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生きる希望

学生時代にバックパッカーをしていた頃、
発展途上国に1週間ほど行ってから日本に帰ってくると
自分のテンションが異様に下がることに気づいたことがある。

その時感じていたことは
なぜ、日本人には目の輝きがないんだろう?と言うことだった。
海外にいると
みんな目の輝きがすごくて綺麗だなと思うのに
日本に帰ってくると目が死んでいる人が多いことに本当に驚いた。

そんな時、
ふと携帯を見たら、興味深い講演会があることを知り、
急遽オンラインで参加した。

アフリカのケニアでマゴソスクールという学校を運営している
早川千晶さん。
世界中を旅して貧富の差がある現状を見てきて、
大学3年生の時にケニアに行ったまま、
大学も辞めてそのまますでに35年以上ケニアに住んでいるという。

実際のスラムでの実態、そこでの過酷な生活事情を聞いて
心が猛烈に息苦しくなった。

人間は皆同じなのに、
生まれた国や地域などが違うだけで
なぜこんなにも生活が変わってしまうのか。。。

毎日遠くまで水を汲みにいかないと水が得られない生活、
毎日毎日休まず懸命に働かないとその日何も食べられない現実、
病気であっても食べるために働く必要があって亡くなる人が多い悲惨さ、
親を亡くして希望をなくし途方に暮れている子供達の多さ、、、

しかもなんと、
そのスラム街の隣には高級住宅街があるという。
ケニア国内では貧富の差がかなり激しい。
その間には実際に大きな壁が設置されていて
リアルに分け隔てられている。

ショックだったのは、
高級住宅街の方から流れてくる汚水が溜まるエリアに
スラム街の人たちが群がって
洗濯をしたり、水を汲んだりしている現実。。。
なんという不平等な世界なんだろう。

そんな話を聞いて心が痛みながらも
マゴソスクールでの話は
これからの未来への希望を持てるような話ばかりだった。

(サイトから拝借しました)


ここではみんなが貧しい。
だからもっといい生活ができる未来のために
どうしたら良い生活ができるようになるのか、
みんなで考えている。

ハランベーという名の助け合い・話し合いの場が
頻繁に設けられている。
何か問題があったらみんなで話し合い、助け合う。

コミュニティで話し合って
みんなで生きていく、助け合っていく。


そこには常に「生きる希望」があった。
昔、バックパックの旅を終えて日本に帰ってきてテンションが下がったのは、
生きる希望が感じられない人々が目に入ってきたからだった。

千晶さんはケニアで過ごす中で
たくさんの友人ができたと言っていたけれど、
どんな時も
出会った人との関係性を大事にしてきた、
相手に向き合ってちゃんとコミュニケーションを取ってきた、

さらには
スワヒリ語を勉強して相手に伝わる言葉で話をしてきた、
そんな風に話されていた。

心に刻むべき言葉だなと思った。

千晶さんのおパワフルさと愛の深さにとても感銘を受けた。
今度はリアルでお話を聞いてみたい。

「人はやろうと思えば何でもできる」

ケニアのマゴソスクールを卒業した人たちは
自分の力で大学に行き、
様々な分野を勉強して技術を習得して、
最後にはマゴソスクールに戻ってきて
ITを取り入れたり、ソーラー電気&蓄電器を取り入れたり、
スラムの子供たちが少しでもより良い生活ができるように
貢献している人ばかり。
実際の話を聞きながら感動の連続だった。

もうそんなの見てしまったら、
私には無理とか、私にはできないとか、
自分に失礼なこと言ってる場合じゃない。

日本というこんなに恵まれている環境にいるのに、
自分のやりたいことをやらせてあげないでどうする。

自分のエゴやブロックを自らの意思で握りしめたまま
自分で自分を縛って小さくまとまってどうする。

これからまた私個人的に
チャレンジをしたいことがあるんだけれど、
ここ最近のネガティブ思考から
怖くて怖くて仕方なかったけれど(笑)
この講演会を聞いて、喝を入れられた気がした。

人ってすごい。
誰しも
存在しているだけで
生き様を見せているだけで
人に影響を与えている。


だから、
自分を生きよう。
自分の感情や感覚を曝け出して
個を生きよう。

自分に向けてのメッセージであるとともに、
今の時代を生きる人へのメッセージなんだろうなと思う。
タイムリーに講演会を聞けたのが有難い。

この世の中、いろんなことがある。
不条理なこともたくさんあるけれど、
それでもいつまでも希望を持って生きたいね^^

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