パウパーのコンボのしかじか
ご無沙汰しております。MOではHeterodoxという名前でプレイしています、ゆーきと申します。みなさん、パウパーやってる?
パウパーの平日大会や休日大会等を見ていると、エターナルフォーマット特有の、知らないカードたちによる未知のコンボの前にほぼ初見殺しを喰らっているプレイヤーを散見することがあります。手札に対抗策があったにも関わらず「そんなカードにこんな効果が…!?」と驚きながら盤面を片しているのを見ると、なんだかとっても悲しい気持ちになるのです。
そんなプレイヤーのために、コンボ早見表というか、「とりあえずこれ見とけば何とか初見殺しは防げるっしょ」というような記事を書きたいな、とは常々思っていました。なので、第6期のパウパー神挑戦者決定戦に向けて早めに予習をしておきましょう。
いろんなコンボデッキをピックアップして、まず無限コンボ・非無限コンボに種別し、それら個々のデッキについて箇条書き的に対応策等を書き連ねていきます。
※トーナメントシーンで見かけるようなデッキに限って書きますので、「〇〇が入ってないやん!どうしてくれんのこれ」というのはあえて省いてる可能性が高いです。
いちおう、私は一通りパウパーのデッキは全部触ってきたので、ある程度の信憑性は担保されているはずです。あとコンボデッキ大好き
参照するデッキリストは2023/12/18段階のものであり、晴れる屋が登録しているリストの中から信頼性のあるものをピックアップして掲載しています。
◎ 無限コンボ
■ アゾリウスファミリア
【対応】
‣ 基本的にはコントロールの立ち回りをするため、とっととプレッシャーをかけて倒し切るのが一番良い。
⇒特に序盤のもさもさしてる時にライフを詰められるとどうしようもないことが多い。《王神の信者》に全体重が掛かっている。
‣ ファミリアを見たら拒絶反応を起こしてすぐ除去やカウンターをするプレイヤーが多いが、実は状況によってあんまり意味がないことがある(もちろんダメージはある)。というのも、ファミリアがもたらすのはテンポだけなので、その後の展開のカードが無さそうなら《儚い存在》や《断絶》でcipクリーチャーをセルフバウンスするまで除去を構えて無視するのも一つの手段。
⇒青くないデッキであり、且つ《紅蓮破》《赤霊破》がない場合やライフを詰めたい時は積極的に倒すべき。
‣ リソース札となる《熟考漂い》《綿密な分析》《ロリアンの発見》(型によっては《精神の交差》も含む)を全部カウンターするのが最もわかりやすく勝つ手段。メダリオンを置いてもそのあとが繋がらなければ何も起きない為。
‣ クリーチャーコンボであるため、《墓所のネズミ》や《クラーク族のシャーマン》等の全体除去は天敵。特に《墓所のネズミ》と《黒死病》は《熟考漂い》や《当世》の裏である《ベクターの滑空者》も倒せて本当に盤面を更地に出来るので有効。
‣ 墓地対策は効きそうに見えて、それ単体では機能しきれず致命的ではない。《古術師》の着地誘発にスタックして墓地追放を起動しても、《儚い存在》で再度対象に取られて回収される為。
【コンボ手段】
↑ ここに全部書いてあります(丸投げ)
■ モグワーツ(無限頑強)
【対応】
‣ 《授業初日》を絶対に通してはいけない。
⇒たまにエンドフェイズにルーティング目的で打ってくることがあるが、それは無視していい。
‣ そもそもの話、構造を知られていれば除去にも墓地対策にもカウンターにも弱いコンボデッキ。
‣ 《授業初日》を通すのが難しそうなマッチアップの場合、なんとかして《朽ちゆくゴブリン》と《間に合わせの砲弾》でアグロしてくるので、そのルートも絶つとまず負けない。
‣ 全除去を構えていると、基本的にモグワーツ側が出来ることは何もない。
⇒実は《電謀》ですらタイミングを誤らなければ致命的に効く。
‣ 《カルドーサの再誕》を採用している型も存在するが、別にこれといって意識が変わるものではないのでビックリしすぎないことが重要。
⇒《カザド=ドゥームのトロール》と《死体発掘》を採用している型も存在するが、こっちの型はちゃんと意識してプレイしないとトロールとゴブリンに殴り倒される。
‣ 実は《ゴリラのシャーマン》等のアーティファクト対策が刺さる。アーティファクト土地は勿論、宝物・トークンや《彩色の星》《胆液の水源》すらも展開によっては割る対象になるほど、アーティファクトへの依存度は高い。
‣ フィニッシュ手段となる《間に合わせの砲弾》や、アクセス手段となるカードを引けていない場合でも見切り発車することが多々あるため、ちゃんと《間に合わせの砲弾》がキャストされるまで見守ることが大切。
【コンボ手段】
① 盤面に《スカークの探鉱者》と、頑強をしていない《朽ちゆくゴブリン》が存在する状態から《授業初日》のキャストに成功する。
② 《スカークの探鉱者》の効果にて、《朽ちゆくゴブリン》を生贄に捧げる。
③ 墓地の《朽ちゆくゴブリン》の頑強が誘発する。
(墓地にある《朽ちゆくゴブリン》を追放してコンボを止めるならここ)
④盤面に戻ってきた《朽ちゆくゴブリン》に対して、《授業初日》の効果が誘発する。
(《朽ちゆくゴブリン》を除去してコンボを止めるならここ)
⑤《授業初日》の効果によって頑強の-1/-1カウンターと+1/+1カウンターが相殺されるため、盤面が①の状態に戻る。
⑥ ②~⑤を繰り返すことで、《スカークの探鉱者》から赤マナが任意の数出る。
⑦ 《ゴブリンの女看守》等で《闇住まいの神託者》にアクセスしてライブラリーを全部唱えたり、いろんなドローを駆使して《間に合わせの砲弾》に辿り着く。
⑧ 《間に合わせの砲弾》のコストを《授業初日》影響下の《朽ちゆくゴブリン》にすることによって、好きなだけダメージを飛ばすことが出来る。
⑨ もし対戦相手が《虹色の断片》等で《間に合わせの砲弾》を無効化してきた場合は、《闇住まいの神託者》にアクセスしてからデッキ内の《授業初日》を全て唱えつつ、クリーチャーを全て展開しきって盤面を作ろう。次のターンに一斉に殴って勝ち。
■ 壁コンボ
【対応】
‣ 《幻の漂い》はすべてのパーツにアクセスすることが出来るカウンターされないカードなので、何枚使用したかどうかはよくチェックするべき。そもそも青青が出る盤面を作らせなければ《幻の漂い》を使われることもない。
‣ 《草茂る胸壁》と《大蛇の葉詠み》が揃うと、《斧折りの守護者》と同等の力を持つようになるため、前者のペア若しくは後者は盤面に定着させないようにしたい。
‣ もし黒いデッキであれば、倒す優先順位は以下の通り(当然状況によって変動)
《斧折りの守護者》=《草茂る胸壁》+《大蛇の葉詠み》
V
《草茂る胸壁》単体=手札がそこそこある時の《タクタクの瓦礫砦》
V
《クウィリーオン・レインジャー》=ある程度マナが出る時の《大蛇の葉詠み》
V
色マナが出る壁たち
‣ もし青いデッキで壁コンボを倒したいならば、クリーチャーにカウンターを打っている場合ではない。《紆余曲折》や《暴走の先導》をカウンターしてリソース切れを狙おう。
‣ リソース切れを狙う場合、《墓の刈り取り》に注意しなければならない。《幻の漂い》から突然飛んでくる可能性がある。
⇒サイド後の墓地対策はこの点で有用。
‣ フィニッシュ手段がことごとく青いカードな為、実は《紅蓮破》《赤霊破》で止まる。
⇒この二種は壁コンボあるあるの”マナだけ出て特に何もしない”時に強い《第三の道の学者》に触ることもできるため優秀。
【コンボ手段】
① 《斧折りの守護者》、若しくは《草茂る胸壁》+《大蛇の葉詠み》がアクティブである状態で、且つ盤面の壁カウントが4体以上である。
② 《電位式錬金術師》、若しくは《現実からの遊離》を、4マナ以上を生み出す《斧折りの守護者》、《草茂る胸壁》に付ける。
(《電位式錬金術師》の能力は対象を取らないことに注意+除去でコンボを止めるならここ)
③ 任意の数色マナを生むことが出来るので、《ヴァラクートの発動者》にアクセスして無限ダメージを与えたり、《隠し扉》から無限に《ファンデルヴァーの失われた鉱山》を周回して勝つ。
■ スパイ
【対応】
‣ 型が1-Landなのか2-Landなのか、はたまた4-Landなのかを見極める。
⇒1-Land,2-Landである場合は、うかうかしている間に負ける為とにかく急ぐ必要がある。4-Landは比較的対話が出来るためこちらの準備もできる。
1-Land,2-Landである場合は、1回仕掛けた後のリソース回復にかなり時間がかかる為、カウンターを持っているブラフをし続けることはかなり有効。
‣ 加えて、シンプルに《戦慄の復活》を用いるワンショット型なのか、《欄干のスパイ》を無限に打ち込んでくる型なのか、《レンバス》や《大釜の使い魔》等を用いて無限ドレインをする型なのかどうか等を、相手の《土地譲渡》からの情報で推察することも重要。
⇒前者二つのルートであれば、戦場に《戦慄の復活》のコストを残さないように除去を打ったり《忌むべき者の歌》にカウンターを構えたり、後者であればキーカードである《ディミーア家の護衛》やフラッシュバックの《地下室からの這い上がり》に対してカウンターを用意するといった準備が可能になるため。
‣ 《欄干のスパイ》をカウンターすれば基本なんとかなる。持ち合わせるサブプランも《欄干のスパイ》経由であったり、《忌むべき者の歌》等でマナ加速して《カザド=ドゥームのトロール》や《気前のよいエント》を出してビートするくらいしかない。
‣ 《東屋のエルフ》、《ほくちの壁》は無視するとロクなことにならないので早めに除去を切ろう。
⇒というより、除去が当たるところがこの二種と前述のサブプランしかない。
‣ サイド後は墓地追放を切るタイミングに注意。基本的に《欄干のスパイ》解決後の何かしらのアクションに対応して切るのが最も正しいが、7マナ出してから《欄干のスパイ》をキャストし、その後に《惨劇の記憶》をキャストされることだけが唯一の裏目。もし持たれていたら受け入れる他にない。
⇒《戦慄の復活》型(《惨劇の記憶》を含む)は《ロッテスの巨人》を使用する都合墓地のクリーチャーの数が重要である為、早めに墓地追放を切って自分が死なない程度のダメージに操作することも可能。
平均的にスパイは25~27枚程度のクリーチャーを採用していることがある為、約10枚のクリーチャーが見えたら墓地追放を切るのも一つの手段。
‣ スパイ側のアップキープに打たれる《幻視の魔除け》に注意。島が平地になったりする。青いデッキであればマストカウンターである上に1マナなので結構スパイ側は気軽に打ちやすい。ただ基本土地タイプを持っている土地にしか影響がない為、バウンスランドやタップインゲインランド、門やトロン土地等は影響を受けないことも知っておくべき情報。故に、アゾリウスゲートを使用してスパイに対面する時は基本土地を先に使用して、門でカウンターを構えることが重要。
⇒《幻視の魔除け》小テクだが、門タイプを他のタイプに書き換えることで《バジリスク門》の修正値をゼロにすることもできる為、《濃霧》のような役割をすることもできる。トロン土地を書き換えることで1マナしか生み出せなくすることも可能。
⇒《幻視の魔除け》によって、エンドフェイズに《大祖始の遺産》や《トーモッドの墓所》のようなアーティファクトによる墓地対策をフェイズ・アウトして無効化することもできる。「墓地対置けたから勝ったわガハハ」とか言ってると突然フェイズ・アウトされて負ける。
【コンボ手段】
↓《戦慄の復活》型は以下を参照↓
↓《妖術師のガラクタ》でぐるぐるしたりするやつは以下を参照↓
■ アルタートロン
【対応】
‣ 《ゴーレムの鋳造所》と《アシュノッドの供犠台》が揃っても、《マイアの回収者》を2体集めさせなければギリギリなんとかなることがある。
‣ 《エネルギー屈折体》への依存度が非常に高く、色マナを縛ると1ターンにおける行動回数が減るため、積極的に割ったりカウンターしたい。
⇒同様の理由で、宝物を生み出す《命取りの論争》も是非カウンターしたい。《魔法使の打ち上げ花火》はその点において重要なカードのように見えるが、気のせい。
‣ 実はリソースカツカツデッキである為、《命取りの論争》及び《ローアンの陰惨な調査》をカウンターするとマウントを取りやすい。
⇒マストカウンターである《ゴーレムの鋳造所》《アシュノッドの供犠台》の為の釣りであることもままある為、しっかりと判断を見極める必要がある。特に、《ゴーレムの鋳造所》が通った場合は青いデッキでも粉砕される可能性がある為注意したい。
‣ 墓地対策を切るタイミングに注意。型によっては《血の泉》を2枚採用していることもあり、墓地の《マイアの回収者》を追放するタイミングが難しいことがある。2枚以上の墓地対策を引けた場合は、墓地に1枚の《マイアの回収者》しかなくとも吹き飛ばして良さそうに思える。
‣ 無限ストームから《嵐の乗り切り》で無限ライフ!と宣言することは実は出来ず、一応実数を宣言しなければならない。それ故、返すターンにモグワーツや壁コンボ等の無限コンボからライフの実数値より多いダメージになるようコンボをすることを宣言されると、普通に負ける。
⇒関連して、無限ゴーレム生成後に殴るのはメインでの起動から1ターンかかる、もしくはこちらのエンドフェイズに《ゴーレムの鋳造所》を起動する必要がある為、《クラーク族のシャーマン》等で戦闘時にゴーレムを流すと延命することも可能。
【コンボ手段】
① 盤面に《アシュノッドの供犠台》、《ゴーレムの鋳造所》があり、且つ墓地に《マイアの回収者》がある状態で《マイアの回収者》をキャストする。
② 《アシュノッドの供犠台》の起動型能力で《マイアの回収者》を生贄にし、《マイアの回収者》の死亡時効果で墓地の《マイアの回収者》を手札に加える。
(墓地追放でコンボを止めるならここ)
③ ②の段階で《アシュノッドの供犠台》から2マナが生まれているので、その2マナから②で回収した《マイアの回収者》をキャストする。
④ ①~③を繰り返すことで、ストーム値を任意の数値獲得することが出来、《ゴーレムの鋳造所》のカウンターを任意の数値獲得することが出来る。
⑤ 《ゴーレムの鋳造所》の起動型能力を起動してゴーレム・トークンを生み出し、《アシュノッドの供犠台》の起動型能力でゴーレム・トークンを生贄にする。
⑥ ④の時点でカウンターはたくさん乗っているので、⑤を任意の回数繰り返すと無色マナを任意の回数×2マナ生み出すことが出来る。
⑦ 《エネルギー屈折体》があるとその無色マナを任意の回数分有色に変えることが出来るので、様々なドロースペルによって《間に合わせの砲弾》や《無謀な炎織り》に辿り着き、キャストする。
⑧ 《ゴーレムの鋳造所》から出るゴーレム・トークンを生贄に捧げて《間に合わせの砲弾》を撃ったり、①~③を繰り返しながら《無謀な炎織り》でダメージを与えたりして勝つ。
■ ループジャンクション
【対応】
‣ 現状では、《コーの遊牧民》と《ダールの降霊者》を用いた白黒で纏める通常のループジャンクションよりも、アゾリウスゲートに融合している形の方が一般的。
‣ かなり多角的に攻めてくる為、対処がしづらい。無限ライフを決められるかと思ったらシンプルに《バジリスク門》による強化で殴り倒してくる。
‣ 《コーの遊牧民》はその効果から火力呪文を全く受け付けないが、あくまでダメージを置換する為、《息詰まる噴煙》や《悲哀まみれ》のような全体修正に対しての耐性はない。
⇒当然だが、上記二種は《ダールの降霊者》以外のクリーチャーにもクリティカルに刺さる為、サイドボードに存在するなら是非入れたい。
‣ コンボパーツとなる《肉貪り》をシンプルに除去として使うこともあるため、何枚《肉貪り》を使用したかを確認しつつ、すべての《肉貪り》を使用させることが出来れば無限ライフの恐怖を取り除くことが出来る。
‣ 通常のアゾリウスゲートと異なり、《ギルドパクトの守護者》が不在である構築が多い。それ故、カルニブラックへの勝率が著しく下がっている。
⇒通常のアゾリウスゲートっぽく見えても、《コーの遊牧民》や《ダールの降霊者》が見えた場合は《ギルドパクトの守護者》がいないであろうと推察することが可能。
【コンボ手段】
① 盤面に《コーの遊牧民》と《ダールの降霊者》がいる状態で、《コーの遊牧民》の起動型能力を《ダールの降霊者》を対象にする。
② 《ダールの降霊者》の誘発型能力が誘発し、《ダールの降霊者》のタフネスが2上がる。
③ ①~②を任意の回数繰り返すことで、任意の回数×2の値の修正値を《ダールの降霊者》に与えることが出来る。
④ 《肉貪り》を自分を対象に唱え、①~②で修正値を与えまくった《ダールの降霊者》を生贄に捧げることで、③の任意の回数×2の値のライフを得ることが出来る。
⑤ あとは相手のライブラリアウトを待ったり、完全な安全圏から《戦隊の鷹》たちで小突いたりして勝つ。
◎ 非無限コンボ
■ 裏返しコンボ
【対応】
‣ 《不屈の部族》は親の仇のように除去を投げる。火力除去は一見効かないが、ディスカードを強いている為にれっきとした1:1交換を成立させることができる。
‣ 考えてみれば当たり前だが、ライフゲインに弱い。《不屈の部族》での修正値は《Whiteout》込みでもせいぜい+40/+40程度が現実的な限界。
⇒コンボ始動のターンはいろいろスペルを唱えている可能性もあるので、《嵐の乗り切り》でゲインすると投了してくれる時がある。
‣ 《戦隊の鷹》を入れて《渦まく知識》と共にリソース札として活用する型も存在する。その場合《スレイベンの検査官》《ファラジの考古学者》のどちらかの枠と交換していることが多い。
‣ 最速で2ターン目にコンボが決まることに注意。1ターン目に《平地》から《不屈の部族》を出された時はかなり警戒しよう。
⇒基本的に《平地》から土地を処理することはあまりなく、タップイン、若しくは《島》からドローを回して1ターン目は終わる。また、1ターン目に《不屈の部族》を展開するメリットが2ターン目にコンボを決めること以外あまり無いのも警戒するべき要因。
‣ とにかくリソースがカツカツになるコンボであり、その特性上、1回コンボに走るとそのゲーム中は修正不可能になる。
⇒天敵となる《虹色の断片》系の《濃霧》が複数枚あると、その時点で裏返しコンボ側が勝つことは困難になる。
‣ サイド後の《万の眠り》には気を付けたい。「カウンター構えてるし《虹色の断片》は墓地にあるし勝ったなガハハ」と言っているとすべてをタップされて負ける。
⇒一見して意味がないように思えるが、たとえば《万の眠り》で対象にとられた青マナ1枚や《虹色の断片》のための白いクリーチャー1体に対してカウンターを切ることは有効である。青1マナを立てるだけでも《払拭》をチラつかせることが出来る為。
《万の眠り》を全力で打たれた時点でほぼ負けているので、小手先の駆け引きをしに行くことも大切。それで1ターン拾えたらラッキー。
‣ 《Whiteout》に墓地対策は効かないが、《Whiteout》がなくならないだけでランデスは出来る。しかし、《Whiteout》が墓地にある状況は詰んでいる可能性がままある。
‣ 《裏返し》した《不屈の部族》のタフネスは1なので火力が当たることは忘れてはいけない。相手がすべてのリソースを投げうって強化した《不屈の部族》に火力を打つとたまに通ることがある。尚、大体《堂々巡り》を複数枚持たれている。
【コンボ手段】
① 召喚酔いしていない《不屈の部族》を対象に《裏返し》を唱える。
② 《裏返し》状況下の《不屈の部族》の起動型能力を起動し、1枚のディスカードでパワーを4上げる。
③ 相手のライフを超える修正値になるまでそのまま手札を全て捨ててもよし、《Whiteout》があれば手札の代わりに土地もカウントして切り捨てることもできる。
④ もしブロッカーが存在したのならば、《結婚式への招待状》や《海賊の魔除け》でアンブロッカブルを《不屈の部族》に付与し、そのまま攻撃して勝つ。
■ サイクリングストーム
【対応】
‣ パウパーのコンボデッキ史上最も難しい(主観100%)デッキであり、正しく回せているプレイヤーはTyerube1618氏しか存在しないように思える程。(氏は神決定戦の時に現れる)
⇒プレイの分岐がやたら多いので、マスタークラスではない私がすべてを説明し切るのは不可能。なので説明は短め。
‣ とにかく《忌むべき者の歌》をカウンターすればどうにかなることが多い。
⇒道中の《暗黒の儀式》や《陰謀団の儀式》をカウンターしたくなる気持ちはわかるが、基本的には本命は後に残されている。
マナ加速からのクリーチャー素出しプランを考慮する上でもカウンターは後に取ってこう。
‣ サイクリングのマナコストがかからない点において、《通りの悪霊》を積極的に回す傾向にある。故に、早めにライフを詰めておくと《通りの悪霊》のサイクリングコストが払いづらくなりプレイの幅を狭めることが出来る。
‣ サイド後に除去を残すべきコンボデッキの一つ。《血の執行司祭》の処理、《貯蔵スカーブ》の濫用スタックに除去を打つ、《ドラニスの刺突者》を《墓の刈り取り》が対象を全て取ったスタック上で除去する等、除去が活躍する場面が多いため。
⇒先述したマナ加速からクリーチャーを素出しするプランを咎めることにおいても、実は有用であることが多い。尚、《殺し》の信頼性は比較的低い。
‣ 当然ながら、墓地対策が有効になる。しかしながら、《大祖始の遺産》以外の墓地対策は大して機能しないことが多い。
⇒《忌むべき者の歌》や《墓の刈り取り》の1枚目で相手の墓地追放を釣り出し、2枚目以降のキャストから墓地のサイクリングクリーチャーを回収されてコンボが始まることがある為。
《トーモッドの墓所》等を有効に使うのであれば、ストーム値があまりない状況、若しくは3マナ浮いておらず、5~6枚のクリーチャーが墓地に見えた時に切ってしまうほうが良い状況もある。
というのも、Tyerube1618氏は「墓地にクリーチャーが5~6枚あったら走る」と語っていた為、おおむねその程度の枚数が見えたら切っても良さそうだと思われる所以。
‣ 尚、《虹色の断片》で《ドラニスの刺突者》を防いだとしても、モグワーツ宜しく《貯蔵スカーブ》と《墓の刈り取り》《忌むべき者の歌》の合わせ技で墓地の全てのクリーチャーを展開してくるので注意が必要。
【コンボ手段】
① 墓地にある程度のクリーチャーがあり、手札に《忌むべき者の歌》《墓の刈り取り》が存在し、《暗黒の儀式》等のマナ加速も抱えている状況からスタート。
②《暗黒の儀式》等でマナ加速をしながらストーム値を貯めつつ、手札のサイクリングクリーチャーでライブラリーを掘り進める。
③ ある程度墓地が溜まったら《忌むべき者の歌》からマナを生み出し、《墓の刈り取り》で墓地のサイクリングクリーチャーを全て回収する。
この際、《墓の刈り取り》で対象に取ったクリーチャーを1体ずつ回収し、次の《墓の刈り取り》のコピーの解決の前に回収したクリーチャーをサイクリングすると、上から引いてきた《忌むべき者の歌》のバリューを結果的に高める可能性がある為、1体ずつ回収してサイクリングすることが推奨される。
また、《通りの悪霊》から優先して回収しつつサイクリングするとマナに無駄がなくて良いとされている。
④ ②~③を繰り返しながらライブラリーを掘り進め、《血の執行司祭》を出しながら色マナを捻出し、《ドラニスの刺突者》を複数体展開してサイクリングを繰り返せば勝ち。
※《貯蔵スカーブ》を絡めた細かい挙動は知らないため、有識者求。
■ Petal Festival/Twiddle Storm(秘儀コンボ)
【対応】
‣ わからん。すべては以下を参照
一応無限コンボが出来るらしいが、理解している訳ではないので割愛。
初見殺し性能は随一なので、要予習ではある。
尚、このコンボの為だけのDiscordサーバーが存在する為、興味があればそちらに参加してみては如何だろうか。もちろん設立者はsaidin.raken本人である。
↓7日間限定の参加リンク↓
(もしリンク切れの後に参加したい場合はDMかなんかで教えてください)
■ Poison Storm(毒増殖コントロール)
コンボと言えるのか怪しいけど多分コンボ
【対応】
‣ 《五元のプリズム》を割ると大幅にテンポロスする。《永遠溢れの杯》もかなり重要そうに見えるが、無色マナを綺麗に処理するのが難しいため、割る優先順位は相対的に落ちる。
‣ 《生体解剖医の見識》をカウンターされると体感勝率が2割落ちる。4枚打ち消されると8割負ける。
⇒リソースの獲得手段を《生体解剖医の見識》に依存しており、道中の《嵐の乗り切り》を含めたライフと盤面への還元で次々とリソースを酷使する為。
‣ こんだけ《嵐の乗り切り》を入れていても、ライフを詰められるということ自体はプレイに大幅な制約を与える為に有効。
⇒《嵐の乗り切り》を打つことは上述の通りかなりのリソースを割く為、コンバットによって相手のリソースを削ることが出来る。《嵐の乗り切り》を探すためにバリューの低い《実験的占い》を使ってくれるなら儲けもの。
‣ 墓地対策は1ミリも効かない。《綿密な分析》を追放できたらラッキーだが、上述の事情から墓地に《綿密な分析》を放置することがあまりない。
⇒下記の場合の例外がある。
‣ サイド後は《一瞬の平和》を採用していることが多いため、アグロであれば《鋭い痛み》をサイドインすることは有効。
⇒《一瞬の平和》を見越した墓地対策であれば有効に働くという例。
コンボ手段は言うまでもないため割愛
◎ まとめ
通覧して頂いたみなさんならお分かりでしょうが、大抵のコンボデッキがフェアリーと赤単とテラーに不利で、次点でランデスに不利です。
つまり、現環境でコンボデッキを握るメリットは本当にないです。
とはいえ、コンボデッキは知られていないことや突然死という性質を持ち合わせている所以知っておくことに越したことは無いですし、グリクシス親和やゲート系が台頭してくるメタゲームであればいつでも握る価値のあるデッキでもあります。
私がアゾリウスファミリアを握っている時は「そういうこと」だと思ってください。ただ向こう半年は握らないと思います
この記事にないコンボについても知りたかったり、「これはちゃうやろ」があれば是非私にメッセージを送ってください。お待ちしてます。
それでは良いパウパーライフを!
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