心のものおき
少し頭の中を整理するために文字にしようと思う。
ある会社の上司が部下(以下Aさん)から「あるクレーム」を聞き、その対応をめぐって起きた出来事だ。
その上司はそのクレームの対象である部下のBさんに対して、叱責をする。
この話を聞いたときに、まず私は事実関係の確認をするようにBさんへ指示をした。Slackのスクリーンショットや次回以降のこの件に関するMTGの録音。指示した内容をとにかく思い出せるだけ書き出すこと。
こういったときは感情を排除して、「水掛け論」にならないようにきちんと事実関係を並べておくのと同時に、ゴールの設定が重要になる。
この場合のゴールは「Bさんが今後もその職場で正しく働き続けられる環境に戻す」ことだと想定した。
辞めるのではなく、働き続けることにフォーカスしたのはBさんがそれを望んでいるからだ。
改めて、時系列を以下にまとめる
ここまで見ると、そこまで大きな問題になるような事態ではないと思う。しかしながら、BさんからするとAさんは業務時間中に私語をずっとしていたり、業務関係の無いことを行っているから、残業が多くなっていると感じていて、上司から自分が悪いのだと決めつけられたことにショックを感じているとのこと。
週明けの話し合いでは、ゴールに向けて進めていければ良いのだが、Bさんは「どうせ会議室で話し合っても、私が悪いと決めつけられるから会社に行けない。朝からそんなことになって一日オフィスにいるのが辛すぎる」ということで、一人だけリモートで参加するとのこと。
コミュニケーションが問題でこうなっている状態で、Aさんの話を鵜呑みにした上司はAさんと同じ会議室から参加する。こうなるとかなり厳しい流れになると思う。
全ての登場人物からヒアリングをしているわけではないから、結論を出すのは難しいが個人的な所感を今後ためにまとめておきこう
自分が上司の立場だったら
Aさんは最近入ったばかりでコミュニケーション能力が高く他部署とも仲良くやっている。前職では社内でイジメにあって退職しているらしいので「何か起こしやすい可能性」はある。
Bさんは「ハッキリと物事を伝える」ため、過去も別部署と揉めてしまった過去がある。ハレーションを起こしやすい気質があることを理解しておく。
まず、Aさんから聞いた話をBさんへダイレクトに伝えることはしない。
ある程度、取捨選択してから「事実関係の確認」を行う。次に派遣社員のCさんにそれぞれの仕事の進め方等をヒアリングする。
その上で、Aさんには今後の仕事のタスク量を調整することを約束し、日報や日々の業務を通して実態を把握する。
Bさんには今回該当したコミュニケーションと関連する業務の進め方をヒアリングして「もっとこうしたら上手くいのではないか?」など別のアプローチで促していく。
別の形で当事者を入れたMTGを組んで、仕事の進め方で現状ボトルネックになっていることなどを明確にして課題解決に対応する。
この場合の上司としてのゴールは「チームの状態を健全にしておく」ことだと考える。なぜならマネージャーとして絶対にブレない前提条件は成果が上がるチームづくりが仕事なのだから、誰が正しいとかではなく、メンバーの性格を理解したうえで、全体の仕事量やバランスを見直し、会社のためにどう動くかを考えるべきだ。
以上のことから、今回のように何も考えないで面倒くさがった行動は愚の骨頂だと思う。
私としては、Aさんは入社したばかりなのもあり、色々な方と仲良くなりたいタイミングだから無駄口も多くなるだろうし上司が目の前で管理していないのであれば、良いカッコもしたくなるだろう。
Bさんもセンシティブすぎる。他の部門とのこともあったし、ある程度コミュニケーションに気をつけるべきだった。MTG後は会社に行けるのだろうか心配だ。
なんにせよ、私としては会社は経営していてもサラリーマンではないので
「うるせぇ、働け」と言いたくなってしまう。
ただ、ここでも間違ってはいけないのは「うるせぇ、働け」という状態にできなかった社長が一番悪いんだろう。