Believe-君にかける橋-①「雑感-玲子さんへの想い」

Believe-君にかける橋-
ドラマが好きで今までにたくさんのドラマを見てきたが、その中でも結末が最も衝撃だったドラマかもしれない。。それだけに、喪失感が大きく、、書いてみることにした。。。


視聴者は、1話から玲子さんの余命1年という時限爆弾が仕掛けられてた感じで、常に玲子さんの病気を意識しながら観ていた気がする。
でも、回が進むごとに、きっと、ドラマが終わるまでは大丈夫だろう、、大丈夫であってくれ、2人で碓氷峠を渡ってくれるはずだ。。だって、ドラマだもん。。という思いがあった気がする。
私は確実にあった。。
 
最初は二人には確かに距離があって、愛情は陸⇒玲子さんに見えてた。
でも、脱獄した陸の居場所をすぐに突き止めたり、2人には距離がありながらも、玲子さん⇒陸への確かな愛情を感じずにはいられなかった。。
距離はあるのにお互いを理解している2人。
 
もちろん、橋の事故を起こしたのは誰なのか、誰のせいで陸がこんな目に遭っているのか、、それも気になったけど、それ以上に狩山夫婦の再会、そして2人の幸せな未来を願う思いが強くなっていたと思う。
 
回を追うごとに、お互いを深く理解していること、お互いを思う気持ち。。を感じずにはいられなかった。
 
そして、何よりも自分の身体のことよりも陸のことを思い、動き出す玲子さん。陸に対する愛情に溢れる玲子さんの表情、そして声色。。。
 
警察が近くにいる中でのつかの間のたった1時間だったけど、2人の自然な日常、、そんなのを見たら、絶対に幸せになって欲しい。
なってくれなきゃ・・って思う。。
でも、それを一瞬で打ち砕いていく、警察の存在。。
黒木だったら、絶対にそんなことはしなかっただろう・・と思う悔しさ。。
 
そして、その夢を具体的に抱かされていたのも罪が深い・・・
・碓氷峠を2人で渡る
・陸が設計した2人の家で幸せに暮らす
そんな未来を思い描かされていたからこそ、その未来を祈り、信じ、観たい・・と強く願わざるを得なかった。。
 
最終回では正直、随所に違和感はあった。
でも、すでに碓氷峠での2人の写真を見ている私たちは、2人は橋に行くんだ!と疑わなかった。。というか、それが支えだった。
 
正直、橋には陸一人で行く可能性を考えていなかったわけではない。
でも、予告がずるい。確かに2人でその場にいる証拠写真があるのだから・・・。
Believeの予告はいつもずるかった。。
玲子さんの重要な場面を先に見せられ、ハラハラさせられてきた。。
 
そして、その未来を具体的に目にし、そして、玲子さんがずっと願った家も現実になるのではないか・・・煙突のある家を今度こそ、陸が建ててくれそうだ、、良かった・・と、視聴者の皆が思い描いた瞬間・・・

最初に仕掛けられていた時限爆弾の存在を再認識させられた。。。
 
私たちが求めていた幸せな未来を手にしたと思った矢先の喪失感・・
それは、おそらく玲子さんがなくなったと知った後に、理想の未来・・夢の中・・として見せられるよりも、遥かにダメージが大きく、心に残るものとなったのだろう。
 
事件の真相を暴くためにあれこれ考察していたころが懐かしい。。
そして、事件の真相を暴くことが重要にも見えたが、当初より言われていた通り、確かなヒューマンドラマだった。。
非常に現実的であり、ある意味非情であったとさえ感じてしまうドラマだったと思う。。。
あと少し、あと少し待ってくれても、、、と思わざるを得ない。
 
ゆえに、いつになっても、、玲子さんがいない未来を受け止められるずにいるのではないだろうか。。。
 
井上先生に脱帽・・としか言いようがない。。
しかし、、それは、2人の幸せを願っていた視聴者にとっては、残酷すぎる結末だった。。
 

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