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「専業主婦=総務・経理」と捉えると、家庭の経営において必須人材すぎるので、私は専業主婦を目指すことにした

1995年生まれ、ギリギリZ世代の私は、「女性活躍」が叫ばれる時代に生まれ、徐々に女性たちが権利を取り戻す過程と共に生きてきた。(もちろんそれはまだ達成されていないし、今でも続いている。)

共働きがスタンダードで、バリキャリママだって珍しくない時代に小・中・高時代を過ごし、ネットの普及であらゆるライフスタイルを知り、多様な価値観が前提の中で生きてきた。

大学生から社会人になり、周囲を見渡しても、どちらかと言えば「専業主婦」に積極的になりたいという友達は少数派で、結婚してもしなくても、子供がいてもいなくても、自分の仕事を持っていること、キャリアを積み上げることをよしとする子たちが多いように感じていた。(むしろ専業主婦になりたいとは言えない雰囲気まであったように思う。)

私だって、バリバリ働いて、もし子供ができても、使えるサービスをフル活用してアウトソーシングして時間を創出し、キャリアを積み上げ、好きな仕事で生きていく人生が幸せだと、当時は信じて疑わなかった。

だけど、実際に母になった今、180度考え方が変わった。

育児や家事というのは、仕事を前提にプラスアルファですることではなく、むしろ、生活そのものを作る土台であり、家族の健康と安全を一番下で支える、めちゃくちゃ大事で、魅力的な仕事だったからだ。

1秒1秒成長していく我が子と、世界と出逢い直すようなその時間。どんなところで作られた食材に、どんな栄養があって、どんな調理法をしていくのかを調べ、調達し、調理し、食べる時間。気持ちの良い睡眠のためにベッドを整え、気持ちのよい1日のために服を洗濯し、干し、畳むという一連の作業。そしてそれらを安定的に回すために必須の家計の管理。

「育児・家事」とまとめられるその仕事の中身は、私たちが仕事だったり、好きな活動をするための、大前提となる大事な基礎を築く行いだった。

もちろん、それ以上にやりたいと思える仕事があるのなら、ここをアウトソーシングして、やりたいことに注力するのだってアリ。

だけど、私はどんな求人よりも、目の前の家事育児という仕事の方が、自分の生活に密接に関係し、効果を実感でき、やりがいを感じられる仕事なように感じた。これぞ究極のBtoC。

家庭を1つの会社だとすると、家事育児は総務・経理的なポジションで、売上を作る部署ではないが、絶対に必要な部署だと思う。

上述の業務以外にも、備品調達(子供の服のサイズアップに合わせて購入、なくなった調味料・洗剤・オムツなどの補填など)や社内環境整備(日々の掃除)、福利厚生の充実(休日の過ごし方をリサーチし、予約し、コーディネートするなど)まで業務は幅広い。会社なら社員を増やせばいいが、家庭においてはそう簡単に社員を増やせない。

逆に言えば、会社の経営のためには、売上を作る人(営業)もやっぱり必要で、だからこそ、バックヤードとフロントの役割分担は必須だと思った。

もちろんその役割を誰が担うかは個人のスキルとやりたいことによるけれど、我が家の場合は、どう考えても私の方がマルチタスクが得意だし、やりたい意志も強いので、私が専業主婦になるのが現実的だった。

ただし、私たちはすでに子供がいて、家を買ってローンがあり、共働き前提のライフプランニングをしてきたこともあり、いきなり私がまったく営業活動をしない(=売上を立てない)というのは、営業マンの急な退職みたいなもので、さすがに人事配置も間に合わない。今期の売り上げ目標も達成できない。

だから、私たちは少しずつ、会社(家庭)の安定経営のために、生活を見直していくつもりだ。

幸い私はフリーランスで、仕事の細かい調整や負荷の管理がしやすい。自分で業務量をマネジメントしながら、私たちの会社(家庭)のビジョン達成に向けて、今日も邁進していく。

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