会社負担で、引っ越し業者さんが梱包してくれるサービスが付帯されていることが多いです。
会社によっては、引っ越し費用や荷物のサイズ、保険料もガチガチに決まっているところもあるそうです。
その場合、自費負担を減らすためにも荷物は少なくされておく方が無難だと思います。
梱包サービスは、何もかも全部お任せできるのですが、何にもせずに当日を迎えると作業が1日がかりです。
1Kに置いてある私の荷物に対して3-4人の作業者さんが仕分けと梱包作業をしながら、あちこちから質問が飛んできます。
この中で、指示ミスによる荷物の仕分け誤りや、紛失や、破損などが起こってしまいます。
また、どこに何が入ってるかわからないまま新居で開梱作業するのは想像以上に時間がかかり、部屋が片付かない日が続いて困りました。
特に赴任・帰任時は手荷物、航空便、船便、日本や赴任先に残す荷物、捨てるもの、などなど、想像以上に細かい仕分けが必要です。
結局、私は事前にダンボールをもらっておいて、事前に仕分けする方法が性に合っていました。

②任せられることはプロに任せる

①のとおり、仕分けは自分で行い、事前に荷物を減らしておいた方がいいですが、梱包サービスが付帯されているならば、梱包は業者さんにお任せした方がいいです。
これは、二度手間を防ぐため、またプロの詰め方は効率が良いからです。

国際輸送ルール上、運べないものや持ち込めないものがたくさんあるので、引っ越し業者さんは全ての箱の中身を確認し、パッキングリストを作ります。
同市内や州を跨いだ引っ越しでも、スプレーやアルコール、食品など引き受けてもらえないものが結構ありました。
そのため自分で完璧に梱包した場合でも開けて確認されるケースがあります。
私の経験上、食器などの割れ物や食品、洗剤などの日用品は開封・詰め直しの確率が高いです。
逆に、衣類やタオルなどは詰め直しになったことがなく、自分で詰めた後にアイテムと個数をダンボールに書いておけば問題ありませんでした。
どうしても自分で詰める必要がある場合や、元から使っているケースで運びたい場合でも、箱の蓋は最終チェックのために開けておくのがいいと思います。

③トラブルを覚悟する

自分が完璧に準備しても、日系の手厚い業者さんを選んでも、トラブルが起きる時は起きます。
私の場合だと、アメリカで行った搬出・搬入作業は2回ともおよそ1-2時間遅れで始まりました。
特に悪びれた様子もなく作業が始まりますが、私はそれでもチップを払うべしという無言の圧力をうけます。
遅延くらいで済むならば正直良い方ですが、日本の業者さんが時間ぴったりに来ること、丁寧に対応されることが当たり前だと面食らうと思います。
加えて、私は過去3回全てで、荷物の紛失や汚損を経験しています。
紛失されてしまったものもあれば、作業中に自分が無くしてしまったものもあるので、単に運が悪いのかもしれませんが…。
限られた時間内に作業を終わらせなければならないので、目が届かない部分がでてくることは致し方ないことです。
我が家の場合、貴重品などは引っ越し作業中も自分の周りに隔離しておき、そのエリアへ業者さんの立ち入りを制限していました。
また、そもそもアメリカに大切なものを持ってこない、なくなって困るものをなるべく買わないという究極の手段に行きつきつつあります。

ちなみに、私は3回全て日系の引っ越し業者さんにお願いしましたが、トラブルの補償時に丁寧に対応いただきました。
一度ローカルの業者さんに頼んでみようかと思って見積もりは取ったものの、結局頼みませんでした。
見積もり金額は日系の半額くらいなのですが、追加費用や実費請求が多くて結局いくらになるのか不透明だったことと、荷扱いが荒く紛失や汚損で揉めたレビューがかなりあったからです。

最後に

日本に帰国すると、周りから駐在は大変そうだとよく言われますが、こんな不便もいい経験だと思っています。
引っ越しに限ったことではありませんが、駐在先で数々のトラブルを乗り切ると、以前と比べものにならないくらい寛容になることができます。
また、リスクに対する感度があがり、プランBやCを備えられるようになります
そして、それが極まった時にはお金で解決できるならよかったと悟りがひらける時やトラブルの数々を笑い話にできる日もきます。
私はまだ帰任時期が決まっていませんが、遅かれ早かれ帰任時の引っ越しが待ち受けています。
今度こそ何もなくならない引っ越しにするべく、断捨離を心がけたいところです。

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