英語やるならとりあえず英会話からと思っている人に伝えたいこと。
大人になって英語のやり直し。
今度こそ、英語使えるようになりたいですよね。
これまでいろんな方の英語学習相談を受けてきたのですが、結構みなさん英語学習について似ている意見をもっているなという印象があります。
中でも、「これやってると挫折しやすいかも」という例をいくつか紹介したいと思います。
「英語やってるけど、実はそう思ってた…」という方にも参考になると思いますので、最後まで読んでみてください。
とりあえず英会話から始める
「将来話せるようになりたいから、とりあえず英会話でしょ」と考える人も少なくありません。
これはちょっともったいないです。
というのも、英会話学校、オンライン英会話、言語交換などは、何か新しいことを学ぶというよりは、すでに持っている知識を実践で使う練習場所として使うのが効果的だからです。
そもそも英語で会話をするときはこんなスキルが必要です。
英会話で相手の言っていることが理解できるリスニング力:語彙力、文法、音として聞き取って理解する
言いたいことが正しく伝えられるスピーキング力:語彙、文法に則って組み立てる
これらのスキルがまだ十分じゃないときから英会話を始めると、理解できない、発言できない、Yeah yeah を連発する…であっという間にレッスンが終わります。
このやり取りがつづくと、英語への自信がなくなって逃げたくなるんですよね…(私も3ヵ国語分経験しているので、よくわかります涙)
仕事やプライベートで忙しい中、せっかく勇気を出して英語を習い始めたのに、なかなか成果が見えない、英語をやめてしまうようではもったいないでよね。
基礎力をつけてから英会話レッスンという練習試合にのぞめば、あなた自身で気づくことも増えるし学びも多い。
次に活かす要素がたくさんできるので、自主的に学習する姿勢ができて、成長も早くなります。
↓続けて、大人の英語やり直しで勘違いしがちなことをお話します。
学校英語をなかったものにしようとする
「学校英語なんて使えないよ」という言葉、聞いたことありませんか?
このフレーズは結構心に刺さるようで、中高の英語の知識をリセットする人も少なからずいるようです。
私は、このフレーズは正しくないと思います。
中高で学んだ語彙や文法の基礎知識は、読む、聞く、話す、書くの4技能を伸ばすのに欠かせない大事な要素です。なので学校英語の知識は十分に使えます。
「でも、あれだけ勉強したのに話せないのはなぜ?」って思いますよね。
それは、もっている知識を使う練習が足りなかっただけです。
日本の英語教育では、テストや受験をパスするのがメイン。覚えまくった単語やつめこんだ文法の知識を使って、話したり討論したりする時間はほぼなかったはずです。
以前この話を友人にしたら、「じゃあyukiはなんで高校生で英語を話せるようになったの?」と聞かれました。
私の場合は、英会話学校に通っていたからです。英語を使う場所をつくって、学校で習った文法や単語を使う練習をしました。
家では、好きな俳優のインタビュー記事をシャドーイングしたりして、英語のリズムや発音、音声変化をひたすら真似して英語の口をつくってました。
そして、使う場所があったから&英語を使ってやりたいことがあったから、使うことを想定した学び方で単語や文法を学習しました。
これが英語を話せるようになった大きな一歩だったと思います。
これは英語に限らず、フランス語やドイツ語を学んだときも同じように実践しました。
まとめると、英語でコミュニケーションを取れるようになるには、
をバランスよくとっていくことが重要。
ですので、大人の英語やり直しでは、まず中学校で学んだ英文法を思い出すという作業から始めてくださいね。
学校と同じように英語を勉強しようと思っている
大人になっての英語やり直し、何からやろうと思っていましたか?
さきほどお話した「英会話から」という意見の他にも「とりあえず文法と単語をダダダーーーーっと頭に入れればいいかな」「英単語と日本語訳を一緒に」というのもよく聞きます。
大人になってからの詰め込むスタイルは、正直おすすめしません。いざ英語で会話となったときに
単語が単発でしか出てこない
イエス、イエスが精一杯
相手の英語が聞き取れない
こんな状態になる可能性が高いです。
単語を2000語、英語と和訳のセットだけで覚える学び方だけでは、文脈で意味を理解する練習までカバーできません。
極端に言うと「see 見る」「look 見る」のように単発で覚えているとします。しかしこの2つには明らかな使い分けが必要です。
seeは意識せずに見えるというときの見る:I saw him there. (彼をそこで見た)
lookはlook atで意識的に何かを見る:look at me(私を見て)
学ぶときには、文脈の中でどう使われているのかまで確認しておかないと、不自然な英語を発してしまうことになります。
せっかく覚えた文法や単語の知識が実践で活かせない、これは宝の持ち腐れですよね。
英語学習の目標を立てていない・目的がはっきりしていない
語学力を上げる鍵は、「継続して学ぶこと」です。スポーツ、音楽、料理、なんでもそうですよね。
ただ、この「継続」がけっこう曲者で、語学初心者が3ヶ月以内にやめてしまう大きな原因でもあります。
継続できない原因はさまざまありますが、意外と知られていないのが「目的と目標がざっくりしている」ということ。
英語学習の目的を明確にしないということ、ゴールを定めずに歩きはじめるようなもの。なんかわかんないけど、とりあえず歩いとこうか。ってな感じです。
正直、英語を始めた頃はまだやる気が満ちあふれているので、それで続けられます。
でもやる気だけでは、ほとんどの人がすぐに限界を感じます。
英語を学ぶ目的と目標を明確にしておけば、やる気でカバーできなくなってきた頃「なんで改めて英語をやり直そうと思ったのか」思い出しやすい。
英語が続けられる可能性がぐんと高くなるというわけです。
英語を学ぶ目的を決める
なんで英語を学びたいのか、英語力をつけて何がしたいのかを、改めて書き出しましょう。具体的であればあるほど良いです。
例えば、英語を使えるようになって
などを書いてみる。
今は日本語で話しているカナダ人の友人と英語で30分は話せるようになる
友人と来年オーストラリア旅行!地元のカフェに行ってオーダーしてみる(近所のおすすめスポットも聞いてみる)
イギリスのブライトンでプレミアリーグ観戦。三笘選手を応援したい!
自分の仕事の業界の世界のトレンドをいち早く手に入れたい
台湾のお気に入りのショップで、自分の作品を取り扱ってもらえるように交渉したい!
ハリウッドで大好きな俳優にインタビューしたい(私の英会話を始める真の目的でした…今のところ叶っていませんが)
なんでもいいんです。
「ペラペラしゃべれるようになるといいなぁ〜」「海外旅行で使えれば...」
よりも具体的で、英語を使うあなた自身もイメージしやすいですよね。
英語を学ぶ目標を決める
英語学習の目標の立て方のポイントは、さきほど明確にしたやってみたいことを実現するために、今具体的にどんな行動が必要なのかを落とし込むこと。
何をすればいいのかが明確だと楽です。あとはやるだけだから。
もしあなたがこれまでに目標設定でうまくいった方法があるなら、英語学習でもそれを活用してください。
なかなかうまくいかない...というなら、この方法を試してみてください。
長期的な目標から、逆算で落としていくイメージですね。
中期的な目標では、その長期的な目標を達成するために、3ヶ月後、6ヶ月後何をするべきかを考えます。ポイントは、具体的な行動を取り入れた目標にすること。
例えば、3ヶ月後にオンライン英会話を始めたい。
数週間は、スクールの無料体験を受けて比較したい
基礎文法参考書は2ヶ月くらいで終わらせよう
基礎単語は常に増やしていこう
このように手順を分解していくのがおすすめ。
まずは、3ヶ月くらいのスパンで、新しい行動を取り入れた目標を設定してみましょう。
短期的な目標では、中期的な目標を達成するために
今月何をするか
今週何をするか
今日何をするか
を設定していきます。ここも、行動を取り入れた目標を立てましょう。
例えば、2ヶ月で文法書を終わらせるなら、
文法参考書でレッスン数を確認
2ヶ月で終わらせるために、1日で取り組むレッスン数を計算
スケジュールに落とし込む
実行するだけ
ここまで分解しておくと、あとはやるだけなので実行しやすいですよね。
社会人の英語勉強やり直しはこの順番で!
ということで今回は、英語をやり直すなら英会話からでしょ。と思っている方に向けてお話しました。
時間が限られている中で、今度こそ英語が使えるようになるために結果を出したいのであれば、やるべきことがあるのでそれを知っておくことが成功への大きな一歩です。
「じゃあ、何からやればいいの?」という方に、こちらに英語やり直しの順番をまとめました。参考にしてみてくださいね。
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