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“切りとる”
今日は、Twitterで、あの有名な人事の西島さんのライブ配信があった。
お題は、
「留学経験、ちゃんと伝えれていますか?」
そう、私はオランダとドイツに半年ずつ、合計1年間留学していた。
面接でよく聞かれる質問
「学生時代に頑張ったことはなんですか?」
「今まででいちばん辛かったことはなんですか?」
(頑張ったことを、最近は「ガクチカ」というらしい。最近知った新米就活生です。)
私は割とたくさん経験をしてきた方だとは思っていたし、周りからも「面接で話すエピソードだらけでいいね」って言われてきたけど、
就活していて、実はそうでもないことに気づいた。
というか、こういう問いが本当に苦手で、もはや誰よりも悩んでいる。
でも今日、話を聞いていて、少し頭の中が整理された気がする。
面接に臨む上で、「理解しておくべき大切なこと」をわかっておく必要がある。
だから私は面接が苦手だったんだ。
今日の話を聞いていて、面接で大切にすべき3つのことを学んだ。
1、どんなエピソードでも、切り取り方次第
2、必要なのは「わかりやすさ」
3、相手が何を求めているのかを理解して話す
1、どんなエピソードでも、切り取り方次第
私は、オランダでのホームステイ先のファミリーがヴィーガンだった。
ここで私は、ヴィーガンの料理を堪能させてもらい、「ヴィーガン」を半年間も、本格的に体験することができた。
ホストマザーは、プロ並みに料理の腕がよかった。お母さんに並ぶ人に出会ったのは初めて。
お肉が大好きだった私なのに、ヴィーガン生活をしていて、半年間一度も苦しいと感じたことがなかった。それどころか、動物性食品を一切使わずとも、こんなに美味しくて環境に優しい食生活ができるのか、と、興味を持ち、結果どっぷりハマってしまったぐらい。
ただただ運がよかったのだろうけど、こんな経験ができた自分は、本当に幸せ者だと今でも思う。
このエピソードを聞けば、素敵に見えるでしょう?
でも、切り取り方を変えるだけで、、
半年間、一度も肉を食べることができず、毎日野菜と穀物だけを食べて暮らした。
ホームステイしているのに、オランダの家庭料理などは堪能できず、ヴィーガンという特殊な食生活を半年間も体験した。
どこか遊びに行っても、お土産はヴィーガン用を選ぶ必要があって、気を遣うことも多かった。
そう、これが「どこを切りとるか」なのだ。
逆に言えば、切り取り方を工夫するだけで、どんなエピソードだって素敵に変身させることができる。
切りとるのも、言葉を並べるのも自分。
自分の大切なエピソードだからこそ、ちゃんと自分の手で素敵に仕立てようと思った。
2、わかりやすさ
切り取り方は色々あるが、わかりやすさで使える代表的なものは、「時間」と「熱量」この2つ。
結局、大切なのは「わかりやすさ」
面接で、数字を求められる機会って多くて、
やっぱり学生時代、成果をちゃんと数字で出してる人が強いんだ、、、
って思ってたけど、問題があったのは、「成果を出したエピソードを持っていないこと」じゃなくて「伝え方」だったんだ、って思った。
ドイツの日本人街のファーマーズマーケットで働いていたとき、
社長が、「日本人のお客さんが西洋野菜をなかなか買ってくれない」って悩みを私に相談してくれた。
そこで私は日本人のお客さん相手にアンケートをとり、
「日本になくて、見た事すらないから、味も想像できないし、調理法、食べ方がわからないから手が出せない」
という課題点があることを見つけた。
そして社長と2人でドイツの家庭料理を作って、私がそれを日本語に訳し、一人一人のお客さんに配って説明した。
そしたら、そのときたくさんのお客さんが「挑戦してみるね!」って笑顔で野菜を買ってくれた。
社長も喜んでくれたし、私的に成果が出せたエピソードとしてこれは話せるかなって思ってた。
でも、この話を面接でしたとき、
「結果、売り上げはどれぐらいあがったの?」
と聞かれて、答えられなかった。
私と社長からしたら、目の前でお客さんが野菜を買ってくれたし、口コミでその次の週にも違うお客さんが買いに来てくれたり、レシピ欲しい!って言ってきてくださったりしていたから、これでいいと思ってしまっていた。
でも、結果、何%のお客さんが買ってくれたのか、
何%売り上げを上げることができたのか
これが全くわからない。
「結果」が見えにくいし、証拠がないから伝わらないんだ。
って気づいた。
それ以来、この話ではなく、
「3人で活動していたダンスチームで、地区予選で優勝した話」
「1ヶ月しか練習期間がない中で、死ぬほど練習して完走したフルマラソン」
こっちを話すようにしている。
理由は、伝わりやすいから。
今日の話で、前の話がなぜ伝わらなかったのか、よく理解できた気がした。
3、相手が何を求めているのか理解する
一般的に企業に求められるもので多いのは、
1.実行力、アクション
2.思考力
3.チームワーク
だそう。
1の、「実行力、アクション」は、
与えられたことをちゃんとやり切ったかどうか
が大切になってくる。
企業のホームページ、採用ページには、そのヒントがたくさん載っている。
魂込めて人事の方が作っているから。
ここを見ずして挑むことは無謀すぎる、と今日背筋が伸びた気がした。
「何を求められているのか」をちゃんと理解して、
「ちゃんと聞いていることに答えられる学生」になれるように頑張ります。
西島さんが今日言われていたのが、
「人は、苦しいことに直面したときに本心が出る。それが出やすいのが留学。」
って。
本当にその通りだと思った。
私は、とにかく1年間が楽しくてしょうがなくて、辛いことなんてほぼなかったな〜
って思っていたけど、ちゃんと考えてみたら色々あった。
もともと1年間ドイツの予定で、オランダに行く予定なんて全く無かったのに、ビザの関係で半年間ずつになって。それがわかったのが留学に行く直前。
死ぬ気でドイツ語しかしてきてなかったから英語なんて忘れていて、オランダで最初は本当に苦労したこと。
オランダに来てしまったんだから、来たからには本気でやらないとと、英語を本気で勉強し、もがいた半年間の後に待っていたのはドイツでの生活。逆にドイツ語が抜けていて、また苦労した。だけど、ダンスサークルを探しまくって、コミュニティに入ったことで、言葉は話せなかったけど、ダンスでコミュニケーションが取れて、友達がたくさんできたこと。
ドイツでの配属先が、日本のブラック企業以上のブラックさで、ボスとうまくいかなかった時期があった。だけど、「働かせてもらってるおかげで、ドイツにこれて、勉強できている」と意識を変えて接したことで、人間関係が改善したこと。
日本では「自分を持ってて、意見をちゃんと言える」と思っていたけど、こっちでは、「あなたはどうしたいの?」と常に問いかけられ、ちゃんと答えられない場面がいくつもあった。「言わなくてもわかってほしい」って、日本人特有の「期待感」を、嫌いなはずだったのに自分も無意識に持っていたこと。自分も普通の日本人じゃん、って現実を突きつけられたこと。
忘れないようにここに書いておいた。
でも、楽しんでいたのは事実で、それについても西島さんが素敵な考え方でコメントをくれていた。
「海外では苦労することが多いはずなのに、楽しめていたってことはすごいこと!楽しめる環境を自分でつくっていたってこと!」
確かにそうだった。
外に出たり、視点、思考を変えて、自分を変えてみたり、適応力があったからこそかもしれない。
常に、自分の中での「当たり前」を自分で壊していた。
今日、この話を聞けたから、また自分を知れた。
このライブ配信を聞いていなかったら、ここまでちゃんと考えてなかったかもしれない。
毎日たくさん学ぶことがある。
オンラインで就活とか、自分と向き合うきっかけに触れたりできて、私は本当に恵まれた時代に生きているなぁと。(笑)
コロナで就活大変でしょう?
ってよく聞かれるけど、今までの一般的な就活をそもそもしたことないから知らないし、
コロナのおかげもあってオンラインが進んでいるし、もはや、地方に住んでいるなら尚更、今までの就活の方が大変なんじゃないかと思う。みんな東京行ったり、、、
私はコロナの時代の就活生で本当によかったってシンプルに思っている。
今正直、就活は休憩しているけど、
自己分析していて楽しい。
納得できるキャリア選択をしたい。
これからも毎日オンライン就活楽しもーっと!☺️☝️