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セパレート&コンパクトシステムの完成
note開設当時に掲載した記事から、また少し構成が変化しました。今回の音は私史上一番の出来で、99%完成したと言って良いでしょう。ここからはしばらくオーディオ弄りは控えようと思います。こういう時、変に脇道に逸れると、過去の経験上ろくなことがないのです。予期せぬ故障がない限り数年は固定するべきと判断しました。
私はサイズが小さくて軽い機器が好きです。大きくて重い機材は、まず買って設置するのが一苦労。15kgだの20kgという重さをオーディオラックに格納し、手元が良く見えない背面を、上から見下ろして各種ケーブルを繋いでいく。これもなかなか疲れるものです。
ひとつひとつの機材が小さくて軽いと、ちょっとしたセッティングの変更も容易です。週1回、ラック内の埃をクイックルハンディで掃除する際も楽で良い。
そもそも、大きなフロア型スピーカーで聴くならまだしも、ヘッドホンでそのような構成は不釣り合いに感じてしまいます。最終的な出力先のサイズ感に合わせて、全体の構成を決めるという考えでこのシステムはスタートしています。
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12V PSU:voltampere GPC-DC12
5V PSU:SILENT ANGEL F1
小さくて軽い機材が好きではあるが、「Integrated」つまり様々な機能をひとつの筐体にまとめたお気軽システムは食指が動きません。所謂「DAC付きヘッドホンアンプ」といったものですね。あくまで機能は細分化し、その上でこの3段ラックのスペースに収めなければならないのです。PCに音楽ファイルを格納せず、LUMIN L1 Storageを用意して12V電源を直接供給するのも、ルータから一旦Hub=ネットワークスイッチ SILENT ANGEL N8を経由させるのも、その方が音質が良かったから。Roon Bridgeとは何かについては以下の記事を参照。
小型機器は外部電源であるACアダプタを付属品として同梱されていますが、これはスイッチングノイズが音質に悪影響を与える要因となります。ここに目を付けたメーカーが各種電源ユニットを開発しており、これを導入することでかなり音質は改善します。
写真に赤と白字でテキストを加えていて、これは1つのPSUから複数の機材に電源供給していることを意味します。同じ電圧ごとに容量の大きな電源ユニットでまとめた方が、小出力で1系統の電源よりも力感のある音になることに気付いたことから着想を得ました。写真の構成では15V , 12V , 5Vの電源は、それぞれ2系統以上の出力端子を持っています。
この写真では見切れてしまっていますが、左側のPCデスクにCDリッパーを設置しており、12V PSUの左側の出力はこれと繋がっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1657960400884-s8OFmKrUlc.jpg?width=1200)
よって合計で6系統の電源を3台のPSUで賄っていることになります。これを仮に一対一で構成してしまうとオーディオラックに収まらないであろうし、裏面の配線が混雑します。ケーブルが密集してしまうと相互干渉を起こし音質にも悪影響となります。各機材を単機能化させつつ、配線はスマートにレイアウトするという矛盾した要件をクリアする為の策として、規定の電圧ごとに大容量電源で集約させるという方法を取ったというわけです。