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私の”器用貧乏”の影
今日の登壇者は、河崎呈さん。
LiveYourDreamsの代表で、中卒で会社を立ち上げた方。
今日のセミナーで印象に残った言葉がこれ。
「何かに尖っている人は、才能だけじゃなくて費やした時間が違う」
「習慣化」についての話がとてもためになった。
河崎さんは、何かやってみたいことがあると、最低3か月、1日に1時間は集中して取り組むようにしているらしい。
こういう、習慣化についての話は結構聞くし、ブログで稼げるようになった人とか、ダイエットで成功した人など、いろんなところで成功してきた人たちが最終的に口を揃えて言っているのはこの「習慣化」だと思う。
実際みんなわかってはいる。
毎日運動を続けることができればそりゃ体重も落ちるし、見た目も変わる。
わかってても出来ない人が多いから、こうやってできる人が目立つんだろう。
こう話していると、以前セミナーに登壇された小林さんの話でも同じような気づきがあった。
小林さんは、「凡事徹底」を習慣化していて、「当たり前のことを当たり前以上にやる」ことを徹底されていた。
時間を守る、挨拶はきちんとする、とか、
当たり前のことをちゃんとやるだけで、ちゃんと出来ている人は目立つ。
なぜなら、出来ていない人が多いから。
こうやって考えてみると、物事って難しく考えてしまいがちだけど、意外とシンプルなんじゃないか、って思う。
解決策や改善策、原因はいたってシンプルで、それでいて疎かにしがちなんだと思う。
そして私は今日、セミナーで河崎さんに質問をした。
”器用貧乏なのが悩みです。なんでもやってみれば人並みか、それ以上に出来ます。だけど、好きなことも人並みで、何か特に優れているわけではありません。。”
そして、この問いへの答えが、
「一つにだけ集中して3ヶ月間続けてみる」
「何かに尖っている人は、才能だけじゃなくて費やした時間が違う」
であった。
この答えを受け、自身について考えてみた。
確かに私は、器用貧乏ではあるけれど、私の場合は、今まで努力をちゃんとしてきていないのではないか、と思った。
なんでもやってみたら割とできて、そこで満足して、その先を頑張らなかったり、少し妥協してしまったり、という部分が確かに今まであった。
そして、そこでやめてしまうことが多くて、費やした時間軸で見るとそりゃ尖れないよなぁと。
こうやって見ると、今まで、自分の性格を「飽き性」で片付けてしまっていたが、「本気で努力をしない」という欠点があると思う。
ピアノを5年間ぐらい習っていた時、まさにこんな状態だったように思う。
私は耳が良く、もともと音感があったため、週に一度のレッスンでも、練習をして行かずとも楽譜を見ればそれなりには弾けた。
だから、家でピアノを練習することなんてほぼなかった。
しても発表会の前に集中してバーってやって、本番なんとかするとか。
もともと音感がよかったからって、それに頼って一切練習をしなかった。
もし、毎日継続して練習ができていれば、もっと上手になっていただろう。
もっと難しい曲に挑戦できただろう。
私の場合、こういうことはピアノに限った話ではない。
色んなことに言える。
でもここでふと思ったのは、もしピアノに集中して、ずっと時間を費やしていたならば、他にやっていた習字、水泳、ダンス、よさこい、陸上、
これらをすることがなかったかもしれない。
そう思うと、やっているその瞬間にはちゃんと集中してきたおかげで、色んなことに挑戦できてきたのかな、とは思う。
何事も色んな見方がある。
ただ、それも踏まえた上で、自分には「継続する力」に欠けているのは事実だ。
自分が好きじゃないと思っていても、継続して続ければ、そのうちにハマって好きになることってたくさんあると思う。
継続しないということは、この可能性を自ら潰してしまっていることと同じだ。
私はこれから、やってみたいと思ったことは、とりあえず3ヶ月間を目安に、続けてみようと思った。
そして私は飽き性で、新しいもの、環境が大好き。
今まで何かやっていても、目移りしたり、途中で違うものに興味が湧いて移ってしまったり、ということが私自身多かった。
だからここで大事なのは、「とりあえずそれ一つにだけ集中して、3ヶ月間やってみる」こと。
自分の中で、一つ課題、目標が見つかってよかった。
こうやって、セミナーに参加して、人の話を聞くと、思わぬところに発見がある。
普段生きているだけじゃ絶対に出会えないような人たちだから尚更だ。
今日のセミナーだって、「中卒でも会社を立ち上げた〜」
というタイトルから始まるもので、参加する前は「会社の立ち上げに必要なスキル」とかの話かな?って思っていた。
だけど実際参加してみると、こうやって「習慣化」の話が聞けて、自分自身の課題を見つけることが出来た。
こういう「習慣化のスキル」とかって、「会社立ち上げのノウハウ」を聞くよりも明らかに人生の糧になると私は思う。
ノウハウを聞けば、会社を立ち上げることって意外と簡単にできるかもしれない。
でも、会社って、立ち上げるよりも会社を続けていく方が確実に難しい。
結局、そういう課題にぶつかったときに役に立つのは
習慣化とか、継続力とか、意外とシンプルで、簡単そうに見えて実は難しい、見落としがちになっているものかもしれない。
私は今までのこのセミナーで、数え切れないほどの学びを得ている。
これからもきっとそうだと思う。分厚い本一冊を1時間で読むことは私には出来ないが、このセミナーでは、本を読んで得られる学びに近いものが得られるような気がしている。
聞いていて損はないし、ラジオ感覚で聴けるので、学生の皆さんはぜひ一度参加してみてほしい。