伝え方と捉え方と受け止め方
先日、こんなことがありました。
それは、オーブンレンジ付属のレシピで
焼きそばを作っていた時のこと。
「角皿にめん・キャベツ・にんじん・ピーマン・もやし・豚肉の順に平らに広げてのせる。」
という文章を読んで、
夫は"左から順に"平らに並べました。
私にはこの発想はなかったので思わず
「どうしてこの並べ方なの?」
と問いかけたのですが、
レシピを読み返して、
「なるほど。確かに間違っていないね。」
となりました。
さて、この時の夫との議論は次の2点。
一つ目は「伝え方について」
特に文章での伝達の場合、
書き手の意図が
正しく読み手に伝わらないことは良くあります。
この焼きそばのレシピは
下から順に重ねていくのが
書き手の意図することなのですが
私の夫にはそれが伝わりませんでした。
私も最近、
オンライン秘書業務の中で
この壁にぶち当たりました。
応募者からの提出物について、
複数のPDFを一つのPDFにまとめて
提出してもらいたかったのですが
それが伝わらず、もどかしい思いをしました。。
(8割くらいの方には伝わったのですが、
残りの2割の方には紛らわしかったり、
全く伝わらなかったりしました。)
前提条件や知識量、想像力の差によって
伝わる人には伝わるけれど、
言葉や表現が不十分だから伝わらない人もいる。
普段からできる限りフラットな視点で
考えられるように気をつけてはいますが、
自分の先入観が強ければ強いほど
どうして伝わらないのか、
これ以外にどんな言い方があるのか
より良い表現が思い浮かばなかったりするものだなぁと
つくづく反省しましたね。
二つ目は「間違い(ではないけれどここでは敢えてこの表現をします)を正すかどうか」
夫の焼きそばの例でいうと、
彼の並べ方はレシピに書いてある通り
と言えば書いてある通りです。
しかし、このままオーブンに入れたらどうなるか・・・
間違いなくめんは焦げ、
材料をダメにしてしまうことが予想されます。
私は夫に対して思わず横槍を入れてしまったのですが、
捉え方は人それぞれなので不正解はありません。
問題は、相手の意図するところではないとわかっている場合に口を出すべきか、出さないべきかです。
そこで夫に
「これ、子供が同じことしたらどうする?」
と尋ねてみました。
「正す?このまま行く?」と。
こういう状況、子育てあるあるですよね。
後輩や部下指導あるあるでもあります。
失敗して覚えることも大切ですが、
取り返しがつかないレベルだと先回りしたくもなります。
ちなみに、夫は
「そのまま一緒に失敗すればいいじゃん。」
と回答。
「食材ダメにしちゃうんだよ?どうするの?」
と問いかけると
「全部が食べられなくなるとは限らないし、
もしそうなったら、失敗しちゃったから焼きそば買いに行こう!って外に行く。」とのことでした。
なるほど。
彼からはいつも学ぶことがたくさんあります。