”こんな生き方がしたい”
私が出会った素敵な本「幸せをつくるシゴト」の著者であり、株式会社CRAZYの創設者の山川咲さん。
その方が、マザーハウスカレッジで対談をされるとのことで、参加した。
咲さん、とっても素直な方だなぁと思った。
咲さんは自分が作った会社を卒業された。
自分が大切にしてきた物を手放すって、どういう心境なんだろう?
とシンプルに疑問で、でも咲さんの言葉を聞いて、なんて素直で素敵な人なんだろうって思った。
私は立ち上げた時から、会社よりも、自分の人生が大事。
当初、自分の人生で養ったもので尊い事業をしているんだっていう気持ちだったのが、いつの間にか会社の方が大事になってしまっていた。
私は自分の人生を優先して、そこから生まれるクリエイティビティで世の中に還元していく人間で、自分が自分の人生生きてたら社会に貢献できることをまたできるだろうなって。
いま、自分の人生を大切にできないんだったら、潔く出ようと。
「自分の人生を優先して、そこから生まれるクリエイティビティで世の中に還元していく」
すごくいい言葉だなって思った。
私がやりたい生き方。こういうふうに生きたい。
そして私は咲さんに質問をした。
就活生です。自分らしく生きる人を増やしたいというビジョンがあります。正直、これを実現するためにどう動いたらいいのかがわかりません。何かアドバイスをいただきたいです。
咲さんも、「意思を持って生きる人を増やしたい」という思いから、ウェディングの事業を立ち上げられている。
同じビジョンを持つ人へ、どう実現していけばいいのか聞いてみたかった。
そして咲さんの回答。
”こうしてあげたい”が一番世の中に伝わらないものなんだと思う。「〇〇だからこうしたいんです!」とかいうメッセージとか。
でも、「私はこう生きてきたんです」「これが本当に自分にとって大事なんです」は伝わる。
こうしてあげたい、の前に自分がどうありたいのか、どうしたいのか、そもそも自分が自分らしく生きているのか。その先に、誰かに何かをしてあげる、があると思ってて、「誰かに何かをしてあげたい」が先にあることはない。
そして自分はどのレベルで、何をしてあげるのか。無力じゃ何もできない。
”こうしたい”のレベルじゃなくて、”こうしてあげなかったら私死んじゃうんだー!”って思ったから私はここまで頑張れた。
そういうものに出会えたらいいね。
私は、自分が突き抜けれていない状態で、「他人にこうしてあげたい」へと向かってしまっていたんだろう。
私がこのビジョンを掲げるようになったのは、自分が自分らしく生きてきて、人生とっても楽しくて、
「もっとみんなも自分らしく生きれば、みんな幸せなんじゃないか」って思ったから。
ビジョンは同じだが、咲さんと私の圧倒的に違う点、それはビジョンに対する熱量。
「こうしてあげなきゃ私死んじゃうー!!」ってなってない、なれてない。
”自分らしさ”についてもまだ突き抜けられていないはず。
自分がどうありたいのか、どうしたいのか。
それを突き詰めた先にあるのが「他人にしてあげたい」。
突き詰められていない状態で、これを実現する手段を必死に考えていたからわからなくなっていたのかもしれない。
自分らしさを突き詰めていけば、その過程できっと出会うものがある。
今までの人生だってそうで、考えて、意図して出会ったものというよりかは、偶然、目の前に突如現れたものから自分のクリエイティビティさ、オリジナリティが生まれてきた。
だから、自分らしさを突き詰めて生きていく中で、出会ったものが「実現するための手段」になるのかもしれない。
最初から探して見つかるものじゃない気がしてきた。
咲さんはこんなことも言われていた。
”今いるその瞬間”を大切にする。先はわからない
やっぱり、大切なのは「今」だ。
目の前のことを一生懸命やる、大切にする。
そこから生まれるクリエイティブさ、感性、感情を大切にして生きていきたい。
そして、それを社会に還元し、貢献していきたい。
これが私がやりたい生き方だ。
そして咲さんは、私の憧れのロールモデルだ。
対談を聞くことができて本当に良かった。
自分らしさをもっと突き詰める、そんな生き方をする。