親との関係性が悪い私が、子どもを持つと決めた時。
一番最初に「家族」(それは父・母・子供という構図をイメージしていた)を意識していたのはいつだっただろう。
子供の頃からお絵描きが好きで、特に(自分が将来なりたい)家族や持ちたい家の間取りの絵を好んで描いていた。
新聞に挟まった、不動産の2色刷りのチラシが本当にたのしみだった。(間取りが見れるから)
ここは子供部屋にして、玄関近くは客間で、キッチンは対面。そんな風に理想の家族とそのための間取りを考えている時間は「いつかここではないどこかで、理想の家族と理想のお家で暮らせるはず」という祈りに近いものだったのかもしれない。
ここから先は
3,152字
¥ 300
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?