性格、損失、冷笑、失敗

どうやらあまり自分の性格が良くないらしいと言うことに気がつくまで十数年かかってしまった。つまり俺は十数年無意識に人の揚げ足取りと冷笑と逆張りをし続けていたらしい。最近は自覚こそ出来るようになったが、前記の手段以外のコミュニケーション方法を知らないため未だそれらのツールでコミュニケーションを行っている。高3にもなって恋愛を腐すなよ。見てらんないって。

基本的に逆張りと冷笑はリスク回避とプライド維持以外は挑戦と受容に劣るツールである。そして逆張りと冷笑によってリスク回避に繋がることは人生でほぼない。つまり基本的に前記のツールはほぼ真っ直ぐな人生の下位互換である。

恋愛を腐すやつより恋愛に漕ぎ着こうと泥臭く頑張っている人間のほうが前に進むに決まっている。化粧を覚えたり、好きな人の好きなことを知ろうと頑張ってみたり、時には振られて泣いたり。

[化粧←顔の上でお絵かきして作品作ってて草
恋愛←脳の高次機能をナーフされた本能むき出しのどうぶつさんになってて草
イルミネーション←光に群がる虫ころと一緒で草
クリスマス←虫さんがニコイチで光に群がってて草
ランチデート←虫さんモグモグで草
告白←大イベント感だしてるけどただのどうぶつさんチャンスで草
失恋←どうぶつさんチャンスキャンセルされてて草
努力←人生頑張ろうとしてて草
友情←暑苦しいどうぶつさんの群れが出来ただけなのに何かキラキラしたドラマみたいな雰囲気出してて草
冷笑、逆張り←何も頑張って無くて、横から人の人生に口出してヘラヘラしながら揚げ足取りしてるだけのなのに何か人生を真っ当に頑張っている人を意味もなく見下していて最高にかっこいい]

よくわかんないけど、何かを間違えたのはわかる。たぶん人生なんだと思う。へらへらして、クネクネしてたらなんか人生普通に頑張ってる人に置いていかれてた。

逆にそういう人たちは怖くないんだろうか。こういう奴に後ろ指さされて、冷笑しか趣味がないカスどもの群れに笑いものにされて。と思ったけれど、冷静に考えて真っ当に人生生きてる人に横から口を挟むだけの逆張り冷笑くんに耳を貸したりする訳がなかった。彼らは忙しいんだ。自分の人生をちゃんと生きているから。俺らは暇なんだ。他のカスに自分の人生を嗤われるのが怖くて、何もせずにそいつらと他人を笑うから。

俯瞰主義者や冷笑主義者は大抵自分のことを冷笑対象より頭が良いと勘違いしがちである。もしかしたらそういった状況もあるのかもしれないけれど実際にそうだったことは一度としてない。頭がいい人は、人を嘲笑って逆張りを遂行している暇は人生という短い時間の中では不必要であるという事実に気がついているためである。

でも正直逆張りしか脳のないカスに笑いものにされながら生きるのは俺には無理だ。俺はプライドを硝子細工の小鳥のように丁重に扱って生きてきた。この小鳥を死なせないためならなんだってするし、逆張りもやるし、真っ当に頑張っている人間を笑ったっていい。プライドが傷つかないのなら、それで。


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