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ラジオのような店
ジャンルを問わず音楽を聴くことが好きなのですが、たまにそれすらもしたくないくらいに疲弊し切ってしまっているときがあります。
寝るのにも消化にも体力は必要だといいますが、何かをインプットすることにも体力は必要で、そう考えると音楽というのはエネルギーのとても大きい芸術作品であることがわかります。本や映画も同じで「集中力」や自分の受け入れ態勢が整っていないとまともに楽しめない。
大好きな曲が「騒音」に聴こえることがあってそうなると危ない。
クラウドファンディングの返礼品の製作をしているときなんかはまさにその状態で、それでも「音楽を止める」ということすらできなかったのです。疲れというのは恐ろしいものです。
それで最近、そんな状態のときは慰みにラジオを聞くようにしています。
ラジオはラジオできちんとした作品として成立するものですから聴くことにエネルギーを使いそうなのですがある点において決定的に違うのです。
教室の隅で他の誰かの話に聞き耳を立てているような感覚に近いのです。別に聞いても聞かなくてもいいというか。
でも聞いていると「ふふ」となるのです。疲れていても。
話が少しずれますが僕は真夜中に窓の外を見て「あかりのついているマンションの部屋」を探すのが好きです。歩いている人でもなんでもいいのですが。
「あ、起きてる人がいる」という自分だけじゃない感に安心するのです。うまく言えないのですが生命を感じると安心できるのです。24時間テレビとかクリスマスにやっている深夜番組などもそう。そこに命がある、と思うと安心できるのです。変ですよね。
それに近い感覚がラジオを聴くことにもあるのです。
好きなアーティストの楽曲も自分を元気づけてくれるものではありますがラジオとはまた違うんです。
音楽は「次」へと向かわせてくれるのですが「ラジオ」はその場に一緒に立ち止まってくれているような感覚になります。まだここにいていいよと言われているような。
そんなヤドリギのような存在、どこかカフェにも似ていますね。
うちも誰かのラジオのような存在だったらいいな、と思う。
instagramもやってます
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宮城県の店舗JAMCAFE
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