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台本の読み方

どうも、俳優の飯田雄輝です。今日は僕が普段実践している「台本の読み方」について解説します。まだまだ勉強途中なので今後別の方法になる可能性もありますが、現段階の僕が実践している台本の読み方を紹介します。

台本を頂いたら以下の手順を踏んでいます。

①タイトルをしっかりと見る
②感情を入れずに一通り読む
③「決め」のシーンを見つける
④台詞の意図を読み解く
⑤相手の人と周波数を合わせる


こんなところです。一つずつ解説していきます。

①タイトルをしっかりと見る

当たり前のことですが、まずはタイトルをきちんと見ます。なんとなく見るのではなくきちんと見ることがポイントです。なぜなら、タイトルとは脚本を書いた人の伝えたいメッセージが書かれているからです。

そのため、まずはしっかりとタイトルを見て、この台本はどんなテーマなのか?作者はどんなことを伝えたいのか?をイメージします。そこのイメージを作ってから読み始めます。

②感情を入れずに一通り読む


次に行うことは、感情を入れずにサーっと全体を読みます。ここでやりたいことは物語の全体的な流れや構成を把握することです。初見で読むからこそ感じる感覚や発見は必ずあるので、最初の読みは大切にしています。

③「決め」のシーンを見つける


次に行うことは「決め」のシーンを決めることです。「決め」と言うのは簡単に言うと「見ているお客さんが1番心が揺れ動くシーン」のことを指します。「決め」のシーンを作ることで感情曲線を描くことができます。

「決め」のシーンが1番感情が揺れ動くので、そこに感情のピークを持っていくためには、前後のシーンがポイントになります。原則として感情が高ぶる前はあえて感情を落とします。(音楽も静かなところと、盛り上がるところがあるのと同じ)

感情に緩急をつけることで見ている人に飽きさせないことも必要な要素になります。

④台詞の意図を読み解く


次に行うことは台詞の意図を読み解くことです。一つの台詞を言うにしてもその人の背景によっては様々な表現があります。言葉というのは感情の先に存在します。

例えば、「お腹がすいた」という台詞があった時に、この台詞の前に必ず「お腹がすく理由」があります。その理由によって言葉のトーンや、表情が変化していきます。リアルな演技をするには、台詞の意図を読み取ることが必須になります。

⑤相手の人と周波数を合わせる


最後に相手の人と「周波数」を合わせます。周波数というのは、空気感とか、温度感とも言ったりします。周波数が合わないと見ている人は不快に感じて感情は揺れ動きません。

周波数の例として、アンジャッシュさんの「すれ違いコント」などが当てはまるかと思います。両者の考えていることは違くてもなんとなく会話が成立してしまう。すれ違いコントの場合、お互いの空気感が合っているのに話の内容が違うから笑いに変わります。

そして周波数を生み出しているのは、その人の背景や感情です。だからこそ役作りはとても大切だし、「人間」について僕達役者は、常に学び続けないといけません。

こんな感じで僕はいつも台本と向き合っています。もちろんまだまだ知らないことだらけなのでこの内容が必ず正解ではありませんが。もっと役者について勉強して実践して、僕の演技を見た人の人生を変えていけるような役者になりたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。


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