【Explorer/ LotusCombo】ロータス視点で見たイゼットフェニックス解説(たぶん五分)
こんにちは、「ひらこ」と申します。
「イゼットフェニックス」はパイオニア環境を代表する上位デッキの1つです。
「イゼットフェニックス」の一般的な説明としては「キャントリップや除去カードを駆使して《弧光のフェニックス》を高速展開する」デッキとなるでしょう。
高速展開だけでなくミッドレンジやコントロール的な動きもできるため、攻撃のギアチェンジも楽しめます。
しかし、デッキ概略のみの知識で挑むと想定外のカードに驚くのではないでしょうか。
あるいは想定外な動きに戸惑うかもしれません。
特に「ロータス・コンボ」の場合、「打ち消しのカードは何で、何枚入っているのか」が分からないとコンボを決めるタイミングも計れません。
この記事では、対「イゼットフェニックス」を想定した対策を説明します。
初めに「イゼットフェニックス」のデッキ構成、メインプラン、サイドボードプランを「ロータス・コンボ」の視点で解説します。
次に「ロータス・コンボ」はどのような作戦を立てて「イゼットフェニックス」に挑むのか、私の考えをお伝えします。
この記事を読めば「イゼットフェニックス」側が「ロータス・コンボ」のことをどう思って戦うのか、「ロータス・コンボ」側がどのように「イゼットフェニックス」を乗り越えていくのか、両者のゲームプランが分かります。
メイン戦はスピード勝負、サイド戦では打ち消しをめぐる戦いになるでしょう。
それでは解説していきます。
◆「イゼットフェニックス」を知る
デッキ構成例
「イゼットフェニックス」のデッキ構成例は下記の通りです。
出典はパイオニアフォーマットですが、エクスプローラーと変わらないのでそのまま掲載しました。
メインは除去多め、サイドは打ち消し多め
デッキ構成の内訳は以下の通りです。
クリーチャーが8枚、
キャントリップが12枚、
除去が8枚、
ソフト打ち消しが3枚、
ドローソースが4枚、
その他ピン刺し
土地が18枚です。
「ロータス・コンボ」には、除去が不要カードになりそうですね。
サイドボードの内訳は以下の通りです。
アグロ用の全体火力、
墓地対策、
追加の打ち消しが3から6枚入っています。
このリストは打ち消しが多いですね。
このうち、「ロータス・コンボ」には追加の打ち消しが全部入りそうです。
メインプランはライフを詰めてくる
「ロータス・コンボ」側が土地を置いた瞬間に「イゼットフェニックス」側にデッキがバレてしまいます。
「ロータス・コンボ」だと分かった瞬間に「イゼットフェニックス」はライフを詰めていくでしょう。コンボが決まったら敗北確定だからです。
具体的にはキャントリップでカードを探す場合、除去やピン刺しのカードを弾き、クリーチャーや打ち消しを優先します。直接火力はほとんど入っておらず、勝ち手段はクリーチャーによる攻撃しかないからです。
「イゼットフェニックス」側の理想は2ターン目に《帳簿裂き》を唱え、3ターン目に《弧光のフェニックス》を戦場に出すことです。そうすれば3ターン目で5点のダメージが入ります。
4ターン目で追加の《弧光のフェニックス》が戦場に出れば合計で8点のダメージが入りますので、「ロータス・コンボ」が後攻ならばコンボを決められる前に20点削り切れるでしょう。
「ロータス・コンボ」側が気にすることは、3ターン目から5点→8点→8点とダメージが入ることです。
速攻持ちのクリーチャーは《弧光のフェニックス》しかないため、《弧光のフェニックス》が1対であれば5点→8点→8点となることは稀です。理想的なダメージを受けなければ、「ロータス・コンボ」側の勝つチャンスが増えそうです。
サイド戦は打ち消しを全部入れてくるかも
「ロータス・コンボ」は起点となる《出現の根本原理》を潰せば動きが非常に鈍くなります。そのため、サイドボードに入っている打ち消しは全部入れ、除去を抜いている可能性が高いです。
打ち消しカードは《否認》《神秘の論争》《軽蔑的な一撃》が考えられます。どれも《出現の根本原理》に刺さる強力なカードです。
それ故にパイオニアの「ロータス・コンボ」では《龍王ドロモカ》や《ハイドラの巣》などで打ち消しに対抗します。
ただしエクスプローラー環境では《龍王ドロモカ》が実装されていないため、その分だけ「ロータス・コンボ」側が不利です。
また、《出現の根本原理》が通ったからといって過信はできません。《厚かましい借り手》が《全知》をバウンスしてくるかもしれないからです。そのため、《全知》の後は《熟読》や《原初の災厄、ザカマ》などで保険をかけることがケアに繋がります。
◆「ロータス・コンボ」はどうするか?
有利不利の肌感はたぶん五分
感覚的には五分ですが、現時点では記載を控えます。
対戦経験が少ないからです。
メイン戦はスピード勝負するしかない
メイン戦は先攻後攻関係なく、スピードを目指します。妨害できることが無いからです。
「イゼットフェニックス」が持つクロック速度は3ターンであり、3ターン目・4ターン目・5ターン目と畳み掛けることができます。
対して、こちらができることは「4ターン目にコンボが決まってしまう」ことや「《樹上の草食獣》がいたおかげで2点がダメージを防げた」ことくらいです。
非常に運が絡みますので、気にしないで5ターン目にコンボが決まるように準備しましょう。
上振れに期待せず、下振れしないように動きましょう。
サイドボードは神秘の論争3枚とザカマが候補
《神秘の論争》3枚と《原初の災厄、ザカマ》を投入します。
抜くカードは私のデッキの場合、《成長のらせん》4枚です。
《神秘の論争》は相手の打ち消しを打ち消すために採用します。
例えば「イゼットフェニックス」側は攻撃しながらも相手のコンボは封じたいため、青を1マナか2マナ立ててターンを返してきます。
「ロータス・コンボ」側がサイド後に勝利するには、例えば《出現の根本原理》を唱えた後に、相手の《神秘の論争》を自分の《神秘の論争》で返すことです。
この展開を狙ってサイドインします。
《原初の災厄、ザカマ》は追加の勝ち手段です。
《原初の災厄、ザカマ》は到達を持ったタフネス9のクリーチャーです。起動型3マナでライフ回復と3点をクリーチャーに与えます。さらに戦場に出たときに土地をアンタップさせる能力を持っています。
このため、《弧光のフェニックス》2体分のライフを守ることは容易です。
このカードのためだけに除去を抱えることは考えにくいため、定着すれば勝ちに近づくでしょう。
《原初の災厄、ザカマ》を確定で打ち消す手段は《軽蔑的な一撃》だけ。比較的通りやすいカードです。
サイド戦ではスピードとカウンターが両立しにくい
「イゼットフェニックス」と相対するとき、スピードとカウンターは両立しにくいことを覚えておきましょう。
一例ですが、「イゼットフェニックス」側はソーサリーかインスタントを3回唱えて《弧光のフェニックス》を展開しつつ、カウンターが1回唱えられるように構えて戦うことが考えられます。
このように構えるには少なくとも4マナかかるため、実はスピードが若干遅くなります。
高速で仕留められることは、メイン戦に比べ少なくなるため、こちらも《神秘の論争》を優先的に探しましょう。
ただし、こちらがコンボを失敗した場合、勝ちから遠ざかることを覚悟します。
「ロータス・コンボ」側は相手のクリーチャーを倒すことはできません。
そのため、コンボを1回でも失敗してしまうと、「イゼットフェニックス」側はマナを完全に立てた状態で攻撃し続けることができます。
相手の立っているマナが少ないときに一撃で決めてしまいましょう。
◆最後に
パイオニアを代表するデッキ「イゼットフェニックス」の概要と戦術、「ロータス・コンボ」側が立ち回る術を説明しました。
この記事は私が対戦経験を積むたび、新弾パックで採用カードが更新されるたびに書き換え、最新の情報になるように作り替えます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次の記事も楽しみにしてください。