なぜらいつべポーカーから無数の富裕層を輩出できたか天井見ながら考えてみた
・目次
1.概要
2.時代背景
3.本題
4.ただの感想
1.概要
らいつべポーカーとは何かを検索すると、我らの王が書いた文章がひっかかったので引用させていただく
"らいつべ"という愛称で親しまれた伝説の超マイナー配信サイトで、2009年ごろから2015年ごろまで盛んにポーカーのプレイ動画が配信されていました。 悲しいかなプラットフォームが本当にマイナーであったため、らいつべポーカーは知る人ぞ知る存在でした。
wikiを見ても配信者一覧100人以下、そんな少人数の中僕がぱっと思いつくだけで富裕層は10人くらい。超富裕層と思われるのも2人。
今の御時世自分の資産をさらすリスクをわきまえている人も多いため、実数は僕の想像を遥かに上回るかもしれない。
これが灘やら東大の集まりならありえる分散だが、違法賭博を配信するチンパンジーの集まりと言われていたうえに、高齢者ではなく平均年齢が若いことを考えると異常であるといって良い。
なぜこれだけの富裕層が輩出できたか、これから考えていこうと思う。事前に言っておくと、どんな手段で稼いだか言っていない人、表で富裕層になっていることを表明していない人も多いので、具体例はあまりでてこない。例えば僕も表ではエアドロ×全財産びっとこ最強と言っているが、これらはほぼ間違いなく儲かり自分の利益をあまり削らないために発言できるもので、限られた牌を奪う戦略は公表していない。
この記事を読んだからといって収入が増えることはなく、個人的な昔の思い出の記録である。
2.時代背景
最近ではポーカーといえば大金を稼げるという幻想に惹かれてやってくる人も多いが、当時であればその層はBNFやCISの影響でトレードに興味を持っていたと思う。GTOなどという単語も極一部の人間しか話しておらず、今みたいに超高学歴が無双している状況ではなかった。ではどの層が多かったかというと、麻雀やオンカジなどギャンブル好きの人間が多かった。
上記の王の説明を見ると、2015年頃まで盛り上がったとなっているが、PokerStarsのSuperNovaEliteというVIP制度が廃止されたのが2015年らしく、2016年からトナメ構造の変化、Spin & Goの隆盛によるSit & Go卓減、当初暇だった大学生(院生)の就職など複数の理由により下火になっていったように思う。
そして、オンラインポーカーで小銭稼ぎをしていたニートたちが徐々にらいつべというチンパンジーの檻から野に放たれることとなった。
3.本題
なぜお金を増やすことができたのか、考えられる要素を箇条書きしてみる。
a. ジカンホ
b. ニートの絆
c. 二人のKOL
d. リスクテイカー
e. 乞食魂
一つづつ掘り下げていく。
a. ジカンホは仮想通貨のDEG鯖において使われる用語で、簡単にいえばニートのことである。社会人が毎日通勤や準備にかかる約10時間を丸々自分のために使える優位性を持つ。情報化社会以降、本当にアホみたいな時給がでる儲け話は長く続かない事が多い。時給が高まった瞬間だけ睡眠時間削り、起きてから寝るまで稼ぎまくる生活を行うことができた。
b. ニートの絆は古来より深い。上記の通り時間に余裕あるというのが大きいが、美味しい情報でも面倒で自分はやらないけど友達なら教える人は多いためでもある。そのため情報を自分一人で抱え込まず人に教える。そうすると律儀な人からは美味しい情報が返ってくる。その繰り返しでコロナ禍などは美味しい話が多すぎて自分も全然とりきれなかった。僕が無職でたいしてお金持ってないのに破産を恐れていないのは、この絆貯金があるからというのも大きい。本当のお金拾いはSNSにはあまりないが、ニートのネットワークには皆が想像する以上に落ちている。
c. 二人のKOL、一人は超一流大学院→超一流企業に行ったA氏である。僕自身彼が配信でポーカーやってる姿を一回も見たことはなく、姿をくらます直前までの配信はただ毎回プランクをやってるだけの意味不明なものだった。学生時代にセカンドライフで大儲けしたリンデンドルをBTCにオールイン。そして当時から取引所を信用しない、ハードウェアウォレットの重要性を説くなど完全に未来人だった。彼というらいつべ界のビットコインジーザスのおかげでBTCを知るだけでなく、詐欺ではなく成長産業だと確信できた人も多い。
もう一人のB氏はおいしいお金拾いの方法を次から次へと見つけてくる天才だった。しかも見つけた情報を他人に時間を使って無料で教えてくれるという太っ腹な性格で、彼のおかげで富裕層になった人間はポーカー界隈だけにとどまらず、その総数は片手ではきかないと思われる。
d. リスクテイカー、時代背景でも少し書いた通り本当に頭が良くて期待値だけを追い求めるならIT起業や株をやっていた時代、小銭しか拾えないポーカーを選んだ人間たち。ギャンブラー気質な人間が揃っていた。実際ポーカー配信といいながら途中から始まるオンカジ配信のほうが盛り上がっていた気がしないでもない。リスクをとらないことがリスクになる現代日本に偶然マッチした。結果富裕層になった人間も無数にいるが、破産している人間も同じくらいいるのはポーカー勢なら御存知の通り。
d. 乞食魂、今で言うポイ活やらお金拾いが好きな人達が集まっていた。そしてそれらを配信で皆と情報共有しながら攻略していく文化があった。一般の消費者と違い、普段から乞食ができないか、歪みが大きくなってないか意識する癖ができた。コロナ禍で莫大なお金拾いが各地で発生し、それぞれが乞食魂を全力で発揮して富を鷲掴むことになる。
どれが一番影響が大きいかと聞かれると難しいが、ジカンホが一番な気がする。クリプト界隈を見ていると、社会人で稼いでるのはほぼほぼ優秀な人だけど、ジカンホで稼いでる人間の中には別に優秀じゃない力ゴリ押し系も結構見かける。ジカンホの優位性は非常に大きい。
あと、定期的にポーカーの光の面としてのポジトークで言われる、ポーカーは知的ゲームでゲイツやバフェットもうんぬんかんで様々な能力が磨けるからトレーダーや社長はやるべき的な意見もあるが、今回の要素にはいれていない。明日のご飯もママに依存するレベルのニートから富裕層になるには、桁違いの利益を持ち帰らなくてはいけないため、そんな些細な期待値やリスクリワードの意識はそこまで影響していないように思う。
4.ただの感想
いつか書こうと思っていたらいつべの記憶を日本脱出・無職10周年記念ということで書いてみた。もちろん見ていた配信によって見方は違うだろうし、僕の知らない配信者たちのネットワークもあり、そちらでも大量の富裕層と破産者を輩出していることは想像にかたくない。
ただ、わざわざ一人づつインタビューするほど勤勉ではないため勘弁してほしい。これは僕の見えている範囲のらいつべポーカー勢だ。
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