バグが多いサービスって優秀だよね

このまえ、とある商品を購入したのですが、バグだらけで驚きました。

リリースしたてというのがあるのですが、サイトが突然開けなくなったり、文字化けしたりで、UIもショボくて使いずらい。


でも、これが正しいサービスの在り方かも?と思いました。

不完全でも世の中に出してガミガミと文句を言われながら修正を重ねていく。


日本は成熟社会だから、成熟している商品・サービスが多い。


だからお客さんも完璧な商品を求める。

完璧じゃなければ売るな!

というのが基本的な考え方。


でも、全業種がインターネットに接続される世界はスピード勝負だ。そんな悠長なことは言ってられない。

完璧な商品を作るまで市場は待ってくれない。

そんなことを言ってたら、競合がリリースしてしまって、あとから出しても周回遅れになってしまう。

LINEのAPIを繋いだだけのチャットボットくんは、一気にユーザー数を50万人以上に増やした。

けど、後発で1日・2日で出すのが遅れたサービスはユーザー数が1000人にも届かなかった。

サクッと作ってリリースして、それから修正を繰り返していくことが正しい姿勢だ。

もっとこの文化が広まって欲しいと思う。

ミスに許容的で、転んだことも笑い飛ばしてくれるような社会。


多少は倫理から外れていたとしても「そんな時代もあったよね」で済むような社会になってくれたら嬉しい。

スティーブ・ジョブズやビルゲイツはドラッグをやっていたし、それも「いい青春だった」って言えるくらいだから、アメリカ社会は寛容だなぁと思う。


日本でそんなこと言うと途端に村八分にされてしまう。

何十年と努力をしてきた格闘家が、ドーピング疑惑をかけられ、一回でも陽性になったら、あたかもそれまでの努力がすべてインチキだったと思われる。

まったくの清廉潔白で一切の道を踏み外さない人だけが成功者と言われる。


でも、みんながみんな、イチローみたいに毎日猟奇的な努力ができるわけではない。

もっというと、ビジネスの世界においてはときおりグレーな手段も辞さない、と堂々と言えるくらいの気迫が必要だ。


まあ、ただのエンジニアが言えた話じゃないけど、なんていうかみんな真面目すぎるから書いてみた。

使っている商品にバグが発生したり、クレーム入れたくなったら、「挑戦してるなぁ」と考えるようにしている。

まあ、クライアントワークとしては失格だけど、そのほうが社会を変化させる可能性が高い。そんなジレンマを抱えて働いてるエンジニアも多いってことをわかって欲しいな、と。

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