空っぽのやつほどインターネットミームで喋る
これはいわゆる喋るやつを観ている側の、いわゆるインターネットに蔓延る会話ができない陰キャに火矢を放つ類の意見ではない。
そもそも俺が真っ直ぐ人と会話ができない陰キャであり、年がら年中Twitter(Xと呼ぶ人間は社会に適応する能力が高すぎて反骨心を生まれ故郷に置いてきてしまっていると思う)を観ている人間であるのだ。
もし俺が希少動物として捕まった場合動物園の名札は『ツイ廃』が適切なものになる。または皮を剥がれて棄てられる可能性もある。希少動物が皆可愛い訳では無いので。
ネットミームほど会話が出来ない人間にとってありがたいものはない。
俺は会話ができない。会話が出来ないのに会話が好きという闘いに飢えた茶道部みたいな矛盾を抱えている。
そこでインターネットミームの登場である。「相手が知っているインターネットミームを私も理解している」というアピールは、意外と相手の警戒のテリトリーが緩みがちになってしまうものであるらしく、相手は俺のぎこち無い会話ごっこにも「まぁ乗ってやりますか…」みたいな顔をしてくれる。
ファーストインプレッションが「誰だお前、話しかけるな気持ちの悪い」で無いという事だけでかなり大きなバフだ。
ファーストインプレッションが良ければ、そこからよほどその人の地雷を踏まない限り、「ちょっとキモイけど悪いやつではないよね」でとどまれることが大きい。
しかし決して能動的に関わってはいけない。「あのキモいやつめちゃくちゃ話しかけてくるんですけど何なんでしょうかね、」となれば終いである。
結局、俺はいろいろな人間と『仲が悪くはない』になっている。空っぽである。
俺はその人に話したいんじゃなくて会話という行為をしたいだけなのかもしれない。だってスリルあるし、会話。ドキドキすんじゃん?ハートが。