就活をしてみて思うこと 2

就活では志望理由を嫌という程聞かれる。矛盾してることを言えば、一瞬で落とされる。それもそうである、ちゃんと対策している人なら矛盾なんて生まれず、完璧に答えるから、受かるのである。本心から志望理由を言ってる人なんていないのに、だけど、本心で言ってるように振る舞わないといけない。こんなこと馬鹿らしいなんて、言ってる人はどんどん落ちていくのだろう。そして落ちに落ちて、そろそろ内定がないと就活浪人するとなると、本心であるかのように振る舞うのだろう。まさに自分である。

面接で志望理由を答えると、大体「なんでうちなの?」と聞かれる、その会社でなければならない理由を、しっかり用意出来てない自分の落ち度でしかない。そんなことは百も承知だ。しかし、「その会社じゃなきゃいけない理由なんてあるのか?」というのが、こちらの疑問である。こういう理屈っぽいから落ちまくるのだろう。一次面接の人事の人に何故その会社にしたか聞くと、ほとんどが、「会社で働いてる人の環境を整えて、円滑に仕事をしてもらいたいから」というそれこそどんな会社の人事だっていいじゃんって理由を言われる。そこで「それならどこだっていいじゃないですか」と言いたいと何度も思った。そんな経験を通して思ったのは、受かる人とは、質問を矛盾なく答えれること。後はその人と働きたいと思われるか、要は感じがいいかということであると思う。

また志望理由の中に、就職してどんなキャリアプランを立ててるか聞かれることがある。そして自分の考えたキャリアプランを言うと、「そういう部署を跨いだ移動はそんなないから」と言われることがある。その瞬間「あー、落ちたな」確信してしまう。これもOB訪問などしなかった、情報収集が足りなかった自分の落ち度である。しかし、ここでも理屈っぽい自分が登場するのである。実際に働いたこともない就活生にリアルなキャリアプランを求めるなんて、床上手な童貞・処女を求めてるんじゃないのかと思ってしまうわけだ。

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