バレンタインといえば
数年前、とある企業で働いていた頃はバレンタインが憂鬱だった。
尊敬できない上司たちにチョコをあげないといけなかったから。
お願いだからだれかこの制度を廃止してくれよ、と思っていた。
もしかしたら上司たちも、お返しがめんどうだからいらないんだけどなぁ、と思っていたかもしれない。
あげなければ済む話だが、先輩があげると言っているのに、後輩の私にあげないという選択肢はない。
廃止を提案する権利はもっとない。
休日を使って買いに行き、どれを買うか一応悩み、作り笑顔で渡すあの一連の行為に意味などあるのか。
しかし、今のご時世ではもう昔の話なのかもしれない。
私も今は女性上司だけの少人数の職場で働いているため、あげる習慣はない。
とてもよくしてもらっているが、感謝を伝える手段は他にあると思っている。
本来バレンタインは私にとって、かわいくておいしそうなチョコやスイーツたちを、眺めるだけでもワクワクするイベント。
自分のために買うのも楽しい。
性別や関係はどうであれ、バレンタインは本当に好きな人、本当にあげたいと思う人にあげるイベントであってほしい。
さて、今年のバレンタインはどうしようか。