夏が過ぎ 風あざみ 死体のように 漂う

漠然と死にたい、なんてものは高校生にとっては標準装備の一つであり目の悪い人がメガネをかけるように自我と自意識が分離している高校生は漠然と死にたくあるものだ。

それはそれとして不安に耐えきれない以上希死念慮はどんどんと質量を増していく。自分より絵が上手い人間には追いつかず周りにどんどん追い抜かされ停滞し藻掻いたぶんだけ後退していく。人生が不出来レース(出来レースの逆みたいなもの)になってしまった。それと同時に居場所を求めるように承認欲求はかさを増し人にマウンティングのような会話をしないと気がすまないと言う病気に陥った。この状態になった人間はもう人間とは呼ばない。餓鬼である。またはゴミ。

運良く油絵科では学科が出来る方なので、一呼吸ごとに自身の模試の点を謙遜して他人の自尊心を加害して快楽をえないと会話が出来ない。性格が悪い。止めたいが、三つ子の魂は十八ではもう変えられない。

幼稚園の時に知識マウンティングをしているクソガキがいたら、先生の皆様はそいつをぶん殴って上げてほしい。そいつのためだ。

何はともあれ、人間としての醜さは人生最高値に突入したと言って過言ではない。これでまだアトリエ内で孤立していないだけラッキー極まり無いとさえ言える。いや嫌われてはいるんでしょうが。

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