脱サラトレーナー（見習い）①生い立ち〜高校入学

私は29歳で会社を辞めました。
今は筋トレの専門家、トップパーソナルトレーナー久野圭一さんの元、一流のトレーナーになる為の勉強をしています。
元メーカー営業マン、既婚、体育学部卒、柔道四段、現アルバイト勤務。
安定した正社員を辞めて、人生をやり直す事にしました。
「脱サラ→成功」の構図は成功した者にのみ発言権がある為に目立つだけで、実際には大多数の敗者がいると言われています。
このブログは脱サラした人間が成功出来るか、リアルタイムで観察できるドキュメンタリーだと思って下さい。

・生い立ち

まず、長くなりますが自己紹介です。
平成元年、神奈川県の山に囲まれた街で生まれました。
父は祖父が立ち上げた町工場で共に働いており、母はそこの手伝いをしながら家事もするという暮らしです。
工場と家は同じ敷地にあったので家にはいつも家族がいてくれました。
兄と妹がおり、兄は勉強が好きでそれなりの大学へ、妹は音楽が好きで音大に、私は体育学部に進学するというバラエティに富んだ構成になっております。

子ども３人を大学に入れてくれてとてもありがたい事ですが、小学生の頃、野球をしたかったのに道具が高いからとリトルリーグに入れてもらえなかった事を覚えています。
大人になってから聞くと、経営状況が良い時もすごく悪い時もあったようです。

野球が出来なかった僕は友達に誘われ柔道を始めました。柔道は柔道着が3千円、月謝が500円だったのであまりお金はかかりませんでした。
小学生までは。
堅実な経営をしていた両親も、安いと思って始めさせた柔道に入れ込み高校、大学で沢山のお金が必要になるとは考えていなかったようです。

そんなきっかけで始めた柔道ですが、柔道を通して私は二人の超重要な人物と会うことが出来ました。

・高校入学

一人が高校の恩師です。
私が柔道にのめり込んでいた中学生の頃、地元の公立高校に現役時代に日本一を二度取り、日本代表にもなった事があるという先生がちょうど赴任して来ました。
その高校は偏差値が非常に低く、私でも特に勉強せずに合格できそうだった事、「生涯スポーツコース」と言うスポーツクラスに入れる(=あまり勉強しなくて良い)事が決め手となり、もう少し勉強を頑張って欲しそうな両親を説得し無事入学する事が出来ました。

適当に選んだ高校でしたが、この先生の情熱は凄まじく、先生の教えがこの後の僕の人生に大きな影響を与えました。
口癖は「柔道と思うな、人生と思って練習しろ」「日本一を目指すな、世界一を目指せ」
東海大相模、桐蔭学園と言った超強豪がいる激戦の神奈川県で、中学時代に県大会に出れるか出れないかと言う成績の選手を集めてそんな事を言っている先生ははっきり言って柔道界で浮いていました。
どのくらい浮いていたかと言うと

柔道あるある。全国的に中学、高校の柔道部の練習や試合の応援ではファイト！と変な叫び声が入り混じったかけ声を発する所が多い。
その点、厚木北高校の生徒は試合で勝っても負けても常に『絶好調‼︎』と叫んでいた。

— Satoshi Ishii | 石井 慧 (@SatoshiIshii) May 1, 2014

厚木北高校は先生の前任校です。
オリンピック金メダリストの記憶にも刻まれている位には浮いていたと言う事です。

しかし、僕はこの先生に薫陶を受け、自分は世界一になれると信じて高校生活を送りました。
人生において基礎となる、大切な事を学ぶ事が出来た３年間でした。

・夢を持て、夢が力になる。
・不満や愚痴を言っても何も始まらない。自分に何ができるか考えろ。
・程度の低い人間と付き合うな、自分や周りに厳しい人と付き合えば、おのずと成長できる。
・苦しいとき辛いときは自分を支えてくれている人への感謝を思い出せ、そうすればもう少し頑張れる。
・普通の事をしても普通の結果しか出ない、特別な結果が欲しかったら特別な事をしろ。

そんな先生の元で3年間柔道に励みましたが高校で結果を出す事は出来ず、それでも高みを目指して大学でも柔道を続けました。

進学先は国士舘大学。
当時インカレを学生柔道史に残る最強のメンバーで3連覇し、何人もの五輪メダリスト、世界チャンピオンを輩出している学生柔道の最高峰です。

そこでもう一人の重要人物と会う事になりました。

続く

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