上手くいっている時、結局上手くいかない
油絵を描く方々の中に絵は完成するまでわからないと言う考えもいるがそんなことはない。俺の絵以外は大体良い感じに着地して、俺の絵は終わった状態で完結する。下地だけ塗って逃げ出したい。俺に何が足りないのかが分からない。いや、根気とかそういう話じゃないんすよ。いや、まぁ根気ではあるんですけど、溺れてる人間がゼロからバタフライ思いつかないでしょ。
上手くいっている時、いずれ上手くいかなくなることで脳が支配されて何もできなくなる。一挙一投足が自分が偶然で得られた輝く成功を濁った色で塗りつぶして失敗へとナビゲートしうるのだと考えるだけで脳から血の気が引いてしまう。
失敗無くして何も得られない、という言葉は真実であり、人は失敗を恐れるのも真実であり、失敗を恐れて何もしない人間は何も得られないのもまた真実であり、俺がそうであることもまた真である。他人の目以外何も気にせず生きてきた人間として、失敗を恐れて逃げることに全身全霊を費やしてきた。逃げるしか得意技がないのに背水の陣だ。
ティラノサウルスが小さい両手でルービックキューブを解除するが如き絶望的な状況だ。何しろ、ティラノサウルスの目の位置ではルービックキューブは見えないのである。眠すぎて例えがめちゃくちゃだ。無かったことにしてくれこの記事は。
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