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TUVALU ファイト・フェルマー

アントンは生まれ育ったプール、つまり人工の海という父親に庇護された環境で、与えられた仕事をこなし続けている。

しかしトラブルの解決のため、父親の元を離れて、生まれて初めて家の外へ飛び出すことになる。

そしてアントンは父親無しでも生きていける強さを得て、夢だった航海の旅に出る。


本物の海は、汚れも波も本物で、これからは誰も守ってくれない、自分で全て決めねばならない。

シンプルで王道の筋書きにも関わらず、個性的で豊かな作品だった。


プールの懐かしさ、海とは異なる優しさ、幼い頃通った思い出を彷彿とさせられた。
プールは海のまがい物ではなく、プールなのだ。大人の誰しもがアントンにとってのプールのような場所を持っていて、そこからやってきたのだろう。

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