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苦手と向き合う
先日、幕張のイオンモールでお笑いライブがあったので、初めて幕張に行った。
このライブは私の大好きな芸人さん2組がツーマンライブをするので、抽選で申し込んでいて、当選してからは毎日とても楽しみに過ごして迎えた日だった。
ところがこの日、私の身に色々な困難がやってくる事になる。
朝のウキウキした自分が今思うと愛おしい。。
まず私は、自分でも引くくらい方向音痴で、乗換案内を見ても全然違う場所に向かっている事がよくあった。
私の地元は乗り換えが簡単で、途中から路線が変わったり、1つの乗り場で行き先が違う電車が来る事は無かった。
この日も事前に電車のルートを決めて、初めて行く千葉に備えていた。
途中、舞浜駅が見えてきて、ディズニーランドがある所だぁと思っていた矢先に、ディズニーランドの大きな入り口や建物、文字が目に入り、非現実的な雰囲気(椰子の木など)を目の当たりにして、巨大恐怖症の症状が出てしまった。椰子の木側もびっくりしていると思う。
これは解明されていないようで、大きなものや非現実的なものを見ると怖くなるという症状。
私の場合、身近なもので言うと、洋服の青山の看板や大きなIKEAの巨大文字も少し怖い。
巨大恐怖症で調べると例えとして色々な写真が出てくる。巨大仏像や大きな手のオブジェが付いている橋、1番怖かったのは巨大馬の銅像だった。
その後も大きな工場地帯や海などを独りで眺めているととても心細くなって、気付いたら電車を乗り過ごして幕張の到着が遅れてしまった。
幕張のイオンモールは広すぎて、時間が掛かってしまい、結局ライブも10分遅れてしまった。
これが1番辛い。
ライブ自体は本当に本当にとても楽しかった。
帰りの駅のホームでその芸人の方々がやってきて、嬉しい気持ちになったけど、ホームは人でいっぱいで、話し掛けると絶対に迷惑になるので、じっとしていた。
これは偉い。
帰りの電車は大丈夫だと思い込んでいたら、予定の時間に乗り換えるべき駅に着いておらず、また間違えている事に気づいた。
調べた時間を恐らく間違えていて、予定の駅よりも随分進んでいて乗っている電車も違う名前になっていた。
南流山駅。全然知らない。
調べると自宅まで1時間半かかる。
泣きそうになった。
1人には慣れているけど、自分が苦手な事や物に遭遇した時には近くに誰か居て欲しい。
その後無事に最寄りの駅に着いた。
私の住んでいるアパートは、商店街の中にある。
商店街には好みのラーメン屋さんがあって、頑張った時にご褒美で食べる事にしている。
今日は無事に帰れたと言う事で、食べて帰った。
東京にきて今月でちょうど5年目になる。
来た頃は今日の自分のように不安や緊張ばかりしていた。
今では安心出来る場所や仲間が出来た。
実家に帰ると勿論安心するけど、東京に戻った時にもホッとするようになった。
怖い思いをしたり悲しい事があっても家に帰るとお母さんが必ずいてくれた。
家族でご飯を食べながらテレビを見て、お風呂の順番が回ってくるまでソファーで寛ぐ。
今思えば、この時間が当たり前だったけど当たり前じゃなくて、幸せな時間だった。
巨大恐怖症の改善方法はないみたいで、対応策は怖くなった時に我慢しないで周り人に伝えると良いという簡単なものだった。
簡単なようで、これが出来ない世の中だから、上手くいかない人も沢山居るのかなと思った。
私はネガティブな事や愚痴など、マイナスな事を発言するのが苦手で、自分でなんとか消化してきた。
このnoteが私の帰る場所であり、ホッとする場所になったらいいなと思う。