見出し画像

フィールド疫学者の育て方

文献メモ
Griffith M, Ochirpurev A, Yamagishi T, Nishiki S, Jantsansengee B, Matsui T, et al. An approach to Building Field Epidemiology Training Programme (FETP) trainees’ capacities as educators. Western Pacific Surveillance and Response Journal. 2018 Sept 30;9(3):1–3. doi:10.5365/wpsar.2018.9.1.010

要約

日本とモンゴルで2017年から2018年にわたって行われたフィールド疫学者の研修報告。参加型のトレーニングがどれだけ効果的だったかというのを参加者の満足度とスキルの変化とか調べたもの。

感想

日本とモンゴルで2017年から2018年にわたって行われたフィールド疫学者の研修報告ね。日本とモンゴルって、ウエスタン パシフィックエリアに分類されるんだね。フィールド疫学者 第一線で保健衛生系の仕事で働いている人ってことであってるのかなー?参加型アダルトラーニング、体系づけられたデザインベースの実験型学習セオリーに基づいたトレーニングを実施したらしい。レクチャー形式と反対で、参加型で参加者が自らの経験と知識を持ちよれるってかいてあるから、グループワーク的なトレーニングだったのかなー。テーブル1を見ると、三日間で、かなり濃密なスケジュール。受ける方もすごいけど、これを執行する方もすごいなー。参加者は多岐にわたる保健衛生のフィールドワーカーだから、いろんな意見が出て面白かったかもねー。ワンヘルス的なお話もできたんだろうなー。
まあ、トレーニング自体の効果に対する評価は難しいよねー。参加型だから、トレーニング内容の一貫性を保つの難しいし。レクチャー式の学習に慣れている人は参加型の学習ってものに戸惑いもあったかも。疫学の実践における短期と長期のスキルって、経験から培われていくものが多いから、このトレーニングがどれだけそのスキル向上に影響したかって、個別に評価するって難しいよね。(プレポスト系の評価するのが妥当かなー)
参加者が何人で、どういうバックグラウンドで、どういうツールを使って評価したのか詳細がないから、研修のレポートって感じなんだろうけど、ちゃんとジャーナルに投稿してみんなにお知らせするって大切よね。
第一線で働く皆様、お疲れ様です。これってコロナ前だから、きっとこういう努力がコロナ禍で役立ったのでしょう。素敵なレポートでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?