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ワーケーション型自主教育旅行で進化する福島へ

もう1週間ほど前になりますが、昨年の徳島県神山町に続き、今年は自分のホームベースの一つ、福島県白河市に行ってきました。

約1年ぶりの福島訪問の一つの目的は、今年度、2回目を迎える、マイプロジェクトアワード福島県summit@オンラインへの現地からの参加。

司会の配信スタジオ

今年は100を越えるプロジェクトの応募が各校からあり、泣く泣く書類選考をしながらも、実質、昨年度の倍の規模での運営。また、運営事務局を白河はコミュニティ・カフェEMANONのあおちゃん青砥 和希に引き継いだことで、関わる大人のサポーターも50人を越え、地域も世代も専門性も、すべての幅が広がり、まさに福島県一丸となった高校生の学びの場として、進化を遂げつつあります。(ちなみに今年度のプロジェクト最多エントリー校は福島高校でした!)

いくつかのプロジェクトを抜粋すると…

・手話カフェの開催
・公共バスの活性化
・HSPの認知・普及
・地域の特産品を活かした石鹸づくり
・福島市高校生フェスティバルの開催
・誰ひとり取り残さない防災活動
・動物の保護活動
・チアを通したコミュニティづくり
・AEDの認知・普及
・漫画による世代間コミュニケーション
・多様性が認められる学校づくり
・言語消滅の研究

などなど。

これを見て何を思うかって、東日本大震災から10年、震災復興をテーマとしたプロジェクトがメインではなくなってきたこと。もちろん、“ふくしま”を舞台にしているので、震災の要素は少なからず入ってはくるものの、そのテーマの出発点が、地域ではなく、“わたし起点”であることに、自分らしい未来に向けて歩み出そうとしている高校生たちの姿を感じる。

そして今回は、スペシャルセッションと題して、高校生たちの発表会のあとに、3人の大人のマイプロジェクトの発表会も入れました。

・株式会社陽と人 小林味愛さん
・ヘキレキ舎 小松理虔さん
・Bar幸 山本幸輝さん

3人がそれぞれの視点で、どんなことを探究し、どんな活動をしているのか、そんな話を共有しながら、終わることのない探究の日々、マイプロジェクトの意味を分かち合う時間は、それこそ参加していた大人たちにとっても、とてもとても贅沢で、刺激的な時間でもありました。

個人的には、高校生時代から知っている、山本幸輝のファシリテーター役を担ったのだけど、一緒の時間をつくれて、やっぱり何だか嬉しかったな。まさにマイプロジェクトをテーマにしたサンプリングでした。そういえば、福島、ふたば未来学園に初めて来た時にエスコートしてくれたのも幸輝だった。あれから6年。

それにしても、まだまだオンライン開催は奥が深いし、難しい!それでもめげずに学びの質を追いかけるわけですが、summit終了後のサポーター振り返りの中で、いかに高校生たちの生の声を引き出すか?という話があがりました。

当たり障りのない感想共有で時間を使うくらいなら、出来る限り生でリアルで心の奥底に触れたものを表現できる時間を増やしていきたい。

それは、より安心安全な環境を整えることかもしれないし、インタラクティブなやり取りを増やして炙り出すことかもしれないし、良質な問いを投げ込んで触発することかもしれないし。

…今回、全然できなかったな…反省…。

でも、そもそもなところで、特に公式な場において、生の声を出しにくい習慣が各生徒に染み付いてしまっているとするならば、やっぱり日常を、いかにして本音の対話が当たり前な景色に変えていけるか、っていうことが、とても大切なのだと思う。

「ホームを自らの地域で拡張させていく」

昨年度のマイプロ全国summitで、ファシリテーターのみんなと一緒に紡ぎ出した一つの示唆。この世界観の中でできること、引き続き、実践していきたいと強く思った。

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大崎上島のレモンを使ったレモンケーキ

コロナのこともあり、あまり色々な所に行かずな福島帰郷でしたが、それでも今回の訪問で、久しぶりに再会した人はもちろんのこと、ようやくお会いできた人もいたりで、お腹いっぱいな福島訪問でした。

運営のみんなもお疲れ様。そして、ありがとう。また来ます!

新年の書き初めと共に、EMANONの玄関にて

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