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【日記】やっぱり犬が好き!

先日、我が家のポメラニアンが1歳を迎えた。

怪我も大きな病気もなく1年を迎えられたことを本当に嬉しく思う。

ポメラニアンを迎える前に一緒に暮らしていたのは、散歩に行ける体力や足の力もなくなって介護期間が数ヶ月以上続いた柴犬のおばあちゃん。
年をとってからはこたつで一緒に寝て過ごしたり、抱っこして日当たりの良い場所で日向ぼっこをする穏やかな日々を過ごしたりすることが多かった。

だから、子犬、しかも人生で初めてのポメラニアンの男の子との暮らしは驚きの連続だった。
生命力に溢れ、いつでも元気いっぱいで、人間みんな大好きだ!と心から思っていそうなポメラニアンの男の子。

いままでずっと柴犬の女の子たちと一緒だったから、この性格が男の子だからなのかポメラニアンだからなのかはまだ謎である。

我が家のポメくんは、散歩で会う人間全員のことを、初対面の人たちも含めて「うっすら好き」のカテゴリーに置いているのだと思う。すごい。
外で会う人間であれば誰に対しても友好的で、すれ違うたびに嬉しそうに尻尾を振っている。
ポメラニアンのふぁさふぁさした尻尾が揺れている様は何度見てもかわいい。うれしいね、よかったね、と私もにこにこしてしまう。

同族のはずの犬のことは、どうやら苦手らしい。
人間も初対面の見知らぬ存在を急に紹介されて「ほら、お友達ですよ」と言われたら戸惑うかもしれない。犬は犬種によって見た目も体格も全く違うから、自分の立場で想像したらちょっと怖い気がするし、仕方ない。
一旦犬のお友達づくりは保留にしている。よく会うゴールデンレトリバーにはちょっとずつ、本当に亀の歩みのようなスピードだけれど、慣れてきた気がする。ふぁいとだ。

犬を除けば苦手なものは少ない。
初めての散歩の時に電柱から電柱まで歩くのも渋っていた姿はもう見る影もなく、今ではすっかり散歩好きになった。好奇心旺盛なところがあるから、外で見るもの、出会うひと全部が新鮮で楽しいのかもしれない。

散歩に出るようになってから、「人間の手から与えられるおやつにはかなり慎重に口をつけるのに落ちているものを口に入れることには躊躇がない」ことにも気付かされた。
初めてもらうおやつは一度口に入れても出して、もう一度口に入れて……と繰り返してからやっと食べるのに、道端に落ちているものに対しては驚くほどためらいがない。

拾いそうなものがないか気をつけて道路に目を向けていると、落ち葉や木の実や花の存在に気がつく。犬に季節を教えてもらっているような気がしてくる。落ちてる実をなんでも拾うのはやめて〜と思うけど、季節ごとにこんなにいろんなものが存在していたら、気になってしまうのは仕方ないのかもしれない。

散歩を初めて間もないころ、タバコのポイ捨てが多い道路を歩くときは気が抜けなかった。
おやつを手に持ち歩いて散歩するようになってからは、タバコを拾うこともなくなり、落ち葉を拾っても「だめだよ」と声をかけるとぽいっと落としてくれることが増えてきた。

とはいえタバコのポイ捨てが減って欲しいという気持ちは変わらない。何の気なしに捨てたタバコで大変な目に遭ういのちがあるかもしれないことを、喫煙者にも知ってもらえる機会があったらと思う。

拾い食いのしつけ記事の実践、最初のうちは効果が実感できなくてちょっと諦めそうになったけど、頑張ってよかった。ありがとうペットシッターSOSさん。
歴代の柴犬ちゃんたちには拾い食いで悩まされたことがほとんどなかったので、犬の性格もさまざまだと痛感している。

ポメラニアンの男の子と暮らし始めてからもうひとつ驚いたのが、都市伝説か妖精の類だと思っていた「撫でてくれるまで動きません!」タイプの犬が本当に存在することだ。

散歩のたびに人が向かい側の道路から歩いてくるだけで大興奮、ぴょんぴょん跳ねて絡みに行ってしまう……ということは避けたかったので、人が視界に入ったら道の端でお座りしてもらうようにしている。

座っている間も尻尾はせわしなく動いていて、全身から迸る、人間大好き!遊んで!アピールがすごい。でも吠えない。えらい。

たまに彼の全力遊んでおねだりに絆された人たちが声をかけてくれる。知らないおばあさまがお散歩に付き合ってくれたこともあったし、「前は犬と暮らしていたんだけど、もう年だから新しくお迎えすることはできなくて……」と話すご婦人が、懐かしそうにしながら犬を撫でてくれることもある。
平和な散歩である。犬も人間もhappy。

これまで柴犬グッズを中心に集めていた私だが、最近はポメラニアンを見かけてもおっ、と思うことが多くなった。彼の人間大好きオーラに1番当てられているのは、私かもしれない。

最近発売されたしばんばんのグッズではポメラニアンと柴犬が並んでいてニコニコになった。

今まで暮らしていた犬たちのことを忘れることはないけれど、ポメラニアンの男の子と新しく歩んでいく日々も本当に楽しい。

2歳の誕生日も穏やかに迎えられることを祈っている。

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