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《創作交換日記》 身体がスパークすることで心体が動くこと

創作交換日記「今日もぼちぼち」
本公演に向けてラストスパート、佳境を味わい中の宮脇有紀(@YukiMiyawaki)です。


前回自分が書いてから、飯塚さん、かなさん、それぞれのリアクションから生まれるストーリーを面白く読ませてもらってました。

その中でも、今クリエーションで興味があって取り組んでいることにかなり共通しているなと感じた文面がお二人の日記の中にあって、まずそれをシェアした上で、自分がトライしていることを書いてみたいと思います。

どうやら自分はダンスを「絵画」と重ねているのではなく、「描画」と重ねているようなのです。
完成された「絵画」ではなく「描くこと」そのものを。
またダンスというものに対しても自分は「ダンス作品」ではなく「踊ること」そのものを比較対象にしているようです。

飯塚大周さんの日記より

今回のクリエーションではまさに「辿り着くまでの過程」
行為そのものが結果的に画になったり、ダンスになったり。
今、こうして日記に言葉を紡いでいるもの、これまで紡いでもらったもの、「交換してゆく過程」全てが今回の作品の欠片。
そう考えるとソロダンスと言っているものの、人の記憶と経験、言葉が詰まりに詰まった「多重心体の作品」とも言えるかも。

「わたし的パラレルな身体と脳内をストーリー仕立てに、そしてたまには記憶と想像に胸をかりて、日々を過ごしてみる。」

日記を書き始めたら、内容とリンクしなかったのと、なんでこんな文章が浮かんだのか不明ですが、記録として残しておきます。

穴山香菜さんの日記より

この後から見返すと内容とリンクしなかったって、実はこのズレこそが動くきっかけになったりするなと。
思考と言葉、思考と身体、無意識に別の方向に分裂すること。
知覚から生まれたズレなのだとしたら、自分が作品でやろうとしていることにすごく近しいなと思いました。

で、私は何にトライしようとしているかと言うと。

今回の作品では、なるべく振りを固めないようにしていて、その瞬間で創るカラダで挑んでみています。

それぞれの場面でのルールや設定の中で、お客さんとの心体による対話でカラダの状態を変化させていくことで、気色を立ち上げる。
いまの瞬間だから触れられるセカイを、どんな人にも潜在する身体の知覚と想像力で巡ることで、個のカラダにある木漏れ日で共鳴すること。

"カラダの木漏れ日" をテーマにしながら、試みています。

“カラダの木漏れ日”は、心と身体がつながる、身体が本来持っている
心体感覚、日々見え隠れしている知覚の隙間に触れられるカラダの状態として、作品を通して探求しています。

8/24 ワークインプログレスでの当日パンフレットより

自分自身のカラダはもの凄く正直で、上記のことをイメージで創ろうとすると途中で自分が起こしていることに気づいて飽きてしまうことが多々。
それの回避策として。

【身体をスパークさせること】

自分から積極的に動こうとすると、長く踊りを続けてきた自分の身体は、ダンスみたいな動きに陥る。

とにかく身体が新鮮であり続ける状態を紡いでいく。
ひと山越えると、身体が勝手にスパークし始める。知らない領域を勝手に選び始める。
動かないこと。立たないこと。
シンプルなことを味わえるようになる。
ここの段階までゆけると自分が何か起こそうとしなくても、身体が前のめりに状態を創り始めて、同時に心体として応対できるようになる。

正直このラインに身体をもっていくのがものすごく難しくて、私の佳境。

全然まとまりのない日記ですが、
これ以上書ける気がしないので、ぼちぼち終えようと思います。

こんなトライをしつつ、心体が爆発的に踊るであろう公演に是非足を運んでいただけると嬉しいです。

ラストスパート駆け抜けます。


【🎫 チケット予約受付中!!!】
宮脇有紀ソロダンス
「光彩陸離」


[日時]
11月11日(金)19:30
11月12日(土)14:00 / 18:00

* 受付開始・会場は30分前より

[会場]
アトリエ第Q藝術
(小田急線「成城学園前」駅より徒歩3分)

[チケット]
前売:3,000円
以下フォームより予約承っております。
https://www.quartet-online.net/ticket/2211kosai
*満席となり次第受付を止めさせていただきます。何卒ご了承下さい。

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