高橋優の魅力は、「光の詩 と 闇の詩」
映像クリエーターの優希です。
このアカウントは、制作する身として日々多方面からあらゆる作品をインプットしている僕が、せっかくなら素敵な作品を皆さんとも共有しようと思い始めたものです。
今回は、僕の一番好きな歌手・高橋優について語っていきます。
はじめに
僕は大学時代、高橋優にドはまりしました。通学に往復2.5時間かかっていたのですが、その全てを彼の曲を聴くことに費やしていた時期もありました。一番好きな『現実という名の怪物と戦う者たち』の再生回数は500回を超えており、約37時間をこの1曲を聴くのに費やした計算になります。そのくらい、彼の価値観と世界観が僕にはドストレートに刺さったのです。
高橋優の代表曲と言えば『明日はきっといい日になる』『福笑い』だと思います。どちらもポジティブで前向きになれる曲ですね。好きなアーティストを聞かれ高橋優と答えると、多くの人が『明日はきっといい日になる』が好きだと言ってくれます。
大前提として、歩み寄ってくれることはすごく有難いし、僕も似たようなシチュエーションに遭遇したら、同じように対応します。しかし、、、しかし、、、心の中で思うわけです。「その曲だけじゃ彼の魅力の1%も伝わらねぇ!!!」「その曲だけを聞いて君の脳内に高橋優像を作らないでくれぇ!!」
非常に面倒な奴だというのは分かっています。僕がこんな奴にで出くわしたらぶん殴りたくなるでしょうし、足も引っかけたくなるでしょう。だから僕も頭の中で色々思考した後(この間約2秒ほど)「ありがとうございます!いい曲ですよね!」と返します。それが辛いのです。だからこの場で日ごろのうっ憤を晴らすためにも、彼の魅力について語り散らしていこうかと思います。たまにこういう思いっきり個人の趣味よりの記事も書くかと思いますが、興味があったら立ち寄ってみてください。
高橋優の魅力 ~光の詩 と 闇の詩~
僕は、彼の書く詩がとにかく好きです。ただただまっすぐに、そのとき思ったことを飾らずストレートに歌います。電車の中で席を譲ることもあります。社会情勢を皮肉ることもあります。初恋の思い出を愛でることもあります。友達に優しく寄り添うこともあります。夢を追い続けることもあります。すべてが面倒臭くなって投げ出したくなることもあります。ブラック企業に勤め午前4時に目を覚まし吐いてしまうこともあります。
彼の詩を聴いていると、日常の何気ない出来事を、高橋優の感性というフィルターを通して見れます。そして、そのフィルターは曲によってすごく暖かく穏やかな景色を見せてくれることもあれば、暗く絶望的な景色を見せてくれることもあります。
僕は、この二つの感性が、同じ人物から生まれているというところに、彼の人間性や思考が見てとれて、またそれが自分と近いもののような気がして魅かれています。しかし、世間的にヒットしている彼の曲は、暖かく穏やかなフィルターを通して見た世界ばかりです。それでも十分だと思うのですが、彼の闇っぽい部分も興味深いので、是非曲とともに紹介させてほしい。
今日は3曲ほどおすすめさせていただきたい。
『素晴らしき日常』
この曲は、記念すべき彼のメジャーデビュー曲です。曲調だけ聴くと闇っぽい曲だなと思ってしますのですが、歌詞をしっかり読むと光と闇のバランスの非常にいい曲です。高橋優(闇)に足を踏み入れるなら絶好の曲だと思います。
【以下、印象的な歌詞をまとめます】
・『僕らが生まれたことに訳なんてあってもなくてもいい ただ呼吸し脈打っている あの人もこの人も同じこのときを』
・『あげ足とりたがりのチャンネルが正義を語る』
・『完璧なものだけを欲しがっていった始末に完璧じゃない人間を遠ざける人々』
・『天国でも地獄でもない先進途上国』
・『愛し合う人の間から生まれてきた僕らの明日が待っている』
世間に絶望することもある。僕らが生まれてきたことに意味なんてあるのかわからない。でも、僕らは自分の頭で考えて生きていく意味づけをすることができる。だからこそ、僕らが見ている目の前の景色(社会)は僕ら次第で希望に満ちた世界に変えることもできるよ。というメッセージの込められた楽曲です。
『ルポルタージュ』
2017年リリースされたもので、わりと最近の曲ですね。ライブの一曲目で歌われることもあり、非常にエッジの効いた楽曲です。MVに三浦春馬さんが出演しています。
【以下、印象的な歌詞をまとめます】
・『この世に生まれ落ちた意味を神に尋ねるよりも その意味を作り出しながら生きていく』
・『どっかの誰かの不祥事を嘆くよりも大切ない人の幸せ祈れる?』
・『悪者に見立てて皆で指差し追い詰めている そうやる人の心もまた追い詰められている』
・『人は醜い そして愛しい』
この楽曲は、人間の醜い部分を具体的なエピソードとともに指摘していきます。そして、その人間の醜い部分にもまれながら、歩みを止めず進み続けていく人間の強さをサビで歌っています。終盤での『人は醜い そして愛しい』という歌詞は、彼の思考の根本にある考えの様に思えてなりません。
『CANDY』
個人的には、高橋優の楽曲の中で一番闇に包まれた楽曲だとおもっています。高橋優あるあるなのですが、タイトルが可愛らしいほど中身はえげつないです。(笑)『こどものうた』なんかも中々心えぐられますね。
全体としてストーリー的な部分も多く歌詞を抜粋するのが難しいです。彼自身が幼少のころに受けたいじめがもととなっていて、そのいじめの内容が歌詞としてつづられています。その中でもストーリーではない抜粋しやすい部分を、以下に抜粋いたします。
・『どんなことも昨日になった』
・『強か(したたか)に生きていこうと誓った これは繰り返さぬための歌』
初めて聞いたときは衝撃過ぎて体が固まってしまいました。彼の曲を聴いていると、優しさの中に強さを感じることが多々あります。こういう経験からきていると考えると、さらに歌詞を深くかみしめることにつながります。
終わりに
テンションが上がって長々書きました。読んでくださった方、本当にありがとうございます。
彼の曲は、闇(絶望)を歌うことも多々ありますが、最終的には前向きな内容になっています。光が強ければ強いほど影も濃くなるとはよく言われる。しかし高橋優に関しては逆だなと思うことも多々あります。闇や影が多ければ多いほど、少ない光が際立つ。そして、その光と闇の扱い方が非常にうまい。
正直、知れば知るほど万人受けするタイプではないと思うのです。しかし、刺さる人にはめちゃくちゃ刺さる、そんなタイプのアーティストだと思います。僕は彼の楽曲に何度も救われました。映像クリエイターとして、自ら作った映像が誰かの人生に寄り添い、救いたいと思っています。いつまでもそのお手本として、僕の根本の近い部分に高橋優は残り続けると思います。興味がわいた方がいましたら下のリンクから是非聞いてみてください。高橋優ファンの方がいらっしゃいましたら、一緒に語り合いましょう。
『素晴らしき日常』
https://www.youtube.com/watch?v=znO8C82avXc
『ルポルタージュ』
https://www.youtube.com/watch?v=rNe5ThEtP6M
『CANDY』