ValleyMODE1周年
"2020年8月20日"
ValleyMODEのネットショップがオープンしました。
そして本日、ValleyMODEは1周年を迎えました。
色んなことを大切にしながら進んできた1年間。
そんな1年間を振り返ろうと思います。
お時間のある方は少し長くなりますが、ぜひお付き合いいただけますと嬉しいです。
最初から売れてたわけじゃない。
ValleyMODEはおかげさまで商品の完売も多くなりました。
お待ちいただくことは本当に心苦しいのですが「注文できました!楽しみにしています!」とのお声もいただくようになり、大変嬉しく思っています。いつも本当にありがとうございます。
そんなValleyMODEですが、実は立ち上げ初月のネットショップの売り上げはほぼ0でした。
こうしてブログを書いたり、皆さまからのメッセージやお問い合わせ、電話やSNSを担当してる私もアパレル経験は0。
エステサロン、歯科医院、クリニックでの勤務経験はありましたが、長男の出産後に退職、去年まで5年間専業主婦でパソコンすら慣れていない。もちろんTwitterもInstagramも…まさに、右も左もわからない状態でのスタートでした。
そんな私が支えにしていたのは、ネットショップを立ち上げる前から、ガウンをお届けする度にお客様からもらっていたお言葉。
「こんなの探してた!」
そのお言葉を支えに、"もっとたくさんの方へお届けしたい"と、その一心で1年間、ValleyMODEのことをInstagramやTwitter、ブログからお伝えしてきました。
合同会社ヴァレイがガウンを作り始めたきっかけ
これはブログやSNSでも何度か書いています。ご存知の方は読み飛ばしてもらって大丈夫!
だけど、私にとっては大切なことなので繰り返しにはなりますが、お伝えさせて下さい。
2020年4月、コロナ禍で海外で作られていた医療ガウンの流通が途絶えました。
「医療用ガウンを作れませんか?」
経済産業省より縫製工場である合同会社ヴァレイに国からの要請がきました。
日本でいち早く生産に取り掛かり、ANAホールディングス様とマイホームアトリエの国内の縫製職人と共に、2ヶ月で10万着の医療ガウンの国への納品を完遂しました。
そのノウハウを活かして作ったのが洗える医療ガウンである「スタンダードガウン」。
そして、後に長袖エプロンドレスとして人気商品となる「ドレスガウン」でした。
ヴァレイとブランドパートナーでもある「Ruimeme」のデザイナーによるデザイン。
医療ガウンでありながらまるでドレスのような可愛さで、小児科の先生や歯科医院さんでとても喜んでいただけました!
コロナ禍で大変なお仕事の中、感染予防対策のガウンだって少しでも気持ちが明るくなるように。
パリコレやブランドの服を縫製していて、ファッションで未来を明るくしていきたいとプロジェクトを起こしている会社としてできることを。そんな想いで作りました。
そしてその想いは、お客様からのお言葉へと繋がっていきました。
私は、ヴァレイが医療ガウンを作り始めたこと、ドレスガウンを作ったことをTwitterで見て
「エージェントを募集します!」
このツイートを見てすぐに応募しました。コロナ禍で家にいる自分にも何かできないかとずっと思っていて、弟夫婦が看護師であり、懸命に最前線で戦ってくれていたからというのも大きくあります。
主に在宅で、ヴァレイでガウンを販売するエージェントとして活動を始めました。
ネットショップを立ち上げる前は、お問い合わせをいただいたクリニックさんや施設さん、パンフレットを地域のクリニックさんへ発送して電話での対応などをしており、お近くのクリニックさんへは直接お届けにあがりました。
「こんなの探してた!」
その時にいただいたお言葉です。
私が初めてご購入いただいたのは、偶然にもうちの子ども達の主治医でもある小児科の女医先生でした。
小児科でもガウンは必要、だけど子ども達を怖がらせるわけにはいかない、何か良いものはないかと探していた矢先にパンフレットが届いたのだと、先生にとても喜んでいただけました。
アパレルの仕事がない
必要とされていたクリニックさんや施設さんへ医療ガウン・ドレスガウンをお届けし、とても喜んでもらえて嬉しい…!
ただ、それだけではなかったんです。
コロナ禍でアパレル産業は大打撃。コレクションができない。パリコレや高級ブランドの仕事を請け負っていたヴァレイの縫製のお仕事も9割もの激減。
会社としては補助金などがある。だけどフリーランスである国内の縫製職人さん達の仕事を止めるわけにはいかない。
何としてでも作り続けなくてはいけなかったんです。
ValleyMODEのガウンやエプロンをお客様に届けることで、職人さん達にお仕事を作ることができる。
それを知った時に、絶対頑張らないと…と思ったことを今も鮮明に覚えています。
お客様には探していたものを。
職人さんには仕事ができる環境を。
私にアパレルの経験があるとかないとか関係ない、とにかく発信し続け、伝え続ける。
お問い合わせをいただく方や地域の方だけでなく、もっとたくさんの方に知っていただくためにはどうしたらいいのか。
ヴァレイでのミーティングでは、次に作る商品はどうしよう、色は、お客様からはこういうお声が出ていた、何度も何度も相談しながら、何を必要とされているのか、どこに届けられるかを考えていました。
商品写真を撮り直したり、モニターを募集して実際に使っていただいて感想をいただいたり、取材にお伺いして現場の声を聞く。
商品写真や伝え方の試行錯誤を重ねることで、少しずつSNSのフォロワーさんも増えて、使っていただける方が増えて、良い!と言っていただける方が増えて、たくさんお声もいただけるようになって、商品数も増やすことができて。
今、職人さんへのお仕事を作ることができています。
ネットショップオープン
東京のネイリストさんからもドレスガウンを着たいとのお声をいただき、奈良にあるヴァレイから個人で購入していただくためには、ネットショップがあった方がいいのではないか、との案が出ました。
当初エージェントからの購入はクリニックさん向けだったため、5着セットでのご購入のみでした。それを切り替えて、個人の方が1着からご購入できるネットショップをオープンさせることにしました。
ネットショップを作るのに、ざっくりショップ概要だけができている状態で、商品ページやページデザインを作るのが私の仕事になりました。そうです…パソコンにも慣れていない人間が…。
何日も何時間も画面とにらめっこして、説明を打ち込んで画像を入れて…。メインカラーを決めて、ページのデザイン編集をして。
BASEは、初めてでも簡単!とCMでも流れているように、私のような事務のお仕事の経歴などないパソコン初心者でも作れるので、物販を考えられているサロンオーナー様へもオススメです!(BASEの回し者ではないです)
ここでついに、ValleyMODEのネットショップが2020年8月20日にオープンしました。
オープン後、エージェント活動の幅を広げネットからのご紹介や、ご意見をまとめるご協力をいただいたり、お仕事に活用していただいたりしています。
商品ページにValley agentの欄があるのはそのためです。エージェントからのご紹介でValleyMODEを知っていただいた場合はご選択くださいね。
私とメッセージのやりとりをしていただいた方が私の名前をご選択いただいていることもあり、それもとても嬉しく拝見しています!ありがとうございます。
そして、オープンしてから1年
InstagramやTwitterでシェアしていただいたり、お声をいただくお客様やエージェントの皆さま、ガウンやエプロンを作ってくれている職人さんやヴァレイのスタッフなどみんなに、本当にたくさんの方に支えられて1周年を迎えました。
Instagramでは広告を出すこともできるようになり、yukaさんの素敵な笑顔の写真を見たことがある方も多くいらっしゃると思います。
つい先日、お電話でお話させていただいたお客様からも「広告で見て可愛いと思って!」と言っていただけました。
そのお言葉ひとつひとつがとても嬉しく、また、厳しいお言葉も真摯に受け止め、これからもValleyMODEを大きくしていきたいと思っています。
10月にはBeauty World Japan Westへの初出展も決まっており、新商品開発や今あるデザインのマイナーチェンジ、サイズ展開など、日々企画を考えています。
ここまで、長くなりましたが最初から最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
まだまだ勉強することがたくさんありますが、これからも皆さまと共に成長していけるブランドでありたいと強く思っています。
今後ともどうぞ、ValleyMODEをよろしくお願い致します!
合同会社ヴァレイ
ValleyMODE担当
田中 由貴